イギリス本国でチーニーが参加するチャリティー活動 | BRITISH MADE Staff blog

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イギリス本国でチーニーが参加するチャリティー活動

こんばんは。
BRITISH MADEオンラインショップの松井です。

先日本サイトにて公開しましたスタッフが選ぶチーニーのサイズガイド Vol.01、ご覧いただけましたでしょうか。

自分は日頃よく通販を利用する事が多く、取り分けシューズのサイズ感についてはいつも悩んでいます。
正直好みといえば好みなのですが、掲載のサイズチャートを見ながらピッタリの一足を選ぶのは、体型木型を熟知している方でもかなり難しいと思います。

そこで革靴のプロとも言える弊社スタッフのリアルなコメントがあると良いのでは?と思い立ち上げたコンテンツです。今回フィッティングをした他にもサイズ、コーディネート、様々なシチュエーションを考えながらスタッフへインタビューしています。
今後もぜひご期待ください。

さて、そんなチーニーですが本日は靴から目線を変えてイギリス本国で取り組んでいる活動についてお話したいと思います。

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イギリス出張より戻った弊社代表から送られたこちらの写真。
レジカウンター横にCharity Sweets/チャリティースイーツというお菓子が入ったボックスが見られます。

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http://www.charitysweets.co.uk

実はこちらのチャリティースイーツ、イギリス本国では広く知られる商品名と同名のチャリティー企業の手掛けるもの。
盲導犬の育成、10代のがん患者の支援、子供達の救護緊急ヘリなど主に子供達への支援を目的とした企業です。
メディアの露出もあり、つい先日のNational Geographicでも取り上げられていました。

活動に参加したい人はチャリティースイーツが提供するこのボックスを購入するのみ。
販売の契約制限などはなく実にシンプルで個人でも気軽に参加ができる仕組みとなっています。
その活動にチーニーが参加をしているのです。

お菓子にはいくつかバリュエーションがあってイギリスのお菓子メーカーと共産して製造された、アレルギーフリー(ナッツ、卵等は入っていますが)など子供へ配慮した品質も確かなお菓子になっています。

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いずれもおよそ1ポンドの価格帯。
しかもこのお菓子、お会計はレジを通さず、そのままボックスへと投げ銭するような形を取っているのです。
定期的に企業内のコレクターと呼ばれる人がボックスの回収と、お菓子の補充に来るといった仕組み。
(この際、お菓子のバリュエーションも変えることが出来るとのこと)

何個販売したか、シェアされたかは企業により統計されます。
万が一、全てを販売した金額に達していなくても、その金額はチャリティースイーツが全て負担するといった保証もあります。

なぜこのようなリスクを負いながらもチャリティー活動を続けるのかというと、その手軽に参加できるという部分に重きをおいているからです。
そういったわずかな損失よりも、手軽に皆がチャリティー活動、社会貢献できる機会を設けることのほうが遥かに重要であり利益でもあると語っています。

イギリスは日本に比べて積極的にチャリティーに参加する人たちが多く、老若男女世代年齢問わず、自主的に行っています。19世紀では多くの女性達が貧困や差別のない社会、子ども達への支援など多くのチャリティー団体で活躍した背景もあるように、いわば国民性の一つとも言え、その効果は民間企業ではなし得ないくらい影響があります。

そして注目すべきはチャリティーの形が実に幅広くあること。

例えばイギリスを代表する国際協力団体の一つであるオックスファムが主催するオックスファム・トレイルウォカーでは、4人1組のチームで43kmまたは100kmのコース完走と共にファウンドレイジング(寄付金)を集め国際協力活動に貢献するというもの。昨年のオックスファム・トレイルウォーカー東北2016にBRITISH MADEのメンバーで参加しています。

このように自分たちの意思を持った行動への対価としての募金を集める、そんなチャリティーが多く見られます。

普通に募金をした方が早いという声もわかりますが、お金だけじゃなくてその行動の根っこにある「自分で発信する事が人に伝わって、また次の人へ手渡される」ようなムーブメントな部分にきっと、意味があるんだなと思います。

2011年、震災の直後みんなが節電、電気を使うことを自粛していました。
自分はバンドが物凄く好きで、ライブなんかもマイペースでやっています。
バンドって音出すのにも、映像として伝えるのにも、本当に多くの電気が必要になります。
アンプラグドだとしても、遠くの人達に伝える映像、音を拾うマイク、録音、機材だけでなく人も必要になってくる。

そんな誰もが楽器を置いていた時に、自分の好きなバンドが「日本全国、全世界の人に今回の震災被害からの復興の手伝いに参加してもらうきっかけになってくれれば、そして一日でも早く一日でも早くみんなが普段の日々に戻れるように」と思いを込めてチャリティーで曲を作りってきてくれました。真っ先に声を上げてくれたのが心強くて、気持ちが動き自分もなにか、とにかくなんとかしなきゃって思えました。今でも忘れた事はないし、よく憶えています。

空っぽになってしまい、どう進めばいいかもわからない、そんな時に手を差し伸べ続けてくれる人達の行動があったから、だからこそ進まなきゃいけないって、その先の希望を見せてくれるような切っ掛けになり得たのだと思います。

少なくとも震災は今も続いている話であり、風化という言葉は成り立たないず、活動自体が美談になることは決してないと思っています。

ただ、誰かの身に起きたことを自分に置き換えて、その人達のことを考えながら、小さくても出来ることを思い付き実行していく姿勢は、綺麗事のように見えるけど、確かに意味はあるのだと思います。

そういう部分を誰かは必ず見ていて、そんな人達が熱が移って広がり段々とムーブメントとなっていく。
活動するという一番の意味はそういう見えない部分にあるのだと、このチャリティー活動を見て改めてそう感じました。

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物作りや仕事においても、人のことを考えるというプロセスはとても重要で、この人に合う木型だとか、雨の日に履ける靴とか、単純に売れるものとして作ったのではなく必ず、こういうのがあったらいいなってルーツがあって、それが実はたった一人の為に造られたものだったりというのはよくある話です。

良いものを作る為の秘訣の1つが言葉以外の思いやりみたいな無償の気持ちから来ているんだなとなんとなく思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
自分たちも目に映らない部分まで、伝えることの出来るようこれからも頑張ります。

BRITISH MADE オンラインショップ 松井