イギリスといえば、フィッシュ&チップス。有名なお土産なら紅茶で決まり! もちろんその通りですが、イギリス人だからといって、紅茶を飲んで、フィッシュ&チップスを毎日食べているというワケではありません。笑。
他国には、それぞれ文化的なフランス料理や洗練された日本料理のように、その国を象徴とするような食物文化があります。一方、移民が多いイギリス諸島にはいくつかの料理があって、ある種“ジャンルレスな食文化”があるのも魅力のひとつ。そして、それを見つける楽しみがあります。今回は、ジャンルを問わず、イギリスならではのローカルな食べ物にスポットを当て、お土産にオススメな10選を選びました。家族や友人にプレゼントしたら、盛り上がること間違いナシです。
いかがでしたでしょうか? イギリスに訪れるときは、イギリス人が何十年にもわたり楽しんできた“身近なご馳走”をたくさん買い込むことができるように、いつもより大きめなスーツケースで足を運んでみては?
他国には、それぞれ文化的なフランス料理や洗練された日本料理のように、その国を象徴とするような食物文化があります。一方、移民が多いイギリス諸島にはいくつかの料理があって、ある種“ジャンルレスな食文化”があるのも魅力のひとつ。そして、それを見つける楽しみがあります。今回は、ジャンルを問わず、イギリスならではのローカルな食べ物にスポットを当て、お土産にオススメな10選を選びました。家族や友人にプレゼントしたら、盛り上がること間違いナシです。
1.ツィグレッツ
抽出した酵母(イースト)で風味づけされた小麦ベースのスナック。小さな小枝(twig)のような形をしているから命名されたのだとか。好きな人もいれば嫌いな人もいて、賛否両論ではあります。あのジャスティン・ビーバーもイギリスのトーク番組で試していたけど、好きではなかったようです。ただひとついえるのは、ツィグレッツのようなスナックは珍しく、試してみる価値はありそうです。2.ロック
1で紹介したツィグレッツは意見を分けるかもしれませんが、この「ロック」は、広く愛される代表的なスイーツ。ボイルされた円筒形の砂糖で、通常はミント味。好きな言葉や文字を入れて、オリジナルの「ロック」を作ることも可能。端から端まで絵柄が変わらない、日本でいうところの「金太郎飴」。ブライトンなど、海辺の町で主に売られています。グレアム・グリーンの古典小説"ブライトン・ロック"という題名は、これにインスピレーションを受けたものです。3.HPソース(HP= Houses of Parliamentの略)
パッケージに描かれている、国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)の絵からその名をとって、「HPソース」と呼ばれています。この調味料は主にモルト酢、トマトから作られていて、その人気ぶりは、イギリスで一番人気のあるトマトケチャップと肩を並べるほど。1960年代の首相ハロルド・ウィルソンの妻が「夫(ハロルド)は夕食のほとんどにHPソースをかけるのよ」とインタビューで話したところ、“ウィルソン愛用”がひとり歩き。現在では別名、ウィルソン・グレービーの愛称で親しまれています。4.ベイクド ビーンズ
イギリス人がデイリーに親しむ食品「ベイクドビーンズ」。シンプルで非常に人気のある食品です。手の込んだ料理をつくる技術や時間ない学生にも支持されています。イギリスブランド「ハインツ」のほとんどのものは、トマトと砂糖ソースで焼いた or 煮たインゲン豆が原材料でもっとも一般的に買われているものです。フライパンで素早く熱してから、伝統的な英国式の朝食と一緒に出されたり、シンプルにトーストにかけて食べるのがスタンダード。5.ジャファ ケーキ
ケーキとビスケットの中間をいく、独特な食感がおいしい「ジャファ ケーキ」。1927年にマク・ヴィティーズによって広められたスポンジ、オレンジゼリー、チョコレートのスナックの王道。ビスケットは湿気ると柔らかくなりますが、ジャファケーキは古くなると部分的に固くなるので、早めに召し上がることをオススメします。6.ポークスクラッチングス>
ビールとの相性抜群のパブスナック。豚の脂肪質の皮をしっかり揚げることで、特徴的な“バリバリ”とした食感が生まれる。ポテトチップスやピーナッツのように小さな袋で売られています。19世紀の英国中部で、豚の少しの部分でも無駄にしたくないと思い、脂肪や皮さえを揚げて食べていたことから始まりました。健康的とはいえませんが、ジワッと広がる豚の脂と、香ばしい香りは一度食べれるとやみつきに。高脂質を摂取できたことも長きにわたって愛されてきた理由のひとつです。Photo:http://www.beersofeurope.co.uk/
7.スクランピー
ポークスクラッチングスを美味しくいただくには、こちらも欠かせません。「スクランピー」は西武地方原産(とくにデボンとサマーセット)のアルコール飲料。大量生産の世界中で売られている軽くて発泡性のあるものに対して、スプランピーは、はるかに優れた飲み物です。従来の炭酸ガスを含んだものとは対照的でフラットなのどごし。醸造の工程によってドライにも甘くもなるのが特徴。とくにローカルの人たちはリンゴベースのものをとても誇りに思っています。バンドの「The Wurzels」が、彼らの音楽スタイルとスクランピーのイメージを重ねて「スクランピーと西部劇(‘Scrumpy and Western’)」と公言するほどです。8.リコリス オールソーツ
イギリス独特のスイーツのひとつ、リコリスオールソーツ。19世紀末に始まった、とても甘いリコリス(甘草)の混成のおやつです。日本のお菓子はマスコット(アイコン)がついているものが多いですが、イギリスでは一般的ではありません。しかし、イギリスでは珍しくマスコットがいるリコリス オールソーツの「バーティ・バセッツ」はすぐに見つけることができます。9.モンスター マンチ
“子どもの時”のおやつには欠かせ存在だった、ポピュラーで馴染みのある人気商品。「モンスターマンチ」は珍しい、ローストビーフ味や塩漬け玉ねぎ味のベイクドコーンスナック。明るくカラフルなバリエーションが並び、製品名どおりモンスターが描かれています。1980年代の子供たちは、ペンなど、いわゆる“おまけ“や、モンスターの物語、モンスターの歌などがもらえる、「モンスターマンチクラブ」のメンバーになることができました。10.カスタードクリーム
このリストを締めくくるのには、やはり美味しい紅茶とビスケットでしょう! ビスケットの話になったとき、イギリス民であれば「カスタードクリーム」が浮かぶのに時間はかかりません。精巧にデコレートされた2枚のビスケットの間にクリーム状のカスタードがたっぷり入っています。シンンプルながら、美味しさを引き出す手法は100年以上もの間受け継がれる、伝統の味。「カスタードクリーム」は、2009年にBBC(英国放送協会)により、イギリスで愛されるビスケット第2位に選ばれ、その地位を確立しています。いかがでしたでしょうか? イギリスに訪れるときは、イギリス人が何十年にもわたり楽しんできた“身近なご馳走”をたくさん買い込むことができるように、いつもより大きめなスーツケースで足を運んでみては?