イギリスの粋を感じさせる、華やかなタイやスカーフにシャツなどを扱うドレイクス。マイケル・ヒル(以下、マイク)さんは創業者マイケル・ドレイク氏から2012年にブランドを引き継ぎクリエイティブ・ディレクターを務める人物。実は父親もかつてロンドンにおいてネクタイブランドを手掛けていたというから、まさにタイのエスタブリッシュメント。幼いころからシルクに親しみ、青年時代はリチャード・ジェームスにてブランド作りのノウハウを学んだ新世代のクリエイターに、これまでの足跡とブランドへの情熱、日々のライフスタイルをうかがった。
–よく多くの子どもが憧れるような“サッカー選手やミュージシャンになりたい”
両方ともモチロン興味はありました(笑)。ただ、そういう切っ掛けがなかったのでしょう。それに一瞬の輝きにすべてを賭けるという生き方よりも、長い時間を掛けてビルドアップしていくキャリアのほうが自分らしく感じたのだと思います。ネクタイ作りのように、いろいろなテキスタイルをニーズによって組みあわせたり、人との出会いのなかでいろいろ思考し作り上げていく生き方は、確かに自分らしいものだと感じています。