初夏のエルダーフラワーコーディアル作りと量り売りのお店 | BRITISH MADE Staff blog

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初夏のエルダーフラワーコーディアル作りと量り売りのお店

皆さま、こんにちは。

 

本日のブログは、イギリスの初夏の花エルダーフラワーを使ったシロップやおすすめの美味しい飲み方、たくさんのナッツやチョコレート、ドライフルーツや調味料が揃う素敵な量り売りの体験ができるお店についてご紹介いたします。

 

エルダーフラワーは初夏のこの時期に咲くハーブの一種です。小さな可愛らしい白い花で見ているだけでも癒されますが、ハーブティーやシロップとして体に取り入れると、風邪やアレルギーの症状緩和にもいいとされています。天候が変わりやすく体調を崩しやすい梅雨時期にぴったりのハーブです。


© Oast House Archive

 

気に入っているのはこのエルダーフラワーを使用した伝統的なシロップ作り。イギリスでは、「エルダーフラワーコーディアル」と呼ばれています。気になっていて作ってみたいと思っていたのですが、最近までどこでエルダーフラワーの取り扱いがあるのか知りませんでした。

 

そんな時に、ふらりと立ち寄った福岡にある量り売りのお店「POCO MUCHO(ポコムーチョ)」さんで、乾燥エルダーフラワーと出会いました。嬉しくなり、店員さんにシロップの作り方を聞くと、親身になって一緒にレシピを探し、お持ち帰りの紙袋に材料をメモしてくださいました。今でもその時のメモを使ってエルダーフラワーコーディアルを作っています。

エルダーフラワーコーディアルの作り方

ー材料ー
乾燥エルダーフラワー・・・15g
水・・・500ml
レモン・・・1/3個
白砂糖・・・200g
クエン酸・・・8g

ー作り方ー
1.小鍋に、水を沸騰させ、白砂糖を溶かして火を止める。
2.1に、エルダーフラワー、クエン酸、レモンを入れる。
3.じんわり色が変わるまで一晩置く。
4.濾して、煮沸消毒した瓶に詰め替える。

※作り方には諸説あります。

ふんわりとしたハーブの香りとレモンの酸味の甘いシロップはミネラルウォーターや炭酸水で割って飲むととても爽快です。お酒との相性も良く、特に気に入っている飲み方がエルダーフラワービール。ビールが苦手な方でも飲むことができそうな甘くおいしいビアカクテルです。種類豊富なビールとの相性を、お好みで探ってみるのも楽しいかもしれません。シロップなので、さまざまなアレンジで楽しんでいただくことができ、お子さまから大人まで愛されている理由がわかりました。ぜひ一度お試しください。

 

さて、今回は乾燥エルダーフラワーのお取り扱いがあった量り売りのお店をもっとご紹介したいと思いますが、その前に、量り売りのお店をご紹介したいと思った理由をお話ししたいと思います。それはイギリスの“ごみ問題”に対する取り組みについて。

 

皆さまは、「ゼロ・ウェイスト」という言葉をご存じですか?

無駄や浪費をなくし、出たごみをどう処理するのかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方のことです。世界中で広がるプラスチックやごみの問題について、取り組み方は様々ですが、イギリスではこういった考えのもと、食料品の量り売りのお店「ゼロ・ウェイストショップ」が増えているという記事を見つけました。しかも、一時的な流行にとどまらず、地元に根付きつつあるというのです。


© Jack Gavigan 2009

ー元々、イギリスの街に野菜や量り売りのお店はありましたが、プラスチックの容器やポリ袋を使用したものもたくさんあったとのことです。

 

日本より早い2015年にプラスチックのレジ袋が有料化となったイギリスでは、その後、国民の関心が高まりました。脱プラスチックを掲げ、レジ袋削減をはじめとした量り売りのお店ゼロ・ウェイスト ショップが増えたり、その他にもたくさんの取り組みが行われました。例えば、牛乳瓶を使用した宅配サービスの利用は約2年間でなんと25%も増えたそうです。(参照元:https://yogajournal.jp/6487

 

イギリス国民の意識の高まりと行動の速さに驚いていますが、モノをリペアしながら長く使う習慣のあるイギリスでは、意外と根付きやすいのかもしれません。

 

エルダーフラワーをきっかけに、イギリスと、量り売りのお店についてのつながりを感じ、ごみ問題について考えるきっかけになりました。環境問題が叫ばれる中、日本でも多くの取り組みがあります。しかし、便利で何不自由なく暮らせているからこそ、自分でできることを考えて、意識して行動することは本当に難しいなと思います。そういったなかで、大事なのはまずは興味を持つこと、好きなものとのつながりを見つけることだと実感しました。

 

そのきっかけが楽しい量り売りのお店との出会いだったら、きっと嬉しいですよね。そんな、量り売りが体験できる素敵なお店が福岡にあります。

POCO MUCHO(ポコムーチョ) 
薬院駅から南へ歩いて5分ほどの白金にお店があります。

〒810-0012 
福岡県福岡市中央区白金1-10-30
営業時間:11:00-19:00
定休日:月曜日・不定休
TEL:092−525ー0025


ナッツ、ドライフルーツはもちろん、200種類以上のスパイス、調味料、洗剤まで。

 

多すぎ(mucho)ず、少なすぎ(poco)ない、自分にとってちょうどいい喜びの素が見つかるお店、「わくわく、おいしく、ここちいい」がコンセプト。お店のものはすべて1gから量り売りでき、容器を持ち込めば、ごみを出さずにお買い物ができます。量り売りが初めての方にも、明るく親切な店員さんが、案内してくださいます。


ーお目当ての乾燥エルダーフラワーを発見!

 

余らせがちな調味料も、ここでなら必要な分だけ購入することができると知って、なるほど無駄がないなと実感しました。「必要なものを必要な分だけ」日々のお料理にはもちろん、いつもは使わない珍しいスパイスを使った海外の料理を作りたくなっても安心です。

 


ーその場でピーナッツバターを詰めてもらうことができます。お好みで挽き具合も選べて、これが本当に美味しい!

 

はじめて来店いただいた方でもお買い物できるようにと、新しい容器の販売がありますので、空き容器がない、近くまで来たけどマイバックを持っていないという時にも安心です。お買い物袋はお客さまから寄付でいただいて、それをお忘れや必要なお客さまにお渡しするシステム。自宅にある使わなくなった紙袋もここに持ち込めば、必要な方に必要な分だけ使ってもらえると思うと、ちょっとだけいいことをした気分です。

 

皆さまも、この機会にぜひ、POCO MUCHO(ポコムーチョ)さんで「わくわく、おいしく、ここちいい」体験をされてみてくださいね。

 

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 

博多店 河野

 

BRITISH MADE 博多店
〒812-0012
福岡市博多区博多駅中央街1-1アミュプラザ博多5F
TEL:092-292-1648
営業時間:10:00-20:00
Instagram:@britishmade_hakata