ジューン・ブライド、さて、どの曲で祝いましょう?
5月19日、英ウィンザー城サセックス公爵夫妻、ハリー王子とメーガン妃が挙式を行いました。世に言う“ロイヤル・ウェディング”ですね。いやはや、おめでとうございました。馬車を先導する列を外れて駆け出そうとした“喜びを我慢できなかった馬”、アフリカ系牧師の“長過ぎて熱過ぎる説教”、フランスの老舗メゾン、ジバンシィ初の女性クリエイティブ・ディレクターに就任した英国出身のクレア・ワイト・ケラーによるオートクチュールドレス、新婚夫妻がパーティに向かう際に乗った、映画『キングスマン』にも登場した往年の名車、ジャガーEタイプ(実は同社が作った新型電気自動車の“タイプゼロ”!!)などなど、個人的にも革新的な試みと微笑ましいトピックが満載だった、まさに型破りなロイヤル・ウェディングでした。
気付けば今年ももう半分に。で、6月といえばジューン・ブライド。これ、一説には古くヨーロッパで「6月の花嫁は幸せになれる」とされる言い伝えに由来しているとのこと(※諸説あり)。ギリシャ神話に登場する神主ゼウスの妃で、結婚や出産を司る女神「Juno(ジュノ)」が守護する月が6月(June)であることから、この月に結婚をすると生涯幸せに暮らせると言われているとか、他にもかつてヨーロッパでは、農作業の妨げとなることから3月〜5月の結婚が禁じられていたそうで、そのため、結婚が解禁となる6月に挙式を挙げるカップルが多かったという説もあるようです。
そこで“結婚式 洋楽”などいくつかのワードでググってみましたが、まあ、あるわあるわ。自分がこういうカルチャーに疎いんで、ちょっと驚きしました。ただ、やっぱり陽気(?)な曲が求められるせいか、俄然アメリカのヒットソングが多いんですけどねえ(苦笑)。
では、今回はその中からのセレクトと私からのお薦めの楽曲による“6月に贈るウエディング向けUKソング”5曲をピックアップします。
1.オリー・マーズ「ラップド・アップ feat. トラヴィー・マッコイ」
2.エド・シーラン『シンキング・アウト・ラウド』
3.クリーン・バンディット「ラザー・ビー」
4.ブルー「ザ・ギフト」
5.エルトン・ジョン「僕の歌は君の歌」
以上、ちょっとベタなセレクトにはなりましたが、いかがでしたか。他にはコールドプレイ「美しき生命」、オアシスの「ホワットエバー」も人気があるようでした。今月、挙式を迎えるお二人や、幹事の方の参考になれば幸いです。もちろん他にもたくさんあるはずなので、挙式とは無縁の方も、この機会にお好みのラブソングでプレイリストを作ってみるのも楽しいのでは?
スタイリッシュでロマンチックな進行の式もいいですが、個人的には、(よりにもよって)ストーンズの「ブラウン・シュガー」で入場してレッド・ツェッペリンの「ロックンロール」で退場する(笑)ような、スクール・オブ・ロックなウェディングも見てみたいものです(ないない)。ではまた!
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内田 正樹
エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。