皆さまこんにちは。今年は例年より早い梅雨明けとなるようですね。私は近ごろ、夏の計画を立てながら家でゆったりと過ごす時間が増えています。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
私は普段は新宿店で勤務しているのですが、先日は、横浜店に勤務する機会がありました。横浜店では「ブリティッシュ・コレクターズ・マーケット」のPOPUPを開催しており、そこでかわいらしいパッケージのお菓子を見つけたんです。これはおうち時間にちょうどいいと思い、購入してまいりました。
スコットランドのマル島にあるアイランド・ベーカリーで焼かれたショートブレッド。パッケージを開けながら、その甘い香りを楽しみつつ、「イギリスといえば優雅に紅茶かな」など思いながら、いそいそティータイムの準備をしていました。
ところが、その日はなんとなく紅茶の気分ではなく、気づいたらコーヒーを片手に……。そして、ショートブレッドをほうばりながら、ふとイギリスとコーヒーの関係について気になり始めたのです。そこで今回は、私がさまざまなソースを読んで調べてみたイギリスとコーヒーの文化について少しだけお話させていただこうかなと思います。
スコットランドのマル島にあるアイランド・ベーカリーのショートブレッド
最近よく目にする、2020年に日本に上陸したCOSTAコーヒーも1971年にロンドン発祥となる英国一のコーヒーチェーンだそうですが、イギリスのコーヒー文化は意外と古く、1650年にオックスフォードに誕生したコーヒーハウスがイギリス最古となるようですね。オックスフォードは学生街でもあるため、学生の憩いの場としてはもちろん、当時のコーヒーハウスは最先端の情報が集まり、客同士で政治談議やビジネスの商談などを交わす男性の社交場となっていたそうです。今の時代で例えると喫茶店のようなイメージなのでしょうか。
男性とは逆にコーヒーハウスは女人禁制で、多くの男性たちがコーヒーハウスに入り浸ることに腹を立てた女性たちがコーヒーハウスの廃止運動を起こすほどコーヒーハウスは大人気だったそうです。このエピソードには少し驚きましたが、このことがきっかけとなり紅茶の文化が栄えていったようなので、この出来事がなければ英国の紅茶のイメージが違っていたのかもしれません……。
革靴同様に、コーヒーの歴史や時代背景を調べていくとコーヒー文化もとても奥が深そうですね。
COSTAコーヒーは、イギリス国内スターバックスの約2.5倍の店舗数を要する最大コーヒーチェーン
近年カフェブームなこともあり、私も気になるカフェをチェックしてはコーヒーやスイーツを食べに行きますが、様々な時代によってカフェは人々の憩いの場として親しまれていることが分かり、いつの時代も人と人との関わりには欠かせない場所なのかもしれません。
今回はふとした日々の生活からイギリスを感じることができました。コーヒーを片手に喫茶店で語らうのも楽しいかもしれませんね。そして、いつかロンドンにある英国最古のコーヒーハウスに出向いてみたいと思います。
©Peter Trimming 「イタリアンスタイルのブリティッシュコーヒーハウス」を冠するイギリスのコーヒーチェーン「カフェネロ」
皆さまも日々の中にあるイギリスを探してみてくださいね。
新宿店 原田
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