こんにちは、川合亮平です。
(今回の記事はネタバレを含んでいますが、ネタバレ箇所の前にはお知らせしますので、それまでは安心してお読みください)
もともとは確か、2020年春公開予定だった映画『007 No Time To Die』、
延期に延期を重ね、満を辞して、先日、2021年の秋に全世界で公開開始されました。
あなたはもうご覧になられましたか??
僕は前作『スペクター』を存分に楽しんだクチなので、
今回も期待に胸を膨らませて劇場に足を運びました。
ネタバレをしない条件で、敢えて3つ挙げてみますね。
今回の作品でも主役ボンドと脇役たちのケミストリーが抜群でしたよ。
マネーペニー役のナオミ・ハリスさんも素敵だったし、
Q役のベン・ウィショー氏も!
今作でもQは大活躍します。
僕、ベン・ウィショーさんを役者としてすごく買ってるんです。
率直にものすごく実力のある役者だな、という感想を持っています。
そして、僕と年が近く、誕生日が一緒、という事実も彼への親近感を更に高めています(聞いてない)。
大ヒット英国映画『パディントン』での“パディントンの声”としても超安定感ある良い仕事されてますよね。
そして、日本ではあまり知られてないかもしれないですが(?)ヒュー・グラント氏と共演した2018年の英国ドラマ『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』でも、その大きな存在感を示されました。こちらの作品、両スター役者の演技だけではなく、作品としてもとてもクオリティが高いので、“見応え”を求めてる方へお勧めの作品です。
まずマドレーヌ役のレア・セドゥさんの存在感が半端ないです。
努力しないナチュラルな美しさ、というか天性のオーラ、魅力を持たれた方です。
そして、パロマ役のアナ・デ・アルマスさん。
キューバ出身、というエキゾチックなバックグラウンドからして興味深いのですが、
彼女は、ボンド役のクレイグ氏と、近作『ナイブズ・アウト』で共演済みなんですね。
両者は『ナイブズ・アウト』で近しい関係となり、007最新作で再共演を果たしました。
2人の息のあった掛け合いも見どころだと思いますよ。ちなみに『ナイブズ・アウト』は個人的にかなりおすすめの作品です。
毎回、映画で活躍の場があって、個人的にはそれも楽しみの1つなのです。
そういう意味でも今作は大満足でしたよ。
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【ネタバレ注意】未見の方はここからは読まないでください。
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さて、本題です。
ここからは一思いにネタをバラしにバラしまくろうかと思っています。
「えっ!!?? ダンブルドア先生が死んでしまった・・・!」
あ、違った、それは別の作品か。
ではなく、
「えっ!!?? ジェームズ・ボンドが死んでしまった・・・!!」
“ダニエル・クレイグ氏が演じる007“は、本作が最後であることは周知の事実ですが、
それにしてもナゼ、歴史上一度も死んだことのない007は、今回の作品で死ななければならなかったのか??
そこが一番の議論ポイントだと個人的には思うわけです。
そして、それを議論することは、とりもなおさず、007の次作(次世代ボンド映画)を予想することに繋がることになるのではないか?と僕は愚考します。
今回のボンドの死が、次作以降への何らかの伏線であると仮定するなら、
同様の伏線は、他のシーンにも見てとれました。
例えば、
●ボンドが子供を抱っこするシーン
●ボンドが、「family…」と呟くシーン
●映画の最後のシーンが、ボンドの娘のアップで終了すること
そのような、これまでの007ではなかった“違和感”の数々は、やはり、次作以降への“含み”ではないでしょうか。
それを踏まえて、独断と偏見で次世代ボンドの展開を大胆予想してみると;
または、娘ではなくても、007が女性になる、ということは大いに考えられます。
その場合の名前はもちろん
Jane Bond(ジェーン・ボンド)ですよね。
より「ファミリー」がフィーチャーされたプロットになる?
男性ボンドの場合でも、男性優位なプロットではなくて、子供や女性がより全面に出た内容になる?
007に限ったことではないですが、これまでの暗黙の了解として、基本的にヒーローは完全無欠の美男美女、そしてヴィランは見た目にもどこか不自由な部分がある(例えば、本作のヴィランも顔に傷がありました)、というケースが少なくありませんでした。
でも、時代的に「そのステレオタイプ、というか、偏見に満ちた描写、ちょっと違うんちゃう?」という空気感が強くなってきているのは事実だと思います。
白人男性ばかりのヒーロー像に風穴を開けた『ブラックパンサー』や『シャンチー』、『ブラックウィドー』は最新のトレンドですし、
No Time To Dieでも、黒人女性が007として起用されるという重要な展開がありました。
とにかく、『身体に何らかの特徴=ヴィラン』という構図は、前時代的なものなので、
次作では、完全無欠の超イケメン(または美女)ヴィランが起用され、逆にそうではない007が登場する、という逆転現象が起こるかもしれません。
これまで同様、新007としてセクシーな英国人男性俳優が起用されて、全く何事もなかったように次作が制作される、ということももちろんありえますよね。
そもそも007映画は基本的に連続性・継続性がない、というのも事実ですから。
ましてや、ボンドの代が変わる際は特に。
ピアーズ・ブロスナンのボンドと、ダニエル・クレイグのボンドは、“別次元”の存在なのです。
次作でその流れが覆されるのか?
それは誰にもわからない、
今わかっていることといえば、
James Bond Will Return
ですね。
(映画でエンドロールの最後に登場した4ワードです)
川合亮平でした。
Ryohei Kawai Will Return.
(今回の記事はネタバレを含んでいますが、ネタバレ箇所の前にはお知らせしますので、それまでは安心してお読みください)
もともとは確か、2020年春公開予定だった映画『007 No Time To Die』、
延期に延期を重ね、満を辞して、先日、2021年の秋に全世界で公開開始されました。
あなたはもうご覧になられましたか??
僕は前作『スペクター』を存分に楽しんだクチなので、
今回も期待に胸を膨らませて劇場に足を運びました。
『007 No Time To Die』の3つの魅力
魅力はもちろん3つどころの騒ぎではないのですが、ネタバレをしない条件で、敢えて3つ挙げてみますね。
その1:Qちゃんが良い味出してる
007の映画って、ジェームズ・ボンドがもちろん主人公なんだけど、イカした脇役たちも作品を盛り上げるのに欠かせない要素ですよね。今回の作品でも主役ボンドと脇役たちのケミストリーが抜群でしたよ。
マネーペニー役のナオミ・ハリスさんも素敵だったし、
Q役のベン・ウィショー氏も!
今作でもQは大活躍します。
僕、ベン・ウィショーさんを役者としてすごく買ってるんです。
率直にものすごく実力のある役者だな、という感想を持っています。
そして、僕と年が近く、誕生日が一緒、という事実も彼への親近感を更に高めています(聞いてない)。
大ヒット英国映画『パディントン』での“パディントンの声”としても超安定感ある良い仕事されてますよね。
そして、日本ではあまり知られてないかもしれないですが(?)ヒュー・グラント氏と共演した2018年の英国ドラマ『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』でも、その大きな存在感を示されました。こちらの作品、両スター役者の演技だけではなく、作品としてもとてもクオリティが高いので、“見応え”を求めてる方へお勧めの作品です。
その2:ヒロインの2人に心奪われた
本作、いつに増してヒロイン2人の魅力が炸裂していたと個人的には思います。まずマドレーヌ役のレア・セドゥさんの存在感が半端ないです。
努力しないナチュラルな美しさ、というか天性のオーラ、魅力を持たれた方です。
そして、パロマ役のアナ・デ・アルマスさん。
キューバ出身、というエキゾチックなバックグラウンドからして興味深いのですが、
彼女は、ボンド役のクレイグ氏と、近作『ナイブズ・アウト』で共演済みなんですね。
両者は『ナイブズ・アウト』で近しい関係となり、007最新作で再共演を果たしました。
2人の息のあった掛け合いも見どころだと思いますよ。ちなみに『ナイブズ・アウト』は個人的にかなりおすすめの作品です。
その3:OMEGA Watchの活躍
“ボンドウォッチ”としてもお馴染みのOMEGAシーマスター。毎回、映画で活躍の場があって、個人的にはそれも楽しみの1つなのです。
そういう意味でも今作は大満足でしたよ。
【ネタバレ注意】未見の方はここからは読まないでください。
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さて、本題です。
ここからは一思いにネタをバラしにバラしまくろうかと思っています。
[スポイラー注意]次世代ボンドはこうなる!3つの予想
本作を観たあなたが一番衝撃を受けた事実はもちろんこれですよね、「えっ!!?? ダンブルドア先生が死んでしまった・・・!」
あ、違った、それは別の作品か。
ではなく、
「えっ!!?? ジェームズ・ボンドが死んでしまった・・・!!」
“ダニエル・クレイグ氏が演じる007“は、本作が最後であることは周知の事実ですが、
それにしてもナゼ、歴史上一度も死んだことのない007は、今回の作品で死ななければならなかったのか??
そこが一番の議論ポイントだと個人的には思うわけです。
そして、それを議論することは、とりもなおさず、007の次作(次世代ボンド映画)を予想することに繋がることになるのではないか?と僕は愚考します。
今回のボンドの死が、次作以降への何らかの伏線であると仮定するなら、
同様の伏線は、他のシーンにも見てとれました。
例えば、
●ボンドが子供を抱っこするシーン
●ボンドが、「family…」と呟くシーン
●映画の最後のシーンが、ボンドの娘のアップで終了すること
そのような、これまでの007ではなかった“違和感”の数々は、やはり、次作以降への“含み”ではないでしょうか。
それを踏まえて、独断と偏見で次世代ボンドの展開を大胆予想してみると;
その1:初の女性ボンド誕生?
ズバリ、本作で初登場したボンドの娘が次世代007として活躍する、というプロット。または、娘ではなくても、007が女性になる、ということは大いに考えられます。
その場合の名前はもちろん
Jane Bond(ジェーン・ボンド)ですよね。
その2:家族想いのボンド?
007が女性でも男性でも、より「ファミリー」がフィーチャーされたプロットになる?
男性ボンドの場合でも、男性優位なプロットではなくて、子供や女性がより全面に出た内容になる?
その3:美しいヴィラン登場?
これに関しては、劇中の伏線は特になかったのですが、現代の世の中の流れを受けて、という変更可能性です。007に限ったことではないですが、これまでの暗黙の了解として、基本的にヒーローは完全無欠の美男美女、そしてヴィランは見た目にもどこか不自由な部分がある(例えば、本作のヴィランも顔に傷がありました)、というケースが少なくありませんでした。
でも、時代的に「そのステレオタイプ、というか、偏見に満ちた描写、ちょっと違うんちゃう?」という空気感が強くなってきているのは事実だと思います。
白人男性ばかりのヒーロー像に風穴を開けた『ブラックパンサー』や『シャンチー』、『ブラックウィドー』は最新のトレンドですし、
No Time To Dieでも、黒人女性が007として起用されるという重要な展開がありました。
とにかく、『身体に何らかの特徴=ヴィラン』という構図は、前時代的なものなので、
次作では、完全無欠の超イケメン(または美女)ヴィランが起用され、逆にそうではない007が登場する、という逆転現象が起こるかもしれません。
とにかく楽しみですね
想像力を駆使して色々予想してみましたが、これまで同様、新007としてセクシーな英国人男性俳優が起用されて、全く何事もなかったように次作が制作される、ということももちろんありえますよね。
そもそも007映画は基本的に連続性・継続性がない、というのも事実ですから。
ましてや、ボンドの代が変わる際は特に。
ピアーズ・ブロスナンのボンドと、ダニエル・クレイグのボンドは、“別次元”の存在なのです。
次作でその流れが覆されるのか?
それは誰にもわからない、
今わかっていることといえば、
James Bond Will Return
ですね。
(映画でエンドロールの最後に登場した4ワードです)
川合亮平でした。
Ryohei Kawai Will Return.
川合 亮平
(かわいりょうへい)
通訳者・東京在住
関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。
通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。