Johnさんの考える良い革靴とは?
「良いものを長く使うということは長い目で見るとコストパフォーマンスにも優れていることになります。そして、良い革靴は20年、30年と履ける一生ものになることもあります。自分が飽きることなく何度も何度も履くことを想像できる革靴を選ぶことが意味のあることだと思っています。」
「サイズに関しては、試着して心地よく履けるかどうかフィット感を確かめてみると良いですね。試着の段階でタイト過ぎてストレスを感じるものや逆にボールジョイント、甲、踵といったポイントが動きすぎてしまうのも良くありません。小さすぎず、大きすぎず無い適切なサイズ感が重要です。」
「しかし、時に革靴の質というのは1年や2年履いてみないと分からないことがあります。そういった懸念に関しては異なるラスト(木型)を試し、履き続けることで自分にぴったりのモデルを見つけるという方法も良いのではないでしょうか。
ビジネスシーンにおすすめの革靴を教えてください。
良いカーフレザーとは?
良いスエードとは?
フィッティングで気を付けるポイントは何でしょう?
「次に足の幅ですが、足の幅によって革靴の形が変形するほど圧迫されているようではだめです。履いていくうちに足の幅による圧迫感は解消されてくることもありますが、履き心地が悪いようではいけません。また、つま先の上側が先芯に当たっていないかもチェックしてください。トゥの形状があまりにも平面的な作りのものはとても履き心地が悪くなることがあるからです。」
「最後に甲が強く圧迫されること無く、靴紐が締められることを確認しましょう。革靴を試着するときにはいくつか段階を踏んで、立っているときや座っているときだけではなく、歩いているときに靴がどのような感じになるのかを必ず把握してください。」
革靴を長持ちさせるためのコツは何ですか?
ジョセフ チーニーの良いところは?
最後にジョセフ チーニーでお気に入りのモデルを教えて下さい。
ジョセフ チーニーの“フェンチャーチ”。羽根の部分はアデレード(竪琴型)と呼ばれるフォルム。曲線で主張しているがピンキングとパンチングを施したラインが側面を横断していないので、サイドビューはすっきりと美しい。
「“フェンチャーチ”がすごく気に入っています。理由はアデレードのデザインだからです。そのおかげで、革靴がスマートに見え、とても素敵なシルエットになっていると思います。このモデルのシェイプは素晴らしいです。それにシティコレクションのラストに私の足はとても良く合っていると思います。あとは個人的な意見ですが、ブローグの穴が大きすぎないので、革靴がカジュアルに見えすぎないところも良いですね。」 英国靴の良さをこの価格帯で堪能できるジョセフ チーニーがエントリーユーザーに向けて制作したシティコレクションは、グラデーションの美しいモカのカラーリングが登場するなどブリティッシュメイドでも高い人気を誇る。
靴磨きのプロに聞くシリーズ、革靴の選び方編はいかがでしたでしょうか?今回の話の中でも触れていましたが永く使う秘訣にはケアも欠かせないもの。1回目のTHE WAY THINGS GOの石見氏解説による「道具の選び方と使い方」、2回目のY’s Shoeshineの杉村氏解説による「工程別磨きのポイント」、そして3回目となるJohn氏解説による「靴磨きのプロに聞く、シューシャイン 10の極意と素材・色別まとめ」も是非合わせてお読み頂けますと幸いです。関連リンク
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靴磨きのプロに聞く、工程別磨きのポイント
靴磨きのプロに聞く、道具の選び方と使い方
紳士の基本は手入れにこそアリ。濡れた革靴のメンテナンス方法
“靴磨き日本選手権大会2018”イベントレポート[前編]
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