皆さん、こんにちは。革小物やこだわりの強いアイテムにはもっぱら目がない、丸の内店の柴田です。突然ですが、愛用しているグレンロイヤルのジップミニパースの経年変化具合です。
私の場合、頻繁に手入れをするせいか、しっとりとした仕上がりに。しかし当初の硬さを考えると、相当使い込んでいるのではと実感します。デニムジーンズと同じように、自然とアタリがでてきている感じが、とても良いですね。嬉しいですね。ポケットはもちろん、バッグの中に入れることも多いのですが、このかさばらないサイズ感だからこそ、一層の経年変化が期待できますよ。
このように財布などの小物アイテムは個体のサイズからいってもケアは比較的容易。よりエイジングを楽しみたい方には、トートバッグが一番なのではないでしょうか。
こちらはあの片野英児さんもご愛用中の言わずと知れたグレンロイヤルの名品ビッグトートバッグです。ブライドルレザーを一枚革、贅沢に採用し、繋ぎ合わすことでこの一切の無駄がない、屈強な頑丈なデザインに仕上がります。その経年変化たるや、まさに究極のエイジングを味わえるはずです。
で す が、今回個人的に、皆様へご紹介したい商品は別にあります。つい先日、ブライドルレザーとリンクする、かなりタフなグレンロイヤルが入荷してきました。
こちらになります。
1864年創業スコットランドの老舗メーカー、HALLEY STEVENSON(ハリースティーブンソン)のワックスドコットンを使用しています。ワックスドコットンといえば言わずと知れたBarbour(バブアー)でも有名な英国が誇るマテリアル。そんな素材がブライドルレザーの名門グレンロイヤルのデザインに落とし込まれているわけです。
ちょっと実際に、文字に起こしてみましょう。
グレンロイヤル × ハリースティーブンソン
言い換えれば
ブライドルレザー × ワックスドコットン
聞いただけでも、この凄さ想像できませんか?
ワックスドコットンとはいえ、中でもドライタッチのものを採用しています。気になるオイリーな質感は抑え、丈夫さはそのまま。そしてさりげなくロゴとハンドルにブライドルレザーを配し、控えめなロゴも映えますね。弱撥水性も有していて、グレンロイヤルの中では異素材モデルではありながら、ブランドらしい強靭な印象を継承しています。
生地の厚さ的には18OZ(オンス)。重たくもなく決して軽すぎず、女性の方にも使いやすいのも嬉しいポイントです。また、持ち手のハンドル幅は2cm。肩にもかけやすく、計算された長さとなっています。
ワックスドコットンは、いまのようなGORE-TEXなど防水、撥水を有する化学繊維のウェアがなかった時代、コットンにオイルを染み込ませたことで、漁師の間で発展し、ロイヤルワラントを授かり、現代も多くの人に愛される伝統的な素材。騎手の命を文字通り繋ぐ、乗馬用の馬具として採用されたブライドルレザーにも同じような背景があり、素材としてもリンクするはずです。同じように生地の風合いが出てもっと柔らかく、使いやすくなるので、これからの楽しみが尽きないお品です。
こだわりある逸品をお求めの方にぜひおすすめしたいところです。
それでは。
柴田