私は、これといった趣味があまり無い。
ここ数年で盛り上がっているキャンプ的なことやサウナ的なことも一切やっていないし、今のところはやる兆しもなさそうです。(完全に乗り遅れた)
強いて続いているなと思うことは、大通りを避けて裏道を歩いて見る事。(隠キャ)
実を言うと車の運転があまり好きではない。そして、車もそんなに興味が無い。
人に、この車が似合うと思うと言われたら、それにするくらいにどうでも良いことだったりする(車好きの皆さん、ごめんなさい)
車に乗るか?、歩くか?でいったら歩く方が好きだ。
なぜかと言えば、普段なら見落としてしまう事や物が結構見つかったりするからだ。
それと、ちょっと考え事とかがあれば歩いている間に、丁度いい答えが見つかったりする。
もちろん、これは個人差があるとは思うけど、自分の中では、この感じが一番しっくりきている。
とある日、思わぬ所から連絡をいただいた。
それは 渡辺産業 様
イギリスの良品を50年以上にわたり日本で提案し続けてきた日本のセレクト史を築いてきたと言っても過言ではない素晴らしい会社だ。
イギリスに縁もない当店に、そして私になんの連絡だろうと思い、ドキドキしながら青山のショールームにお邪魔した。
中に入ると、メインフロアには所謂『ギア系』の服が陳列していた。
あら?イメージと違うなと最初は率直に思ったのだけれど、
説明を聞いて納得したし、自分の中で、何か繋がった感覚があった。
『山下さん、ランブリングってご存知ですか?』
担当していただいた方に唐突に言われた横文字。
私は、素直にわかりませんと答えた。
ランブリングとは、道中を気ままに散策して歩くツーリズムの一種を指すんだそうです。
イギリスでは今も多くのランブラー(ランブリングを楽しむ人々の総称)のために、公道、私道を問わずで“歩く権利”を付与した道があり、フットパスがイギリス全土に渡り網の目状に張り巡られているんだそうです。
公道、私道問わず、、、要するに自分の家の庭すらもランブラーたちはパスさえあれば入れる。しかも、それが極々当たり前な感覚なんだと、、、
マジかよ、すげぇなイギリスと思いました。
そして、そのワードを聞いた時に、あれ?これって自分がやっている事なんじゃないかな?と思い聞いてみると
『あ、それランブリングです笑』と承認いただきました。
なんだか、その瞬間にちょっと救われた気がしました。
『ただ歩いている』だけというのは自分の中では、とても有意義な時間なはずなのですが、現代のありとあらゆるものが可視化され華やかな切り取り方をされる風潮においては全くもってポジティブな解釈になっていなかったから。
ちょっと公言しづらい後ろめたさみたいなものを感じていたのも事実。
それだけに、ランブリングというカルチャーを知った時に、『何か認められた』ような、そんな嬉しい気持ちに満たされました。
釣りやキャンプなどアクティブ系な毛色の洋服は、自分の生活と相性が良くなくて、正直な所、取り入れる事は稀でした。
ただ今回、50年以上に渡りイギリスを徹底して追求してきた渡辺産業様が提案してきたものは『所謂、ギア系』
ただ、提案の角度が違いました。
“ランブリングウエア”
“歩くことを楽しむための道具”
なるほど、アウトドアに対してローテンション気味の私には
とてもしっくりとくる感覚の洋服(ギア)だなと思い
新たに当店のスタイルにMIXさせていただこうと思い
店頭でご案内する運びとなりました。
と、ありますが歩くだけでは勿体無いくらいにファッションしています。
オーセンティックなアイテムをベースに捉えながらも非常にモダンに、そして機能的な素晴らしいデザイン。
画像を見ていただければお分かりいただけるかと思いますが、上下共にリバーシブル。
生地は片面にナイロン素材の「クリスピーナイロン」
もう片面にはポリエステル素材の「クールドッツ」を使用。
クリスピーナイロンはナイロン素材であるにも関わらず、ストレッチ性と強撥水性を持っている素材感。
クールドッツは経糸と緯糸の交差するポイントに小さな通気孔のある風通しが良くストレッチ性を備えた素材感です。
両面とも表として製作され、気候や自身の体温によって裏表を選ぶことができます。
またファッションにおいては、スタイリングによって色の選択が可能という優れものです。
その他にもカバンが二型。
こちらも非常に特徴的ですが、こちらは一先ず店頭で先にご覧いただければ幸いです。
これ、すごい良いです(カメラバッグでも最高)
ランブリング。
あまり日本では耳馴染みのない言葉かと思います。
普段、歩くことがない道を歩いてみることは思わぬ発見があったりします。
知っている道のようで、実は知らない。
勝手に日常の中に溶けてしまった物って、実は至る所にあります。
それは非常に些細な発見かもしれませんが、そのことに気がつけたのは
その道をゆっくりと眺めていたからこそ。
別に、この服を着て歩いてくださいと言っているわけではありません。
ただ、単なる日常だと思っていたことが
ちょっとした意識で、まるで違った世界になるって面白くないですか?
caledoorはそういう思想自体が魅力のブランドです。
山だけではなく、街を歩く。
いつもなら電車に乗る二駅を歩いてみる。
どうにも時間に追われて、無駄をなくそうと考えてしまいますが
たまに無駄な時間を味わうのも良いものですよ。
当たり前だと思っていた事を改めて見つめ直す。
そういう、ハッとさせてくれるきっかけを caledoor には感じるんです。
是非とも、お試しいただければ幸いです。
それでは!
※こちらの記事は、業 -nariwai- の公式noteより転載しています。
ここ数年で盛り上がっているキャンプ的なことやサウナ的なことも一切やっていないし、今のところはやる兆しもなさそうです。(完全に乗り遅れた)
強いて続いているなと思うことは、大通りを避けて裏道を歩いて見る事。(隠キャ)
実を言うと車の運転があまり好きではない。そして、車もそんなに興味が無い。
人に、この車が似合うと思うと言われたら、それにするくらいにどうでも良いことだったりする(車好きの皆さん、ごめんなさい)
車に乗るか?、歩くか?でいったら歩く方が好きだ。
なぜかと言えば、普段なら見落としてしまう事や物が結構見つかったりするからだ。
それと、ちょっと考え事とかがあれば歩いている間に、丁度いい答えが見つかったりする。
もちろん、これは個人差があるとは思うけど、自分の中では、この感じが一番しっくりきている。
とある日、思わぬ所から連絡をいただいた。
それは 渡辺産業 様
イギリスの良品を50年以上にわたり日本で提案し続けてきた日本のセレクト史を築いてきたと言っても過言ではない素晴らしい会社だ。
イギリスに縁もない当店に、そして私になんの連絡だろうと思い、ドキドキしながら青山のショールームにお邪魔した。
中に入ると、メインフロアには所謂『ギア系』の服が陳列していた。
あら?イメージと違うなと最初は率直に思ったのだけれど、
説明を聞いて納得したし、自分の中で、何か繋がった感覚があった。
『山下さん、ランブリングってご存知ですか?』
担当していただいた方に唐突に言われた横文字。
私は、素直にわかりませんと答えた。
ランブリングとは、道中を気ままに散策して歩くツーリズムの一種を指すんだそうです。
イギリスでは今も多くのランブラー(ランブリングを楽しむ人々の総称)のために、公道、私道を問わずで“歩く権利”を付与した道があり、フットパスがイギリス全土に渡り網の目状に張り巡られているんだそうです。
公道、私道問わず、、、要するに自分の家の庭すらもランブラーたちはパスさえあれば入れる。しかも、それが極々当たり前な感覚なんだと、、、
マジかよ、すげぇなイギリスと思いました。
そして、そのワードを聞いた時に、あれ?これって自分がやっている事なんじゃないかな?と思い聞いてみると
『あ、それランブリングです笑』と承認いただきました。
なんだか、その瞬間にちょっと救われた気がしました。
『ただ歩いている』だけというのは自分の中では、とても有意義な時間なはずなのですが、現代のありとあらゆるものが可視化され華やかな切り取り方をされる風潮においては全くもってポジティブな解釈になっていなかったから。
ちょっと公言しづらい後ろめたさみたいなものを感じていたのも事実。
それだけに、ランブリングというカルチャーを知った時に、『何か認められた』ような、そんな嬉しい気持ちに満たされました。
釣りやキャンプなどアクティブ系な毛色の洋服は、自分の生活と相性が良くなくて、正直な所、取り入れる事は稀でした。
ただ今回、50年以上に渡りイギリスを徹底して追求してきた渡辺産業様が提案してきたものは『所謂、ギア系』
ただ、提案の角度が違いました。
“ランブリングウエア”
“歩くことを楽しむための道具”
なるほど、アウトドアに対してローテンション気味の私には
とてもしっくりとくる感覚の洋服(ギア)だなと思い
新たに当店のスタイルにMIXさせていただこうと思い
店頭でご案内する運びとなりました。
Caledoor(カレドアー)
イギリスの詩人「William Wordsworth」が1850年に発表した ‘Prelude’に収録されているウェールズへの旅の記憶を綴ったポエム’Tintern Abbey’は人々を歩く旅へと駆り出し、産業革命が起こると窮屈な都市部に住む人々は自然豊かで広大な土地の広がるカントリーサイドへの旅を求め、1930年代にはイギリス内で50万人もの歩く旅人が各地を巡りました。
カレドアー(Caledoor)はイギリスで脈々と受け継がれてきた歩く旅、ランブリングを掘り下げ、現代の都市生活に馴染む “歩くことを楽しむための道具”を提案します。
caledoor HPより引用
と、ありますが歩くだけでは勿体無いくらいにファッションしています。
オーセンティックなアイテムをベースに捉えながらも非常にモダンに、そして機能的な素晴らしいデザイン。
画像を見ていただければお分かりいただけるかと思いますが、上下共にリバーシブル。
生地は片面にナイロン素材の「クリスピーナイロン」
もう片面にはポリエステル素材の「クールドッツ」を使用。
クリスピーナイロンはナイロン素材であるにも関わらず、ストレッチ性と強撥水性を持っている素材感。
クールドッツは経糸と緯糸の交差するポイントに小さな通気孔のある風通しが良くストレッチ性を備えた素材感です。
両面とも表として製作され、気候や自身の体温によって裏表を選ぶことができます。
またファッションにおいては、スタイリングによって色の選択が可能という優れものです。
その他にもカバンが二型。
こちらも非常に特徴的ですが、こちらは一先ず店頭で先にご覧いただければ幸いです。
これ、すごい良いです(カメラバッグでも最高)
ランブリング。
あまり日本では耳馴染みのない言葉かと思います。
普段、歩くことがない道を歩いてみることは思わぬ発見があったりします。
知っている道のようで、実は知らない。
勝手に日常の中に溶けてしまった物って、実は至る所にあります。
それは非常に些細な発見かもしれませんが、そのことに気がつけたのは
その道をゆっくりと眺めていたからこそ。
別に、この服を着て歩いてくださいと言っているわけではありません。
ただ、単なる日常だと思っていたことが
ちょっとした意識で、まるで違った世界になるって面白くないですか?
caledoorはそういう思想自体が魅力のブランドです。
山だけではなく、街を歩く。
いつもなら電車に乗る二駅を歩いてみる。
どうにも時間に追われて、無駄をなくそうと考えてしまいますが
たまに無駄な時間を味わうのも良いものですよ。
当たり前だと思っていた事を改めて見つめ直す。
そういう、ハッとさせてくれるきっかけを caledoor には感じるんです。
是非とも、お試しいただければ幸いです。
それでは!
※こちらの記事は、業 -nariwai- の公式noteより転載しています。
業 -nariwai-
〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2-6-23
ビブレスタオフィスビル2F
TEL:022-796-2240
オンラインストア:http://www.nariwai-online.com/
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山下 拓郎
1987年生まれ、一児の父。仙台にある「nariwai」という店舗のディレクションおよびバイイングを担当。2022年には、地元である山形に新店舗「tatazumaiizumai」をオープン。自分の中で気になる事や物を不定期にブログに綴っている。
Blog:https://note.com/takuro_yamashita
Instagram:@takuro__yamashita