浅草のブリティッシュパブで英国気分にどっぷりと浸る | BRITISH MADE

浅草のブリティッシュパブで英国気分にどっぷりと浸る

2017.05.20

ブリティッシュパブ
英国で気軽にお酒を飲める場所と言えば、パブ。教会で使われていたチェアなどのアンティーク家具が置かれ、自家醸造のクラフトビールを楽しませてくれるという本場さながらのブリティッシュパブが東京・浅草にあります。その名は、カンピオンエール。美味しいビールと料理を求めて、英国好きなら訪れないわけにはいきません。

そもそもブリティッシュパブとは?

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パブは、英国のどこの町にもあるといいます。お酒を提供する場として機能しているのが普通ですが、パブリックハウス(公共の家)というもともとの名称の通り、かつては簡易宿泊所や雑貨屋の機能も備えた町の社交場であったそうです。現在では友達と会う際の待ち合わせ場所として使って1杯だけ飲んでから出かけるなど、カジュアルにお酒が飲めるところとして英国人の生活になくてはならないものになっています。このような英国式のパブを他の業態と区別するために、日本では「ブリティッシュパブ」と呼称することが多いようです。

注文ごとにお会計するスタイル!

キャッシュオンスタイル
日本の居酒屋のように最後にまとめてテーブル単位でお会計をするのではなく、ブリティッシュパブではカウンターで飲み物や食べ物を注文し、その都度、その場で精算するキャッシュ・オン・デリバリー方式が基本となっています。店内で古い友達を見つけたり、新しい友達ができたりして、どんどんテーブルを移動しながら飲むことも多いというパブ。そんな自由な過ごし方にふさわしいのが、キャッシュ・オンのスタイルなのです。ただし、浅草のカンピオンエールではテーブルでのお支払いも、最後にカウンターでまとめてお会計するスタイルも受け付けているとのこと。

ここでしか飲めないクラフトビールが自慢

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英国のパブでは、地元産のビールを楽しむのが主流。近くの醸造所で生まれた地ビールを堪能するだけでなく、そこがブリューパブ(醸造所を併設しているパブ)であれば、店のこだわりが表現されたクラフトビールを味わうことができます。浅草のカンピオンエールも自家醸造のビールを提供しているブリューパブです。
写真左から、「EXTRA LIGHT ALE」「BITTER」「AMBER RYE」「PORTER」。日本で一般的に飲まれているラガービールとは違い、これらはすべてエールビールと呼ばれているものになります。ラガー酵母から造られるビールがすっきりとした味わいなのに対して、エール酵母から造られるビールは複雑なアロマと深い味わいが特徴です。4種類の中でも、ホップの苦味が効いた「BITTER」とロンドン定番の黒エール「PORTER」はカンピオンエールの代表作。他の2種類は、300リットルのタンクが空になると別のビールに切り替わっていく特別版です。伝統的な英国産モルトやホップから生み出されるエールビールの味を楽しめるように、冷やしすぎることなく、炭酸を弱めで提供しているところも本場仕様。

英国伝統の料理とともに!

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ブリティッシュブリューパブでエールビールを飲むのであれば、英国伝統の料理が欠かせません。カンピオンエールでは様々な料理やおつまみを楽しむことができますが、特にオススメなのが写真の3品です。「FISH & CHIPS」は、自家製ビールを混ぜた衣で揚げた新鮮な舌平目が美味。モルトビネガーをドバッとかけたり、マッシーピース(豆のソース)やタルタルソースと一緒にいただきましょう。9種類のハーブを練り込んだソーセージにマスタード入りのマッシュポテトを添えた「BRITISH SAUSAGE & MASH」は、ビールとの相性が最高のひと皿。そして、5月から新たにカンピオンエールのメニューに加えられた「CORONATION CHICKEN ROLL」。カレーやヨーグルトなどが効いた鶏肉は、エリザベス2世が戴冠式を迎えた際に振る舞われたという英国伝統の味です。

週末限定のメニューも見逃せない

イングリッシュブレックファスト
カンピオンエールの営業時間は、平日が17時から23時30分まで。土日は12時から23時30分までの営業となり、特別なメニューが登場します。それが、写真の「ALL DAY ENGLISH BREAKFAST」。レギュラーとラージがあって、ラージにはBLACK PUDDINGと呼ばれる黒いソーセージが付きます。他にもトースト、ハーブが少なめのソーセージ、ベイクドビーンズ(白いんげん豆のトマト煮)、ハッシュポテト、ローストトマト、目玉焼き、ホワイトマッシュルームのロースト、ベーコンとボリューム満点。英国のパブでもイングリッシュブレックファーストは人気メニュー。終日提供されますが、数量限定ですのでお早めにどうぞ。

浅草の喧騒から少し離れたところにある名店

カンピオンエール
浅草のランドマークである雷門から、ゆっくりと約10分ほど歩いたところにあるのがカンピオンエール。オープンしたのは、2013年12月です。代表のウィリアムス・ジェームスさんは、英国生まれ。もともと金融コンサルタントとして来日し、現在もコンサル業とパブの経営を両立させている才人です。「個人的に下町が好き。落ち着いた雰囲気が気に入りました!」というのが、この場所にブリティッシュパブをオープンした理由なのだそうです。

カンピオンエール

住所:東京都台東区西浅草2-2-2
TEL:03-6231-6554
平日/17:00〜23:30(ラストオーダー23:00)
土日祝/12:00〜23:30(ラストオーダー23:00)

Photo by Hiroyuki Suzuki / 鈴木泰之
Text by Kiyoto Kuniryo / 國領磨人


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