ブリティッシュメイドのスタッフに教えてもらう、レザーケアの基本。後編では、「ブライドルレザー」「ポリッシュドバインダーカーフ」「ケープスキン」に適したお手入れ法を紹介する。
*前編では「レザーの種類と特徴」「持っておきたい基本グッズ」「各レザーに適したお手入れ法(カーフレザー)」をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
服につくと落ちにくいので、購入したらまずブラッシングを。クロスでも可能だが、ステッチ部分までケアするにはブラシが適切。毛ブラシを使い、表面にうっすらと油分が残るくらいが丁度良い。
Point!
ケアは月1〜2回が目安。しっとりさが弱まり、ドライな手触りになったらタイミング。放置していると栄養不足に陥り、カサついてヒビ割れする場合が。色も変質してしまう恐れあり。
2. ほんの少しのワックスを指で
専用ワックスを指先にごく僅かだけとり、チョンチョンと革にのせては延ばしを繰り返す。本当に少量で良いため、クロスだと吸収してしまう。財布なら動く部分にしっかりと。
3. 3時間ほど自然乾燥
4. 仕上げに優しく乾拭き
しばらく経っても染み込みきれずに残っているワックスを、きれいな布で軽く撫でるように拭き取る。こうすることで表面にワックスの皮膜ができ、革が艶を取り戻すだけでなく、油分が雨や汚れから守ってくれる。
引き締まった素材の為、しっかりとテンションをかけてシワを伸ばすことで均一にクリームが塗りこめる。
2. 全体をブラシでクリーニングする
光沢を損なう可能性があるため、リムーバーは非推奨。念入りなブラッシングだけで対処したい。ウイングチップならステッチ部はもちろん、飾り穴の1つ1つまで意識して。
Point!
飾り穴にクリームが詰まった際は、毛先がまとまるようにブラシを指で押さえながら磨くとスムーズ。一般的な馬毛製であれば、よほど長く歪め続けないと変形しないので安心を。
3. 同色のクリームを少量ずつ塗布
特殊コーティングされていないカーフに比べ、クリームが染み込みにくい。かといって、たっぷり使っても効果は上がらない。パーツごとに少しずつ、確実に塗り込むことが大切。
4. 浸透させるために時間をおく
一般的にガラスレザーと呼ばれているものほど厚いコーティングではないため、クリーム後少し放置して。表面のウエット感が引くのを待ってから磨き上げを。
5. ブラシによる延ばし&ポリッシング
塗りムラが出ないよう、もう一度全体をブラッシング。飾り穴にクリームが溜まっているなら、毛先を使って取り除くこと。その後、きれいなブラシに持ち替えて磨く。
6. 乾拭きして光沢を蘇らせる
仕上げは乾いたクロスで。磨きにくいシワやハト目周辺も手抜きせず。特にポリッシュドバインダーカーフは表面にクリームが残っていると曇ってしまい、光沢が鈍くなる為、最後の磨きが重要。
レザーシューズに使用されるような牛革より、柔らかいので傷がつきやすい。あまり負荷をかけるとダメージに繋がるので、柔らかく払う感じでブラッシングする。
2. 念のために乾拭きを
クリームを塗る際、小さなゴミやホコリが残っていると、革の痛みの原因になる。ブラシだけでなくソフトなクロスでも乾拭きすれば、より満遍なくきれいな状態に。
3. デリケートクリームを指で塗布
ロウがほとんど含まれていないデリケートクリームを、指で全体に塗る。グローブなら関節部分を入念にしたい。シワが伸びるよう、片方ずつ着用して行うのも効果的。
Point!
デリケートクリームはやわらかいジェル状のため扱いが難しく、油断すると一箇所につけ過ぎてしまいがち。ワックス以上に塗布する回数を分け、少しずつ慎重にを心がけて。
4. 風通しの良い場所で保管
デリケートクリームは浸透性が高いので、塗り終わったら表面を柔らかいクロス軽く拭いてあげる。保管の際は風の通しの良い場所を選んで。
*前編では「レザーの種類と特徴」「持っておきたい基本グッズ」「各レザーに適したお手入れ法(カーフレザー)」をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
■ブライドルレザー
1. ブルームをブラシで落とす服につくと落ちにくいので、購入したらまずブラッシングを。クロスでも可能だが、ステッチ部分までケアするにはブラシが適切。毛ブラシを使い、表面にうっすらと油分が残るくらいが丁度良い。
Point!
ケアは月1〜2回が目安。しっとりさが弱まり、ドライな手触りになったらタイミング。放置していると栄養不足に陥り、カサついてヒビ割れする場合が。色も変質してしまう恐れあり。
2. ほんの少しのワックスを指で
専用ワックスを指先にごく僅かだけとり、チョンチョンと革にのせては延ばしを繰り返す。本当に少量で良いため、クロスだと吸収してしまう。財布なら動く部分にしっかりと。
3. 3時間ほど自然乾燥
(写真では開いた状態で乾かしていますが、革に負荷がかかる状態で乾かすと、変形したり、シワが入ったりする恐れがあるのでご注意ください)
少し寝かせることでオイルが染み込み、余分な油分は表面に浮き出てくる。ムラが目立つならブラッシングを。均一にワックスが行き渡るだけでなく、浸透もうながせる。4. 仕上げに優しく乾拭き
しばらく経っても染み込みきれずに残っているワックスを、きれいな布で軽く撫でるように拭き取る。こうすることで表面にワックスの皮膜ができ、革が艶を取り戻すだけでなく、油分が雨や汚れから守ってくれる。
■ポリッシュドバインダーカーフ
1. シューキーパーで表面を張らせる引き締まった素材の為、しっかりとテンションをかけてシワを伸ばすことで均一にクリームが塗りこめる。
2. 全体をブラシでクリーニングする
光沢を損なう可能性があるため、リムーバーは非推奨。念入りなブラッシングだけで対処したい。ウイングチップならステッチ部はもちろん、飾り穴の1つ1つまで意識して。
Point!
飾り穴にクリームが詰まった際は、毛先がまとまるようにブラシを指で押さえながら磨くとスムーズ。一般的な馬毛製であれば、よほど長く歪め続けないと変形しないので安心を。
3. 同色のクリームを少量ずつ塗布
特殊コーティングされていないカーフに比べ、クリームが染み込みにくい。かといって、たっぷり使っても効果は上がらない。パーツごとに少しずつ、確実に塗り込むことが大切。
4. 浸透させるために時間をおく
一般的にガラスレザーと呼ばれているものほど厚いコーティングではないため、クリーム後少し放置して。表面のウエット感が引くのを待ってから磨き上げを。
5. ブラシによる延ばし&ポリッシング
塗りムラが出ないよう、もう一度全体をブラッシング。飾り穴にクリームが溜まっているなら、毛先を使って取り除くこと。その後、きれいなブラシに持ち替えて磨く。
6. 乾拭きして光沢を蘇らせる
仕上げは乾いたクロスで。磨きにくいシワやハト目周辺も手抜きせず。特にポリッシュドバインダーカーフは表面にクリームが残っていると曇ってしまい、光沢が鈍くなる為、最後の磨きが重要。
■ケープスキン
1.力を抜いて優しくブラッシングレザーシューズに使用されるような牛革より、柔らかいので傷がつきやすい。あまり負荷をかけるとダメージに繋がるので、柔らかく払う感じでブラッシングする。
2. 念のために乾拭きを
クリームを塗る際、小さなゴミやホコリが残っていると、革の痛みの原因になる。ブラシだけでなくソフトなクロスでも乾拭きすれば、より満遍なくきれいな状態に。
3. デリケートクリームを指で塗布
ロウがほとんど含まれていないデリケートクリームを、指で全体に塗る。グローブなら関節部分を入念にしたい。シワが伸びるよう、片方ずつ着用して行うのも効果的。
Point!
デリケートクリームはやわらかいジェル状のため扱いが難しく、油断すると一箇所につけ過ぎてしまいがち。ワックス以上に塗布する回数を分け、少しずつ慎重にを心がけて。
4. 風通しの良い場所で保管
デリケートクリームは浸透性が高いので、塗り終わったら表面を柔らかいクロス軽く拭いてあげる。保管の際は風の通しの良い場所を選んで。
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