イギリスにまつわる、物や事に関する記事をアップする「モノコトブログ」ですが、今回は紅茶について語ろうと思います。
普段生活していて、急須やポットを使いお茶を淹れる経験をしている方はどれくらいいるでしょうか?
最近はペットボトル飲料の種類も豊富なので、手間をかけずおいしいお茶が気軽に飲める時代になっていると思います。
そんな時代の中あえてひと手間かけてお茶を楽しむ、時間を少し贅沢に使った生活の提案です。
以前、二子玉川店に勤務していた際、日本紅茶協会さん協力の元、おいしい紅茶を淹れるためのゴールデンルールというのをレクチャー頂きました。
大きく分けてポイントは3つ。
1、汲み立てかつ沸騰直後のお湯を使う。
日本の軟水は紅茶と相性がよく、水道水でも十分においしい紅茶を淹れることができます。空気を含んだ汲み立ての水を使うことで、茶葉が対流しやすくなり茶葉の風味が良くでるそうです。
2、鉄分の含まれたポットは使用しない。
。陶磁器や銀製、もしくはガラスなどのポットが紅茶を淹れるのに適しています。鉄分と紅茶に含まれるタンニンが反応してしまうと、黒っぽい紅茶となり風味も損なわれてしまいます。
3、カップの内側は白が望ましい。
紅茶の命は色と香り。この色味を邪魔しないカップ、なるべく浅いもののを使うことで香りが広がりやすくなります。
その手順に沿って実際に紅茶を淹れてみました。
水道水をやかんに注ぎ、ボコボコ水が沸騰するまで過熱します。生活感あふれたやかんで恐縮です。
茶葉を入れる前にポットとカップにお湯を注ぎ先に温めておきます。お湯の温度をいかに下げないかもポイント。
温めたポットにティースプーンで茶葉をいれ、勢いよくお湯を注ぎます。茶葉にもよりますが、抽出時間は2分半から4分程度。
今回はミルクティーにしようと考え、茶葉はウバを使用。飲みたいスタイルに応じ茶葉を変えるのも楽しみのひとつです。
ポットも可能であれば保温力を上げるようカバーや布を被せると、よりおいしく仕上がります。
温めていたカップに紅茶を注ぎ、牛乳を注げばイギリス流のミルクティーの完成です。
添えるのは定番のお菓子ビスケット。これを紅茶に浸しながら食べるのもまた良し。この食べ方にも名称がついており、”ダンク”というそうです。
イギリスではイレブンジズティー(午前11時頃紅茶を飲む習慣のこと)や有名なアフタヌーンティーなど、常に紅茶と共に時間を過ごす習慣が根付いています。
忙しない日々を送る現代人ですが、イギリスの習慣を少し取り入れてホッと一息する時間をあえて作る。そうすることで、より充実したライフスタイルを送れるかもしれませんね。
今日はそんなところで締めくくろうと思います。お付き合い頂きありがとうございました。
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