“愛用”と一口に言っても人によって扱い方はそれぞれ違うと思います。丁寧に丁寧に使い続けることをそう呼ぶ方もいれば、自分はどうもその逆のようでお気に入りすぎて使い倒してしまうことをそう呼んでしまう派です。
しかし言葉にすると“使い倒す”というのは考えると少々乱暴に聞こえるかもしれないと思いました。倒すわけですから、K.O.です。それはそれで愛があるの?とご指摘されそうですが、さておき、とにかく履きすぎてしまいましたこちらの愛用品。
週3以上で履き続けたジョセフ チーニーのマラッカカラーのスエードサイドゴア。レギュラーコレクションには無い“OWEN(オーウェン)”というモデルです。(直球カジュアルな仕様なのでブリティッシュメイド的にはニッチな方だと思うのですがどうでしょう。ラインアップあったら良いでしょうか?)思い返せば雨の日も風の日も山の日も旅の日も、パッと絶対に手にしていましたね。
そしてこうなりました。
ギリギリアウトのライン。ソールの腹(中心)もグンと凹んでしまいます…。クッション性に富んだ柔らかなクレープソールだったので比較的減りが早いと思いましたが「それでも早すぎない?」と他のスタッフに釘刺されました。“長く使えるもの”と言えども、休む間もなく履き続ければ短期間でこうなるであろうことは当然ですね。
個人的にもまーーー如何に履いて来たか分かりますが…3年足らずでこの状態となってしまう自分の雑さにひたすら反省しました…ただ個人的にはそれほど大活躍の相棒だったのです。
というわけでオールソール交換でございます。このシューズが本当にお気に入りだったので、新しい似寄りのものを探すのも買う気にもなれません。(もう2足なんとか買い足してローテーションを組もうとは思いました。)
早く良くなって帰ってこいよ。
(…明日から何を履いていけばいいんだ。)
2週間後。
着。
復 活
めちゃ良くなって帰ってきました。
ありがとうございます。
今回、地味にわがままを言ってダークトーンのクレープソールにしてもらいました。通常だとウエルトがナチュラルなのでソールも同色を合わせるのがセオリーですがスーツなどと合わせたときにトータルで綺麗に見えるようにしたいのが目的です。
ただ、そのまま黒系を取り付けると違和感があるのでブラウンカラーのソールはどうでしょう?と職人さんに提案してもらえ、今回はそちらで対応してもらえました。臨機応変な提案のおかげで以前よりドレッシーさが生まれました。いまの時期ならこんな感じの茶系のカジュアルなスーツスタイルにも合いそうです。
合わせてコバ周りも整えてもらっていました。ソールとの違和感もなくなりました。有り難い。
少し気になっていた水染みや傷も綺麗に処理してもらえました。余談ですがスエードの毛羽立ちが良い感じです。
ステッチも丁寧に縫われています。グッドイヤーウェルテッド製法の革靴の特徴としてソール交換が可能という利点が挙げられますが、中でもジョセフ チーニーはステッチワークには定評があります。それは職人さんからすると、すなわち修理がしやすいことだとジョセフ チーニーの解体コンテンツで語られていたのも実際の仕上がりを見て頷けました。
うん。
どこから見ても良い。
良いぞ。
最高。
まだまだ何年も行ける。
よろしくな。
さて、ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます。そして今、お手入れや修理で悩まれている方にご朗報でございます。
その1…
ブリティッシュメイド全店では、レザーアイテムをお買い上げの方に期間限定でケアアイテムをプレゼント中でございます。例えばレザーシューズなら、ジョセフ チーニーもしくはチャーチをお買い上げの方にはブリティッシュメイドオリジナルのシューキーパーが無料で付いてきます。こちらの商品は通常購入すると約¥6,500の商品となります。必須アイテムをゲットしながら、その分他のケアアイテムを充実させるのもオススメです。
そんなお得な期間も明日16日(日)まで。ぜひぜひぜひお見逃しなく。その他の詳細はこちらのTOPICSよりご覧ください。
そしてさらに
GINZA SIX 5Fにあるブリティッシュメイド 銀座店では翌週6月22日(土)に革靴の撥水・修理サービス「Shoeshine & Care Saturday」を銀座店で開催いたします!
2019年「靴磨き世界選手権」で見事優勝に輝いた“Y’s Shoeshine”のオーナー兼 靴磨き職人の杉村 祐太氏によるクイックシューシャイン・イベントに加えて、シューケアブランド“LIQUIPROOF”を取り扱うBENEXYの専門スタッフによるケア&修理サービスなど革靴にまつわる“あれこれ”を楽しめる一日です。
杉村 祐太氏によるクイックシューシャイン
ケアからシューシャインまでを短時間で仕上げるクイックシューシャインをイベント特別価格¥3,000でご提供(通常価格¥4,000)。世界チャンピオンによる靴磨きの技術を間近でご堪能いただけます。
ちょっとしたデイリーケアなら自分で出来るものですが、やはりプロのシューシャインは次元が違います。
ご覧くださいこの輝きを。ちょうど1年前に自分の革靴を磨いてもらった際の仕上がりです。この時点で美しいのですが、ポリッシュのレベルの高さに驚いたのは後日です。全然持続力が違いました。正確な日数は忘れてしまいましたが数ヶ月以上は保っていたと思います…。
専門スタッフによる「革靴を永く履くために必要なケアと修理サービス」
革靴を履いていて悩みがちな、修理のタイミングやニオイ、また雨で濡れてしまった革靴のケア方法など、疑問や悩みにUK発のガーメントケア・シューケアブランド“LIQUIPROOF”を取り扱うBENEXYの専門スタッフがお答えします。
メニューの一例をご紹介しますと、例えばカスタムシューレースの交換。そんな変わらないだろうと思われるでしょうが、所がどっこい。こんなにも見え方が違います。見た目だけでなく締めやすさなどにも影響してくる重要な要素の1つなのです。平紐、丸紐、ぜひご自身のこだわりで愛用の革靴を着飾ってみてください。
その他詳細はこちらのTOPICSをぜひご覧ください。
余談ですが。
後日友人の結婚パーティーにこいつで行きました。リペアから戻り、さらに仕上がってきた革靴はスーツにも相性抜群でした。背筋もピンとし、お祝いの余興もバッチリ迎えられました。やはり手入れをした自分の1足は誇らしいです。
ありがとう相棒。
皆様も愛用品とぜひ末永く生活を共に。