本日もブリティッシュメイドのブログをご覧いただきありがとうございます。青山店の栃堀です。今日書くのは、自分自身の「ファッションのルーツ」についての話。とても私的なのですが、興味のある方はお付き合い頂ければ幸いです。
私がファッションに本格的に目覚めたのは20歳くらいの時でした。アパレル業についたのもちょうどその頃。大学に通いつつ、アパレルショップでアルバイトをしていました。当時の上司の影響も受けつつ、最初に好きになったのはアメリカントラッドの着こなし。お客様にも、1950年代~1960年代のVAN(ヴァンヂャケット)を筆頭としたアイビー、プレッピーブームを経験した方が多くいました。そうした方々の影響を受けながら、本を読み勉強し、その世界にどんどん惹かれていきました。写真の2冊は今でも宝物です。
歳を重ねてもその影響は大きく、今でもアメリカの製品に魅力を感じることも多々あります。冒頭からアメリカの話で恐縮ですが、ここからなぜイギリスの服が好きになったかに触れていきます。
きっかけになったのは革靴でした。当初アメリカ靴一辺倒だった私ですが、イギリスの靴の履き心地のよさ、歴史背景の深さを知った時に「自分が欲していたものはこれだ!」と感じ、衝撃を受けました。その体験から、おのずと服へも興味が移っていきました。気がつけばイギリス製の服が、クローゼットを占める率が増えていきました。20代後半にかけて転職もし、ブリティッシュメイドに勤めるようになるとその流れは加速していきます。結果それが、洋服の着方やスタイルにも影響を与えるようになりました。イギリスの紳士的なジャケットスタイルに憧れを持ち、店頭に立つ時もそうした格好をすることが増えるようになりました。
永く大切に使い、次世代に託していく。そんなイギリス製品の気質や価値観にもとても共感しており、今持っているアイテム達も時が来れば譲り渡したいと考えています。それが未来の我が子なのか、職場の仲間なのか、後輩や友人なのかは定かではありませんが、そんなことを考えるのも楽しみのひとつのように感じます。
知れば知るほど深く、正解もない世界。だからこそとても味わい深く、楽しみがある。そんな魅力溢れるイギリス製品達。その魅力が少しでも伝われば嬉しく思います。お付き合い頂きありがとうございました。それでは。
青山本店 栃堀