『DAVID BOWIE is』スマホARアプリ登場!
あけましておめでとうございます。2016年、自身の誕生日(1月8日)の2日後の1月10日に、デヴィッド・ボウイは突如この世を去りました。早いもので、あれからもう3年の歳月が過ぎました。そんな彼の72回目の誕生日に当たる先日(2019年1月8日)、うれしいニュースが届きました。「David Bowie is」スマホAR(拡張現実)アプリ(iOS・アンドロイド対応)がリリースされたのです。
David Bowie 1973 Photograph by Masayoshi Sukita
このアプリは、2013年に英ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)にて開催され、トータルで世界11ヵ国、12都市を巡回、同博物館史上最大の200万人以上の観客動員数を記録した展覧会『DAVID BOWIE is』をARデジタル化したものです。同展は、V&Aのヴィクトリア・ブロークスとジェフリー・マーシュによってキュレーションされ、日本でも2017年1月8日〜4月9日に東京にて開催されました。このSTORIESでも紹介しました。下の映像はその際のドキュメンタリー映画予告編です。 さらに本邦初公開資料として、ニューヨークのブルックリン・ミュージアムのみで展示された「ラザルス」の台本、彼のラストアルバムとなった「★」(ブラックスター)のミュージックビデオ制作に際して描かれたボウイ本人によるスケッチブック、オリジナル歌詞、ビデオコンセプトの下絵も収録されています。
Photo: Hideo Oida
このアプリ、すでにダウンロード購入して実際に使ってみましたが、むちゃくちゃ優れモノです。ゴーグルなど別途必要なアイテムも必要なく、iPhoneかスマホがあってイヤフォンまたはヘッドフォンを装着すれば(絶対にしたほうがいいです!)、すぐさま楽しめます。しかも、アートディレクション、彩度、画角、比率、再現度、解説(日本語)、その全てのクオリティがものすごくハイレベルなのです!! 衣装や貴重な展示品を、360度全方位からより細部に渡って鑑賞することが可能なため、展覧会ではガラスの向こう側にあった衣装の裏側をも鑑賞することができるのも、このアプリの大きな感動ポイントのひとつです。
彼の美麗な雄姿の数々が、自分の部屋を背景に立ち上ってくる様子は感動モノですが、ちょっと彼に申し訳ない気もします(苦笑)。自分のiPhoneで使った際のキャプチャーをアップしようと思ったのですが、私の雑然とした部屋を披露してもしょうがないのでやめておきます……(泣)。ともかく、この感動は是非ご自身で体感してください。
25にも及ぶセクションに所蔵された400点以上にも及ぶアイテムはいずれも見応え十分です。まさに美術館を巡るようにじっくりと、しかしいつでも好きな時に、自分のペースで楽しめる『DAVID BOWIE is』スマホARアプリは、1月31日まで特別価格¥960で販売中です。2月以降は¥1,200になるそうですが、いずれにせよ価格以上の喜びを得られることは間違いありません。私が保証します(というか、ぶっちゃけ安いと思うよこれは…)。
デヴィッド・ボウイとは何者だったのか? このアプリを通して、あなたなりの答えを導き出してみてはいかがでしょうか? 私もいま、あらためてこのアプリを楽しみながら、その行為と向き合っているところです。
『DAVID BOWIE is』スマホARアプリ
iOS版はこちら
Android版はこちら
1月31日まで特別価格¥960で販売中(2月以降は¥1,200で販売)。
https://davidbowieisreal.com
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内田 正樹
エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。