いまを生きる。音楽を楽しむ。最新トピック3選
新型コロナウイルス禍の不安な状況が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 職場やかかりつけの病院、日常品の買い出しなど、どうしても必要な外出もあるなかですが、とは言え、やはり自宅にいる時間が増えているのでは?とお察しします。今回は、「いま自宅で楽しむUKミュージック」というテーマで、BRITISH MADEなアーティストたちが提供してくれている最新のトピックをご紹介します。
(*なお、本稿は2020年4月9日時点の内容です。リンク切れや修正の際はご理解を願います)
まずはポール・マッカートニーから。
4月18日、Global Citizenがレディー・ガガをキュレーターに迎えて、WHOと新型コロナウイルス危機の最前線に立つ医療従事者を支援する特別イベント“One World Together At Home”を開催します。
この“One World Together At Home”は世界中での放送/配信を予定中。アラニス・モリセット、アンドレア・ボチェッリ、ビリー・アイリッシュ、クリス・マーティン、デヴィッド・ベッカム、エディ・ヴェダー、エルトン・ジョン、フィニアス、イドリス&サブリナ・エルバ、J. バルヴィン、ジョン・レジェンド、ケイシー・マスグレイヴス、キース・アーバン、スティーヴィー・ワンダーなど錚々たる顔ぶれの出演が発表されています。そこに、我らがサー・ポール・マッカートニーの出演もアナウンスされています。
ポールは近年、マンスリーでプレイリストをアップしています。これはその4月更新版です。
家庭、家族、親切にまつわる自身の曲が、彼らしいチョイスで並べられています。
次はレディオヘッドです。
去る1月20日、「Radiohead Public Library」というコンテンツのオンラインアーカイブを公開しています。これまでオンライン上で未リリースだったEP楽曲や過去のニュースレター、動画、バンドTの販売ページへのリンクなどを含む、バンドの“公共図書館”をオープンした彼らですが、いよいよYouTubeチャンネルを開始しました。
一時、メンバーのエド・オブライエンが自らのインスタグラムで「多分、ほぼコロナにかかった」と投稿。心配されましたが、「すぐに回復した」そうです(よかった…)。
そしてThe 1975です。
マンチェスター出身の彼ら、日本では「Sincerity Is Scary」がリアリティ番組「テラスハウス TOKYO 2019-20」のオープニングテーマにフィーチャーされています。
今年9月に日本で開催予定のsupersonicのヘッドライナーに決定している彼らは、4枚目のアルバム「『仮定形に関する注釈』(原題:『Notes On A Conditional Form』)をリリースします。当初、4月リリース予定でしたが、昨今のウイルス禍を受けて、5月22日に延期されました。
こちらはその先行配信曲から「Me & You Together Song」、「Jesus Christ 2005 God Bless America」です。
ニューアルバム関連では、The1975同様、サム・スミスが5月1日に発売予定だったニューアルバム『To Die For』を「いまは(タイトル、タイミング共に)適切ではない」と判断してリリース延期を決定。新しいリリース日とタイトルの調整に入っています。一方、以前紹介したデュア・リパは、ニューアルバム『Future Nostalgia』のリリース日を前倒しました(*すでにリリース済)。
https://www.instagram.com/charli_xcx/
ともかく、いまを生きる自分に出来ることは、感染に最大限の注意をはらい、情報を精査しながら、上げるべき声は上げていき、好きなカルチャーにも触れて、(自宅や近所では)息抜きにちゃんとお洒落も楽しみながら、日々を精一杯生きることだと信じています。
もしかしたら、いまは音楽を聴く気分じゃない方もいらっしゃるかもしれませんが、今回、ご紹介したコンテンツが、BRITISH MADEをご覧の皆さんにとって、有意義なひとときのためのきっかけとなればうれしい限りです。それではまた!
内田 正樹
エディター、ライター、ディレクター。雑誌SWITCH編集長を経てフリーランスに。音楽をはじめファッション、映画、演劇ほか様々な分野におけるインタビュー、オフィシャルライティングや、パンフレットや宣伝制作の編集/テキスト/コピーライティングなどに携わる。不定期でテレビ/ラジオ出演や、イベント/web番組のMCも務めている。近年の主な執筆媒体は音楽ナタリー、Yahoo!ニュース特集、共同通信社(文化欄)、SWITCH、サンデー毎日、encoreほか。編著書に『東京事変 チャンネルガイド』、『椎名林檎 音楽家のカルテ』がある。