『ボヘミアン・ラプソディ』製作総指揮者の監督作
エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』が公開されます。エルトンを演じるのはタロン・エガートン。以前、エルトン本人もカメオ出演していた映画『キングスマン:ゴールデンサークル』で、若きエージェント、エグジーを演じていました。
タロンは本作で、ほぼ全てのエルトンの楽曲を自らの声で歌っているとのこと。彼は17年の映画『SING/シング』でもエルトンの「アイム・スティル・スタンディング」を歌っていました。演技もさることながら歌が上手いんですよね。
本作の監督はデクスター・フレッチャー。彼は、やはりここでも以前に書いた大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の最終監督とポストプロダクション(※本作は途中で監督が交代。正式クレジットは製作総指揮)を務めています。音楽を映像で表現する手腕に期待が募ります。そしてプロデューサーの一人にクレジットされているのは『キングスマン』シリーズを手掛けたマシュー・ボーンという強力な布陣です。
今回は、同作のサウンドトラックにも収録されている楽曲のなかから、劇場へ向かう前に「まずはチェックしておきたい」、広く知られる5曲をピックアップしてみました。
1.「アイ・ウォント・ラヴ」
余談ですが当時のロバートは薬物依存を克服した直後でした。その後、『アイアンマン』で完全復活を果たすわけですが、当時のニュースを読み返すと、同じように薬物依存の経験があったエルトンが、復帰を果たすロバートへと「手を差し伸べた」キャスティングだったと報じられています。「愛がほしいけど、俺には無理なんだ」という歌い出しが、当時のロバートとの葛藤ともだぶります。
2.「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」
なお、こちらの映像は、この曲でエルトンとタロンが共演を果たした際の映像です。
3.「ロケット・マン」
4.「僕の瞳に小さな太陽」
5.「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」
駆け足でピックアップした以上5曲は、前述の通り、本作のオリジナルサウンドトラックにも収録されています。
映画『ロケットマン』は8月23日より公開です。ではまた!
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内田 正樹
エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。