伝統と流行が共存する街コベント・ガーデンにオープンした、JOSEPH CHEANEYの新店 | BRITISH MADE

伝統と流行が共存する街「コベント・ガーデン」にオープンした、JOSEPH CHEANEYの新店

2017.04.21

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ノーザンプトン州の郊外で設立された、老舗シューメーカーの一つ、「ジョセフ チーニー」の新店舗コベント・ガーデン店を訪れました。設立は1886年、老舗の中でも長い歴史を持つブランドです。ノーザンプトン発祥のシューズブランドの中でも、「PURELY MADE IN ENGLAND」を貫いており、コストパフォーマンスも優れたジョセフ チーニー(以下チーニー)は、数多くのアパレル・ブランドのシューズも手掛けており、英国の伝統的で重厚なデザインだけでなく、軽やかな流行にも敏感であることが特徴です。
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伝統と流行がほどよく溶け込んだコベント・ガーデンは、ポール・スミスやフレッド・ペリー、ディーゼルなどの有名ブランドの直営店やセレクトショップが立ち並び、若者でいつも賑わっていながらも、ロイヤル・バレエの本拠地ロイヤル・オペラ・ハウスもあり、訪れる人の年齢層も幅広い地区です。
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コベント・ガーデンの名物、ストリートパフォーマーの定位置でもあり、多くの観光客が立ち寄る広場を通り抜けて、ヘンリエッタ・ストリートに入ると、喧騒が少し落ち着いて、歩く速度も自然とゆったりとしてきます。余談ですが、ロンドンのストリートパフォーマーは、オーディションに受かった人たちだけがパフォーマンスをすることが許されます。ここコベント・ガーデンは、最もそのハードルが高いことで有名で、選りすぐりのパフォーマーだけが集まっています。バスキング(路上で演奏してお金をもらうこと)も、ここはクラシック音楽だけで、ロックはご法度。
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ヘンリエッタ・ストリートを50メートルほど歩くと、右側にチーニーのお店が見えてきます。シックでモダンな店内に入ると、20代から30代の客層と同世代の店員さんがフレンドリーな笑顔で迎えてくれます。素材がよく高級感のある服を纏いながら、堅苦しさを排除し、カジュアルなライフ・スタイルを保っている人たち、彼らを『ヒップスター/ hipster』と呼んでもいいかもしれません。 マネージャーのマークさんに話を伺いました。
20170421_cny_09 左側がマネージャーのマークさん、右側はスタッフのクラウディオさん
—なぜ、このコベント・ガーデンにお店を?

「逆に、老舗のシューメーカーの中で、何故チーニーしかコベント・ガーデンにお店を開いていないのか、不思議に思います。私たちは、スピタルフィールズ店をオープンして、若い世代の購買層からの手応えを感じたことが、このコベント・ガーデンをオープンする自信へつながりました。今まで老舗シューメーカーが与えていた『高級、敷居が高い、お父さんの世代の靴』といったイメージは、ジャーミン・ストリートの印象が強く残っていました。それを覆して、良い靴は若い人たちにも理解してもらえる、と。僕自身の経験でいうと、老舗のシューメーカーのお店に入ると、良い靴が並んでいるのはわかりますが、スタッフの方々が皆かなり上の世代の人たちばかり。着ている服も、窮屈そうな高級服。これじゃ、商品に関する相談をする気がなくなります。実際、ドアを開けて中に入るのだって勇気が必要(笑)。このお店は、もっと門戸を広げて、お客様が気軽に入れるお店を目指しました。チーニーの素晴らしい靴を気軽に知ってほしかったからです。今は女性のお客さんも多いのですよ」
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—売れ筋の商品は?

「メンズは ‘Berkeley’、レディースなら ‘Maisie’が人気です。高いクオリティで知られるノーザンプトン系のシューメーカーの中で、価格もリーズナブルだし、ファッショナブルであることが私たちの強みだと言えると思います」 マークさんのフレンドリーな応対の背景には、シューズのクオリティに対する自信を感じます。
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店内に飾られている、創業者ジョセフ・チーニーの肖像画を眺めていると、祖父のように見えていたチーニーさんが、徐々に今っぽい、ファッショナブルなヒップスターのように思えてくるのが不思議です。このコベント・ガーデンという土地にごく自然に溶け込んでいるチーニーは、これからのイギリスの伝統的老舗ブランドの、新しい展開を見せてくれている気がします。
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JOSEPH CHEANEY / Covent Garden
住所: 26 Henrietta Street,Covent Garden, London
TEL:+44 (0)207 240 7030
Text and photo by Shu Tomioka
Edited by RSVP


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