イギリス出張レポート vol.2 〜アート編〜 | BRITISH MADE Staff blog

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イギリス出張レポート vol.2 〜アート編〜

こんにちは、先週に続きイギリス出張レポートをお届けします。
前回はBRITISH MADEで扱うブランドのファクトリー訪問レポートをお送りいたしましたが、今回は趣向を変えてアートにまつわるスポットをご紹介します。

みなさんはイギリス人のアート関係で有名な人って何人思い浮かびますか?もちろん何人も著名なアーティストはいますが、他の国に比べて思い浮かぶ人が少なくはないでしょうか?
日本で企画展も度々開催される、イギリスを代表する風景画のウィリアム・ターナー。
イギリスで生まれ、現在ロサンゼルスを中心に80歳を超えてなお活動を続ける、ポップアートのデイヴィット・ホックニー。
シェクスピアの戯曲、ハムレットのワンシーンを描いた『オフィーリア』が、画家本人より有名説のあるジョン・エヴァレット・ミレイ。

そう、イギリスは世界最高クラスの美術館や博物館は数あれど、さほど自国の有名な歴代アーティストって多くないのです。
しかし、アートを愛でることに関しては昔から情熱を持っていたのでしょう。世界最高クラスの美術館や博物館が多数存在します。

こちらはピカデリー周辺の通りですが、様々なアートフラッグが軒並みかかっています。これ、実は英国最古の美術学校、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの250周年記念で催されていたもの。大通りだけでなく、一帯の通りという通りに張り巡らされています。

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツは、上述のデイヴィット・ホックニーや、ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン、映画エイリアンを生み出した映画監督リドリー・スコットなどを輩出した名門。250周年を迎え、5600万ポンドの費用をかけた改装が完了したそうです。キャンパスだけでなく、展示スペースを拡大し、一般の人がアクセスできるエリアが約70%も増えたそうですよ。

キャンパスを中に有するバーリントン・ハウス。

ニュー・ボンド・ストリートには、個人的にとても見たかったサザビーズが。

イギリスでアートを語る上では避けて通れないこちら。世界最古のオークションハウスです。1744年、ジョン・スタンリー卿の図書館に所蔵されていた「数百の価値ある」本を売却する際に設立され、当時の知的好奇心旺盛なイギリスの貴族はその価値がある書籍をどんなに高価でも手に入れようとしていたそうです。イギリス人ってやっぱり知的好奇心と芸術への熱がすごいな、と。だからいつの時代もカルチャーを牽引する場所なのでしょう。
ちなみにサザビーズのオークションで落札されたもっとも高額な芸術作品として最初に就いていたのはピカソの作品だそうですが、その後2012年に芸術作品の史上最高額を更新する、日本円にして96億1200万円でムンクの「叫び」が落札されたそう。
ムンクは今秋東京都美術館で大規模企画展があるので要チェックです。

バービカン・センターも行きました。こちらはバービカン・エステート。ヨーロッパ最大の文化施設のある場所に住めるなんてなんとも羨ましい。

無機質なコンクリートの建物のバルコニーに咲く居住者によるガーデニングが映えます。イギリスの街並みは本当にお花が多く、植物と共にある生活が根ざしていますね。

建物の色使い、特にブリックとブルー、白、そして植物のグリーンのコントラストはロンドンの街並みでよく見ました。こんな可愛い家に住んでみたいですね。

バービカン・センターは、映画館や劇場、アートギャラリーを複合する施設ですが、ご飯もコスパがよくて美味しいと伺ったので、アート鑑賞をする時間は惜しくもなかったのですが、せめてご飯だけでも!と思い、建築を見がてら立ち寄ったのです。


入口のサインディスプレイが可愛いです。

閉店間際に駆け込みましたので空いていてすぐにご飯にありつけました。照明も素敵。

セルフでカウンターで頼んで行くスタイル。お肉料理とロンドンピルスナー、欲張ってキャロットケーキも頼んだら相当お腹いっぱいになりました・・・

明るいですが午後8時、思い思いに川沿いのテラス席で時間を過ごす人々。

イギリスのアートスポットで一番行きたかったところはこちら。やはり外せない、テート・モダンです。

STORIESでもすでに何度も紹介されている超がつく有名スポットなので、もはや説明不要でしょうが、ミレニアム・ブリッジを渡って煙突部分が近づいてくるほどに気持ちが高まります。

ちょうど個人的に大好きなピカソの企画展をやっていて、滞在時間は短いものの迷わずお金を払ってみて回りました。ピカソが50歳を迎えた1932年にフォーカスを当てた大きな企画展。その年は、ピカソが数々の名画を残した脅威の年、といわれた年だそうです。

スマホの壁紙に設定していたピカソの「夢」。思わずツーショットを。(笑)海外の美術館は基本的に撮影OKなのが嬉しいです。

常設展も見たいものに絞ってぐるりと回りました。常設展エリアもめちゃくちゃ広いので、それを無料で見れるなんて本当に羨ましい。ミュージアムショップもとても広いので、しっかりお買い物して、すっかり夜が更けたミレニアム・ブリッジからの夜景を楽しみ満たされた気持ちで帰路。

次は是非プライベートでゆっくり来たいです。

短い自由時間のなかでも、充分にイギリスがアートと密接にあるということを実感できました。
以上、2回にわたる出張レポートにお付き合いありがとうございました!