嗜好品研究家/ジャーナリストの井伊正紀さんに伺う、英国シャツスタイルを楽しむコツと選び方。後編は「シャツの合わせ方」「シャツの着こなしを引き立てる小物使い」について。
*前編では「目的を持ったシャツの選び方」をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
作りがしっかりしているシャツは、着た時に美しいラインを描くよう衿や袖など、ディテールのカッティングが歪んでいる場合も。そのためシワになりやすく、アイロンが欠かせません。特に衿は目立つのでしっかりと。カラーキーパーを抜くのも忘れずに。
ブートニエールはフラワーホールとも呼ばれるラペルのボタン穴、また花のアクセサリーのことでもある。ロイヤルファミリーをはじめ、英国の紳士が公の場に登場するときは、付けている事も多い。エレガントさを演出する必需品であり、最近流行の兆しがありますね。
■ポケットハンカチーフ
礼装用と思われがちですが、普段のジャケットやスーツスタイルでも使います。シャツやネクタイと色柄を合わせたり、ジャケットに馴染ませたり、色鮮やかにも楽しんでください。素敵な折り方がわからないのなら、広げたハンカチーフの中心部をつまみ、クルクルと優しく巻いて花のように見せる、”英国のバラ”というスタイルはいかがでしょう?。
■スカーフ
さまざまな巻き方が存在し、あまりタブーもないので挑戦しやすい小物です。そのうえVゾーンを華やかにし、顔つきまで引き締めてくれます。ただし、初心者は長さのバランスを意識してください。ジャケットと同系色なら美しく、アンバランスにもなりにくいため安心です。
■カフスリンクス
俗に言うカフスボタンは表にしか意匠がありません。本式のカフスリンクスは表裏の両方にデザインが施されています。留め方もチェーンやバネ、スナップ式などさまざま。ジャケットのボタンとテイストを揃えるのも一案といえます。逆に、ドレス用のオニキスのような黒いものを、普段使いに合わせるのは笑われる可能性大。
*前編では「目的を持ったシャツの選び方」をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
シャツの合わせ方
ジャケット&シャツ
好みによってカラーシャツを取り入れると、ワンランク上の装い。ブルー系はスタンダードなカラーなので合わせやすいと思います。私は綾織りの生地を選んで密かな様式美を追求しました。ビスポークのジャケット、エレガントさ漂うアスコットタイとの相性も秀逸です。ニットウェア&シャツ
ハズれがないのはホワイトシャツに無地ニットですが、歴史のあるフェアアイルセーターを合わせます。加えてアスコットタイでジェントルの匂いをフォローするのも一案。Vネックではなくクルーネックでも問題ありません。また、単色のシェットランドを数枚持っておけば、カジュアルシーンで重宝するでしょう。消耗品に近いシャツに比べ、ニットは良いものなら一生使えます。実際、私は18の時に購入したニットが未だに現役です。風合いにコシがある高品質なセーターは長持ちしますよ。アイロン掛けのポイント
基本的にドレスシャツは自分で洗濯せず、クリーニングに出すのがセオリーです。すると、問題になるのが折ジワ。面倒臭がらずにアイロンで伸ばしてください。そのままではシルエットが正しく出ません。作りがしっかりしているシャツは、着た時に美しいラインを描くよう衿や袖など、ディテールのカッティングが歪んでいる場合も。そのためシワになりやすく、アイロンが欠かせません。特に衿は目立つのでしっかりと。カラーキーパーを抜くのも忘れずに。
シャツの着こなしを引き立てる小物使い
■ブートニエールブートニエールはフラワーホールとも呼ばれるラペルのボタン穴、また花のアクセサリーのことでもある。ロイヤルファミリーをはじめ、英国の紳士が公の場に登場するときは、付けている事も多い。エレガントさを演出する必需品であり、最近流行の兆しがありますね。
■ポケットハンカチーフ
礼装用と思われがちですが、普段のジャケットやスーツスタイルでも使います。シャツやネクタイと色柄を合わせたり、ジャケットに馴染ませたり、色鮮やかにも楽しんでください。素敵な折り方がわからないのなら、広げたハンカチーフの中心部をつまみ、クルクルと優しく巻いて花のように見せる、”英国のバラ”というスタイルはいかがでしょう?。
■スカーフ
さまざまな巻き方が存在し、あまりタブーもないので挑戦しやすい小物です。そのうえVゾーンを華やかにし、顔つきまで引き締めてくれます。ただし、初心者は長さのバランスを意識してください。ジャケットと同系色なら美しく、アンバランスにもなりにくいため安心です。
■カフスリンクス
俗に言うカフスボタンは表にしか意匠がありません。本式のカフスリンクスは表裏の両方にデザインが施されています。留め方もチェーンやバネ、スナップ式などさまざま。ジャケットのボタンとテイストを揃えるのも一案といえます。逆に、ドレス用のオニキスのような黒いものを、普段使いに合わせるのは笑われる可能性大。