今年の冬は旅に出たい。
それも、ツーリング用にチューンナップした自転車で。
この寒々しい空の下を、BROOKS ENGLANDのバックパックを背負って、
もちろん写真のような薄着では無理があるから、やはり暖かいものを選びたい。
本格的なサイクルウェアよりは、ウールのパンツとジャケットを羽織って。
そっちの方がより気分が出そうだ。
念のため、何泊かに耐えられるように、
必要な諸々は、愛車にブルックスのキャリアをつけて、そこに。
今まで自転車に乗って、遠出というものをしたことがなかったので、そう思ったのである。
しかし、旅に出るとしてどこに行くか?
あてもなくさまよい、行く先々での出会いを楽しむ行き当たりばったりの旅もいいが、
やはり何かしらの目的が欲しい。
各所の名湯めぐりというのもよく聞く話ではあるがが、なんだかありきたりな気がする。
そして、ふと思い出したのが、
イギリスの”ビーチー・ヘッド”である。
出典: planetden.com
ビーチー・ヘッドとは、イギリスの東南部の海沿いにそびえ立つ断崖絶壁のことだ。
白亜(石灰岩)の崖が波によって侵食された結果、形成された壮大な景色が広がる土地だ。
海面からの崖の高さは、最高で162メートルにも及ぶという。
観光名所としても有名で、壮大な景観が楽しめる、特にここでみる日の入りや夕日は格別だという。
そこで思いついた。
崖の名所で、初日の出を見るというのはどうだろうか。
新年を迎える時に、崖に向けて一人自転車を漕ぎ、初日の出を拝む。
字面だけだとなんとも奇妙な旅であるが、
“らしい”旅が楽しめそうな気がする。