皆様、こんにちは。博多店の林です。
だんだんと暖かくなり夏の気配を感じられる季節になりましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?
博多店は5/19(火)から衛生管理の体制を整えて営業を再開いたしました。まだ気軽に外出することは難しいですが、マスクでの予防を続けるなど気を抜かず日々を過ごしております。
この自粛期間中は家で過ごす時間の多さに戸惑う事がありましたが、仕事の時間とリラックスする時間などオンオフを分ける事でメリハリを付けていました。
元々趣味がカフェで読書をすることなので家でも同じようにカフェタイムを取り入れてオンオフを分けよう!と決意し、折角の機会なので読書のテーマを[イギリス文学]にして英国気分を味わう事にしました。普段は同じジャンルのものしか読まないので新鮮な気持ちで読むことが出来ました。その中からおすすめの作品をご紹介いたします。
緋色の研究(英題:A Study in Scarlet) アーサー・コナン・ドイル
皆様ご存知のシャーロック・ホームズ。彼が登場する最初の作品です。1886年に執筆され、翌1887年に発表されました。今からもう130年ほど前の作品ですが今なお世界中で愛されています。
緋色の研究は私が小学生の時に最初に読んだ推理小説であり、推理小説にハマるきっかけにもなった思い出深い小説です。ホームズと後の相棒になるワトソン博士が出会う最初の作品です。初対面のワトソン博士の前歴などを言い当てるというずば抜けた観察力と推理力を見せるホームズに驚きながら序盤からどんどん作品に引き込まれます。
シャーロック・ホームズは世界中に愛好家がおり、日本ではシャーロキアンと呼ばれています。イギリスではホームジアンというそうです。私は愛好家というほど精通してはいませんが、ホームズのキャラクター性や事件の展開、事件以外の日常に引き込まれ何度読んでも面白いと感じ繰り返し読んで、今でもずっと楽しんでいます。
1冊のページが少ないので1時間ほどでさくっと読めてしまうのではないでしょうか。何度読んでも楽しめるおすすめの1冊です。
つづいてはこちら。
闇の奥(英題:Heart Of Darkness) ジョゼフ・コンラッド
西洋植民地支配をしていた頃の暗い側面を描写したこの小説は、作者が英国船員時代にコンゴ川(アフリカ)で得た経験を元に書かれています。
闇の奥というタイトルは未知のアフリカの奥地の闇という意味と共に、人間の心の闇という意味も込められていると言われています。また、この作品は[地獄の黙示録]という映画の原作としても有名です。映画の方は知っているという方も多いのではないでしょうか。息抜きには少し重たい内容ですが、歴史的な背景や当時の文化的な人々がアフリカの奥地で未知の光景を目の当たりにした時にどう感じるのか、日常では味わえない感覚に触れる事ができるのではないでしょうか。映画以外にも多くの文学作品に影響を与えたコンラッドの代表的な1冊です。
イギリスが舞台ではないものでも、言い回しや人物像からイギリスを書かれた当時の文化的な背景を想像できたり、と文章からイギリスを感じられます。私は普段推理小説を読むことが多いのですが、[イギリス文学]というくくりで読むのも文化的な特徴を感じる事ができたのでなかなか面白い試みだったなと感じました。
内容の難しいものもご紹介しましたが、イギリス文学の作品にはハリー・ポッターシリーズや不思議の国のアリスなど世界中で有名な作品が多いので、普段小説を読まないという方でも楽しめるのではないでしょうか。映画で知っていても小説だと少し内容が違うなど違いもあるのでそういった変化を見つけるのも楽しいですよ。
また、普段は出掛ける時だけブックカバーを付けていますが、今は気分を上げる為に家で本を読む時もブックカバーを付けていました。お気に入りなのでご紹介させて頂きたいと思います。今使っている物は使い始めて半年ほどなのでまだ革の変化は少ないですが、これからまた読書のお供にして革を育てていきたいと思います。
ちなみにこちらのブックカバーです。
色の種類が豊富なのでお気に入りのブックカバーが見つかるのではないでしょうか。お気に入りの本が更に特別なものに感じられるので、自分用に持つのもプレゼントにするのもおすすめです。
外出自粛が続く方も多くまだまだ気の抜けない日が続きますが、リラックスできる時間を作って、お気に入りのものに触れるなど楽しみを作りながら乗り切っていきましょう。
博多店 林