みなさま、こんにちは。本日は英国にまつわるモノ・コトを紹介する英国モノコトブログをお届けします。
私はブリティッシュメイドに勤めてから、マカラスターやオーエンバリーのアイテムを通して羊の魅力に取り憑かれ、「ヒツジちゃん」などと呼ばれることも。北海道に引っ越してからは何かと羊を目にすることも増えました。
道民の方はジンギスカンだけではなく、羊の情報をたくさんお持ちです。羊が地域全体で愛されているのを感じます。お客様から羊を見るおすすめスポットを教えていただいたり、羊のアイテムが作られているお店を教えていただきました。(すごい方では、私に巡るリストを作ってくださいました!いつかまわります!)
なかでも印象的な体験は、道民のみなさまとのお話中にいろんな羊の品種名が飛び交ったこと。個人的に貴重な経験をさせていただきました。羊の多いエリアでは小学校の班分けの名前が羊の品種だったというお話も伺ったことがあります。それだけ北海道では羊が身近な存在なのでしょうね。
観光としても羊はあちらこちらに取り入れられており、マスコットキャラクターなどで羊を目にすることも多いです。札幌駅や大通駅周辺を歩いていても何かと羊を見つけてしまう素晴らしさがあります。
札幌駅周辺のとある地下鉄通用口で見つけた通路のタイルがこちら。見にくいのが申し訳ないのですがよく見ると角が生えた羊!
大通駅の地下街の通路でも発見。この壁はまだまだ横に続きがありますが現地でのお楽しみとさせていただきます。
地下鉄のホームにも羊の絵がありました。札幌の街中には、まだまだ羊をモデルにしたものはあるはずです。いつも身近にいる羊には親しみやすさを感じます。
そんな北海道でも愛されてる羊は、イギリスでも大切にされているといいます。ブリティッシュウールがいい例ではないでしょうか。
ブリティッシュウールとは、ウールの中でもごくわずかな量しかとれない、非常に希少価値の高い羊毛。英国の厳しい環境の中で育った羊の毛を使用しており、他のウールに比べ弾力性に優れ、高い耐久性があります。
英国政府によって公的に管理されており、赤いステッキのマークが本物のブリティッシュウールの証です。国を挙げて取り組むところもまた面白みを感じます。
前振りが長くなりましたが、今回は、そんな英国が原産の羊を2種類ご紹介させていただきます。
まずご紹介するのは「サウスダウン」という種類。白いモフモフを想像された方がいらっしゃいましたら、そのイメージは崩れるかと思います。
(この写真、私は追われているため羊は大接近中です)
どうでしょうか。想像していた羊とは違うのではないでしょうか。毛がそんなにモコモコしていないですよね。
サウスダウンはイギリスのサセックス州、サウス・ダウンズ丘陵地帯が原産地で、ダウン系種の基礎となった肉用種。古くからこの地方に飼育されていた小型の在来種(サセックス種)から選抜育種して作られたといいます。数が急激に減り、レア・シープ(希少羊種)に認定されています。
体中が毛で覆われ、足が短く寸胴体型……。犬っぽい顔でなんだかぬいぐるみのようにも見えてきます。触ると少し硬く感じる毛で、大人の羊の毛は外側がコテコテした感触も。ほぐすように触るとふわふわに。サウスダウンにあだ名をつけ、私はモジャと呼んでいます。
別の日に撮った写真です。暑くなってくるとサウスダウンも毛刈りをするようです。毛刈りされて目がとろんとしている様子が伝わると嬉しいです。寝ていてもかわいい!
数年前、とある牧場にサウスダウンの子羊が誕生したとのことで訪れました。個人的に昔から会いたかった子羊。その分、一層かわいらしく感じました。テディベアのような愛くるしさがあり、癒しを求めてスマホの待ち受け画面にしています。笑
子羊たちはごはんに集中していて私は構ってもらえませんでしたが、おやつの時間を過ぎるころにはお腹いっぱいで眠そうにしています。これまたかわいい。遠慮なく触ってしまいました。大人の羊と比べてダントツに柔らかいです。ずっと触っていたいくらい。これが羊毛の魅力だ!と感じたほどです。
余談ですが頭の草は絡まっていて取れそうにありませんでした。ご愛嬌!
そしてせっかくなのでもう1種類ご紹介。
「チェビオット」です。
チェビオットの毛は、今季、マカラスターのニットでも一部に使われています。
イングランドとスコットランドの境界のチェビオット丘陵が原産で、この地方の在来山岳種に低地種の雄を交配して作られた品種。
寒い国にいるせいか、見た目よりも少し硬い毛質。顔周りがすっきりしていて耳が立っています。なんだかウサギにも見えてきます。おでこから鼻にかけてのカーブが気になる角度で長いです。
なんともかわいいのがこの1枚。耳も寝ています。
寝てもかわいい羊は最高です。そして、こんな寝心地よさそうなモフモフの羊ならニットにしたくなるよね!と感じます。
この牧場だけかもしれませんがチェビオットもサウスダウンも性格はおっとりしてる方かなと感じます。きっと探せば、日本にはまだまだいろんな羊がいるはず。
おまけの写真です。
視線を感じて撮った1枚で、親子のように写っている大人のチェビオット。実は親子ですか?その子羊さんはコリデールという違う種類に見えるんだけどなあ。……真相は分からず。
今回ご紹介した2種類はどこの牧場にでもいる羊ではありません。いたらラッキー!と思いながら見てみてほしいです。北海道では、今回ご紹介した以外の英国原産の羊も多く、会いたい!」「できればモフモフさせてもらいたい!!」と、私はいつも思っております。
いつかはサウスダウンだらけの牧場を訪れてみたいものです。また、イギリスの現地でしかお目にかかれないハードウィックという種類にも会えることも楽しみにしています。
さて、突然ですがお知らせです!
開催期間
札幌店:10/29(金)~11/7(日)
青山本店 :11/12(金)~11/28(日)
※店舗によって展開する内容が一部異なります。ご了承ください。
※詳細に関しましては上記店舗へお問い合わせください。
羊感満載なタータンとスコットランドを感じられるイベントをブリティッシュメイド 札幌店では11月7日まで開催中!青山店でも開催予定です。タータンやスコットランド、そしてキルトスカートなどにも使用されているウールの素材も楽しんでみませんか?
皆様のご来店を羊好きなスタッフも、心よりお待ちしております。
札幌店 石原
BRITISH MADE 札幌店
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