UKが生んだ美しき獲物たち、そのキャリアを振り返る
いよいよ来日します。そう、デュラン・デュランです。私、チケット買いました。業界経由だろって? いえいえ、普通にチケットぴあですよ。
(ライターやってるからってそう何だって取れるってもんでもないんです(涙))
そこで今回は私的デュラン・デュランの5曲をピックアップします。
彼らについては、これまでもざっと紹介してきましたが、あらためて。ダンサブルできらびやかなポップスが売りの彼らは1978年、イングランド中部はバーミンガムで結成されました。
80年代前半の、いわゆるニューロマンティックといわれるムーブメントの火付け役となりました。バンド名は68年ジェーン・フォンダ主演のSF映画『バーバレラ』に登場した悪役“デュラン・デュラン博士”から拝借して命名されました。当時のバンドの登竜門となっていた、バーミンガムのクラブ『バーバレラ』が、同じ映画から命名されていたため、そこで演奏するんだ!という意気込みを冠したものだったそうです。
では曲の紹介に移りましょう。まずは81年の『グラビアの美少女』です。
オールナイトフジとか、バラエティ番組でもオネエちゃんがわいのわいのと出てくるシーンではよくこの曲が流れていたものです(笑)。
続いては82年にリリースされた5枚目のシングル『ハングリー・ライク・ザ・ウルフ』です。
ここで本来なら『リオ』をセレクトしてもいいのですが、前々回のUK懐メロでも紹介しましたので敢えて割愛します。『リフレックス』も『007 美しき獲物たち』も敢えて割愛します。
で、3曲目はこちら。86年の『ノトーリアス』です。
てなわけで『ノトーリアス』は結構売れたんですが、これ以降、彼らは暫くチャート的に不遇の時代を迎えます。でもどっこいこのバンドはしぶとさも売りでして(笑)、またもやヒットを飛ばします。
それが4曲目、93年リリースの『オーディナリー・ワールド』です。
いかがでしょうか。ざっと駆け足で彼らのキャリアをめぐりました。
実はタネ明かしをすると、この5曲は、現在のツアーのセットリストを参考にして組み立てました。つまり、来日公演で演奏される可能性が極めて高い5曲でもあるのです。
メンバーの加入や脱退を繰り返し、創作的にキツい時期はカバーアルバムでしのいでもみて、不遇の時代も乗り越えて要所要所でヒットも飛ばしてきました。
というわけで日本武道館はまだチケットも間に合うようですし、当日券も出るような気もしますので(保証はないので詳しくは調べてくださいね!(汗))、気になった方はぜひライブに足を運んでみては。ではまた!
内田 正樹
エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。