三寒四温。
実際の意味は冬季の言葉らしいのですが、もしかしたら春先に使っていた言葉なのでは?と最近思うような話を聞きました。
ちょうど今くらいの時期には1週間の周期で移動性の高気圧が連なる現象があり、同時に花冷えが発生し朝晩もしくは日をまたいで気温が大きく上下します。これを繰り返して桜が八分咲き~満開となり、めでたく春を迎えるわけですが、その繰り返す回数が3、4度ほどらしいです。それがどうやら三寒四温の言葉に引っかかっているんじゃないかと…そんな話を聞いて、そういえば毎年いつもそんなルーティンで桜が咲いていたなと思い返しました。
しかしこの寒いときが、やっかいなものです。
季節感たっぷりの軽いコートを羽織れば朝晩は寒く、かといって冬のコートを着て歩けば暑く、見た目的にも気になる。とはいってもインナーに温もりあふれるニットもどこか違う。一体何を着れば良いものか…八方塞がりで毎年毎度、困る時期であります。
昨日なんかまさにそれでしたよね。つい先日、リネンのシャツ1枚で歩き回っていたのが嘘かのような陽気でした。
そんな時に「あって良かったなぁ。」といつも心から思うのはコットン素材ライナー付きステンカラーコート。ブリティッシュメイドのラベンハム別注“イーストブリッジ”です。
自然と手にするのは、きっと自分だけではないはず。3月から4月の短い期間とは言わず、半年以上のシーズンは使えてしまうのです。
その魅力の数々はこちらのトピックスで満遍なく語られているので割愛しますが、個人的には、色味に着目しています。
仮にこれが1トーン明るかったら春専用のコートに見えてしまうでしょう。もちろんそれはそれで良いのですが、このどちらにも大きく振ることのない色味だからこそ3シーズン、オールラウンダーに着回せるのではと思っています。
付け加えて撥水性にも優れた表地なので雨の日でも迷うこと無く手に取れます。朝起きて昨日これ着ようと決めていたのにまさかの雨…という時でも気にせず駆けられます。まさに備えあれば憂いなし。
今日の気温だと朝はこれくらいで。
お花見いくならこんな感じのオフスタイル。
自分の場合、寒さは遠慮願いたいのでライナー装着がデフォルトです。
日中、日差しが強くなることを考慮して。
インナーはこれくらい軽く行きたいところです。
秋冬仕様のラベンハムと同量の中綿が入ったライナーなので、春に冬物のインナーダウンやニットなど大げさに着込まずとも、この程度で十分。寒さに我慢せず季節らしい着こなしを楽しませてくれるのです。
正直、着ている人にしか分からないポイントなのですが、ラベンハムらしいダイヤモンドキルトのステッチワーク。こういったブランドを象徴するディテールを取り入れたのも別注ならでは。
同じくレコメンドさせていただきたいのがドレイクスの“オーバーシャツ”。少々目線は異なるのですが、個人的にラベンハムのイーストブリッジと肩を並べるほどの利便性だと思っています。例えばジャケットとしてカットソー・シャツ・ニットの上にも羽織れますし、さらにシャツとしてインナーで着てもOKなシャツ・ジャケットなのです。つまり3シーズン着用可能、あらゆる季節に活躍してくれます。
コットン・デニム・リネンなど様々な素材で展開されていて、そのバリエーションの多さからブランドのスタンダードアイテムであることが伺えます。単純にポケットが多くて外出・旅行先でも便利ですし、なにより画家が着ていそうなアーティスティックな雰囲気が好みです。絵は描けませんが。
そして同じくこの時期に活躍するのがスカーフです。
今年のトレンドとしてリゾートスタイルが取り上げられており、自然を彷彿させるようなカラーやプリント、パターンのアイテムが多く見受けられます。毎年ドレイクスもペリズリーや動物、グラフィックなどなど自然柄のストールを展開していますが、今年は色味をさらにナチュラルにしてトレンドの方向性に乗っかっているのが洒脱です。コットンベースにカシミア混の柔らかなタッチ、そして配色も素晴らしい仕上がりです。
以上、今回はラベンハムを筆頭に春先にあって個人的に大活躍しているアイテムをご紹介いたしました。とにもかくにもラベンハムのイーストブリッジ、ドレイクスのシャケットとスカーフ、おすすめです。
春のビジネスアウターをお探しの方から、お花見のとき毎年寒い思いをされている方まで、ぜひ。