イギリス好きな大人に囲まれて、私もイギリス好きに
ロンドンで最も古いマーケットの1つ Leadenhall Market(レドンホール・マーケット)。映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のロケ地としても有名
―イギリスに触れたきっかけを教えてください。石原:実家には昔からイギリスにまつわるモノがたくさんありました。ユニオンジャックが掛けてあったり、イギリス製の食器を使っていたり。また、小学2年生の頃の担任の先生がとてもイギリス好きな方で、夏休みにイギリスに旅行してはバグパイプなどを買ってきて見せてくれました。そんなイギリス好きな大人に囲まれて育った影響でしょうか、物心つく頃には、イギリスはとても馴染み深い国になっていました。
―イギリスへ旅行したことはありますか。
石原:2回あります。1回目は、ロンドンとコッツウォルズを観光しました。他の都市も訪ねてみたいのですが、ロンドンって1週間くらいじゃ回りきれないですよね。だから、2回目の旅行も結局ロンドンだけになってしまいました。
―イギリスのどんなところが好きですか。
石原:大人でもファンタジーに寛容なところ!ロンドンでは、占い屋さんが堂々と店を構えているのを見て、そういうのがいいなと思いました。日本でも占い屋さんは見かけますが、路地裏に隠れている気がするので、イギリスとは少し違うかなと思います。
―確かに!ケルト民族の影響もあって、イギリスには魔法や妖怪、妖精の話はいっぱいありますよね。イギリスのそういうところ、私もステキだなと思います。
石原:それから、好きな食べものはフィッシュ アンド チップス。シンプルに味付けなしで食べてしまいますよ。それから、ヒツジ好きなのに申し訳ないのですが、ラム肉を使ったシェバーズパイも好きです(笑)イギリス発祥のモノってたくさんありますよね。やっぱりイギリスは面白いと思います!
ヒツジが大好き!神戸なら「六甲山牧場」、札幌からなら「えこりん村」が一推し
石原さん撮影のヒツジ。右は「チェビオット」という品種で、そのウールはマカラスターのセーターにも使われている
―石原さんの“ヒツジ好き”はブリティッシュメイドのスタッフの間でも有名ですよね。牧場にはよく行きますか。石原:ここ数年は外出自粛のため行けていないのですが、また早く行きたいです!最後に牧場に行ったのは確か1年前。当時はまだ東京に住んでいて、母の実家に戻るついでに神戸にある「六甲山牧場」に通っていました。年間パスポートを買っていた時期もありますよ。
―年間パスポート!すごいですね。東京なら、千葉県にある「マザー牧場」に行かれていたのかと思いました。
石原:「マザー牧場」もヒツジがたくさんいて楽しいですよ。牧場は日本中にたくさんありますが、多くの品種がそろった牧場はなかなかないので、私はヒツジの品種や飼育数が多い牧場を選んでいます。札幌市からだと「えこりん村」がおすすめです。なんてったってヒツジの飼育数が約1000頭ですから!
―1000頭!すごい!
石原さん撮影の子ヒツジ。牧場では3月頃から出産ラッシュなのだそう
石原:牧場は、春に訪れると楽しいですよ。春には子羊が生まれるんです。それから毛刈りもあります。ヒツジの毛刈りは年に1回だけ3~5月頃に行われます。春に毛刈りをして、夏を涼しく過ごしてもらったら、秋冬はまたモコモコになるというサイクルです。―ヒツジのどういうところが好きですか。
石原:のんびりしたキャラクターが好きです。牧場でエサをあげようとすると、ヤギは真っ先に飛んでくるのに、ヒツジは来なかったりします。のんびりしていますね。犬っぽいところもあって、名前を呼ぶと反応したりもします。あとは、やはりモフモフしているところですかね。
ブリティッシュウールを堪能できるマカラスターのセーター
石原:はい。イギリス好きとして、ヒツジ好きとして、“ブリティッシュウール”が使用されているセーターにはひとしおの愛着があります。寒い日はこれ1枚で、北海道であっても暖かく過ごせるのがいいですね。東京に暮らしていた時より枚数が増えました。
―ブリティッシュウールの“素材として”の魅力は何ですか。
石原:本物のヒツジの毛ありのままを製品として楽しめるところです。
―自分がヒツジを着ているような感じですか(笑)
石原:それぐらいの勢いです(笑)特にマカラスターのセーターは、あえて編み地を大きく編んでいたり、素材の風合いがそのまま出ていたりするので、ブリティッシュウールの素材を堪能できます。
石原:ネイビーカラーの「PAPPLE」というセーターを1番着ています。これはクリスマスセーターとして発売されたもので、胸元にスコットランド発祥のタータンチェックがデザインされています。このチェックがとてもイギリスらしくて、かわいいなと思って着始めました。またシンプルなクルーネックなので、丸襟のシャツとあわせても使いやすく気に入っています。
―マカラスターのセーターで、石原さんが特におすすめするカラーは何色ですか。
石原:メンズなら断然「ナチュラルブラック」です!ナチュラルブラックというカラーは、ヒツジの毛そのものの色なんです。ナチュラルカラーではホワイトのヒツジの毛が重宝されがちですが、あえて無染色の黒いヒツジの毛を洋服に使用しているというのが珍しいなと感じています。
―では、ウィメンズにおすすめのカラーは何色ですか。
石原:女性のお客様には、直観で気に入っていただいたカラーか、海外ブランドらしい鮮やかなカラーに挑戦していただきたいです。また、メランジ(※1)が効いているものもおすすめしています。
札幌の街で着るマカラスター
石原:人にもよると思いますが、やはり雪が降っている時期でしょうか。早ければ11月後半から2月くらいまで。実は、札幌に引っ越して気づいたのですが、札幌では建物に入るとびっくりするくらい暖房が効いているんです!家ではTシャツ、短パンでアイスクリームを食べる人が多いみたいです。札幌店スタッフの藤井さんや加藤さんも10月頃から暖房が活躍すると言っていました(笑)
―じゃあセーターは家では出番なしですね(笑)
石原:私は週3回くらい、マカラスターのセーターを着ています。お店に立つ時も、お休みの日も。このセーター1枚で「今日のコーディネート完璧!」と思わせてくれるので、すごいアイテムだと思います。
―セーターにはどんなボトムスを合わせますか。
石原:お店に立つときはスカートに、ジョセフチーニーのMILLYというウィングチップシューズを履くことが多いです。このMILLYは、ブリティッシュメイド 新宿店に勤務していた頃、同僚と一緒に色ちがいで購入したものです。新宿店での楽しい思い出が詰まった1足なんです。また、お休みの日は、デニムにスニーカーを合わせることが多いでしょうか。
石原さんのBRICKROW
―このセーターを着て、これまでどんな場所に行きましたか。心に残っている思い出はありますか。石原:そうですね。まず、とにかく近所ならどこでも行きます。買い物もするし、休みの日にはごはんも行くし、牧場も回ります。
心に残っている思い出ですが、北海道に引っ越してから、道内でもう1回、引っ越しをしたことがあります。その年、北海道はあまり雪が降らなかったのに、引っ越しの日に限って大雪になりました。どこかのエリアでは50cmも積もったそうで。その日、私はBRICKROWを着ていて、雪に埋もれながら引っ越しをしました。あの光景が忘れられません。
―分かる気がします。引っ越しはある意味、人生の節目ですものね。引っ越しの高揚感に大雪の光景が相まって、特別な記憶になりましたね。
石原:北海道の雪は本当にキレイなんです。セーターに付いてもベチャベチャにならず、さらっと落ちてしまうので。
最後に、ブリティッシュメイド札幌店の魅力を教えてください!
石原:まず、お客様についてですが、札幌店はリピーターとしてご来店くださる方が本当に多いお店だと感じています。スタッフ全員が存じ上げているお客様もたくさんいます。ひとたび親しくなると、情熱的にいろいろなお話を聞かせてくださり、とても興味深いです。それから、ヒツジについて詳しく、ヒツジに寛容な方が多い気がします(笑)
―石原さんはスタッフブログでも北海道とヒツジの関係について紹介されていましたよね。
石原:はい!札幌の街を歩くと、あちこちでヒツジのマスコットキャラクターに遭遇するんです。
―札幌店のスタッフの皆さんはどういう方ですか。
石原:スタッフは1人1人にキャラクターがあります。もちろんブリティッシュメイドのスタッフとして同じ方向を向いて接客させていただいていますが、さまざまな場面で1人1人の個性が光っている気がします。三者三様のおもてなしがあるので、例えば、店長の山下さんでしたらお話をしながらお買い物を楽しんでいただけます。スタッフの藤井さんでしたらファッションの話題で話が弾むと思います。また、ヒツジがお好きな方でしたら私がお迎えします!
マカラスターのラインアップを見る
BRITISH MADE
英国ブランドに特化した輸入総代理店、渡辺産業の直営店。"Stories of British Life"をコンセプトに、「英国のライフスタイルから生まれるモノやコト」をお届けしているお店です。