皆さまこんにちは!
青山本店の中川です。
本日は私なりの靴磨きをご紹介致します。
度重なる酷使によって表面に埃が溜まってきています。
さらにつま先のポリッシュが擦れて落ちてきており、見栄えが悪くなってきています。
今回はこのつま先のポリッシュまでの一連の流れをご紹介致します。
それでは靴磨きスタート!!
シューキーパーを入れ、埃落とし用のブラシで皺や毛穴に詰まった埃を落としていきます。
落とし終わったら乳化性の靴クリームを塗り込んでいきます。
少な目の量を布に取り、靴全体に薄くのばしていきます。
向かって左のみ靴クリームを塗りました。
布で伸ばしただけではまだ艶は出てきません。
この後のブラッシングが非常に重要かと思います。
ブラシ全体を使って革の表面を磨いていきます。
表面に残っている靴クリームを均等に伸ばし、艶が出るまでブラッシングします。
靴クリームが全体に馴染み、革の補色と艶出しが完了しましたので
つま先のポリッシュを行っていきます。
いつもワックスの蓋に水を溜めています。
今回は無色のワックスを使用しますが、革と同色のワックスをお使いいただいてもよろしいかと思います。
こちらも少量を布に取り、磨いていきます。
つま先のポリッシュしたい部分を丸く円を描くように優しく磨いていきます。
固めのワックスの場合、水を少量付けてから磨いても良いかと思います。
ワックスを塗った直後の状態です。
ワックスだけで磨いても艶は出てきません。
少しずつ水を加えながらワックスを革に馴染ませていきます。
私は小指の先を水に付け、そのまま靴のつま先に水を付けています。
これくらいの水分量で徐々にワックスを馴染ませていきます。
革の上にワックスの層を少しずつ作っていき、革の毛穴の凹凸を目立たなくしていきます。
水によってワックスが馴染んでくると写真のような艶が出てきます。
手順としては
①やや多めにワックスを取り、一気に革の毛穴の凹凸を埋めていきます。
②水を使いながらワックスを馴染ませていきます。
③必要であればワックスをさらに上塗りし、ワックスの層を重ね、表面を滑らかにしていきます。
④最後はほとんど水だけを使い、ワックスの表面をさらに滑らかにしていきます。
そうして仕上がったのが向かって左です。
毎度、磨いていて思いますが艶出しは奥が深いですね。
ただワックスを重ねて光らすことは簡単ですが、その艶をどうのようにコントロールしてその靴のイメージを、自分の好みに持っていくかがとても難しく、また楽しみでもあるかと思います。
これからも靴を大事に扱い、自分だけの一足に育てていきたいと思います!