皆さんはハイストリートという言葉に馴染みがあるでしょうか?英語でHigh Streetはイギリス連邦諸国において、ある町や都市の主要な繁華街を指す換喩表現であり、しばしば具体的な街路名として固有名詞として使われている言葉です。そのハイストリートも最近、フランチャイズ系/チェーン店が増えている所が多くなり、昔ほど雰囲気のある個店パブも減ってきている傾向が続くなか、イーストロンドン地区にあるストークニューイントンチャーチストリート(英語:Stoke Newington Church Street)は、個人商店が軒並み並ぶ僕の好きなハイストリートです。
このハイストリートは、良いセレクションをしたデザイン系の個店『NOOK』, 『Search & Rescue』、ローカルに根付いたベイカリー『The Spence Bakery』、「グルメ・スーパーマーケット」と呼ばれる比較的高級志向のグローサリーストア『Whole Foods Market』、著名なバイオリン専門店/修復屋『Bridgewood and Neitzert』、インディペンデントの肉屋『MEAT N16』、額縁専門店『Brider & Bull』等の個店が並ぶお洒落度が高いのが特徴でありながら、Clissold Parkという大きな公園の存在もロンドンで住みたい地域として人気があるのも理解できる。特に、週末は、多くの人でごった返すこのハイストリート。そこに、新しい日本食レストランが先日オープンした。レストラン名は『AUN』(日本語:阿吽)。 ジャパニーズ=クールというイメージがブームを超えて定着しているここロンドンにおいて、英国人や韓国人が経営する寿司チェーン店や、中国人の経営するヌードルバーなどが“ジャパニーズ・フード”の看板を堂々と掲げている昨今。
こちらに長年住んでいる日本人として、もっと日本食レストランや飲食業が積極的に英国へ進出して欲しいと思うし、ちょっと昔に比べると日本食への認知度もかなり高いし、何せ日本食に対するイメージが高いから後はやり方次第だと熱烈に思う。近年では前述の『Whole Foods Market』や大きなチェーン店ですら出汁、豆腐、白滝、ワカメ、カレーのルー等が陳列される時代に突入した。
話は戻るが、このAUNはジャパニーズタパス、クラフトビール、酒とワインを主軸に掲げている。ジャパニーズタパスという呼び名も、こちらの人には解りやすい。日本では当たり前だが、こちらは一つのプレートをシェアして食べるという文化はあまりない。自分の物は自分で頼み、料理が一品/一皿として完結し食するのが普通。が当然皆も色々な食材や料理を楽しみたいのは間違いない。
このハイストリートは、良いセレクションをしたデザイン系の個店『NOOK』, 『Search & Rescue』、ローカルに根付いたベイカリー『The Spence Bakery』、「グルメ・スーパーマーケット」と呼ばれる比較的高級志向のグローサリーストア『Whole Foods Market』、著名なバイオリン専門店/修復屋『Bridgewood and Neitzert』、インディペンデントの肉屋『MEAT N16』、額縁専門店『Brider & Bull』等の個店が並ぶお洒落度が高いのが特徴でありながら、Clissold Parkという大きな公園の存在もロンドンで住みたい地域として人気があるのも理解できる。特に、週末は、多くの人でごった返すこのハイストリート。そこに、新しい日本食レストランが先日オープンした。レストラン名は『AUN』(日本語:阿吽)。 ジャパニーズ=クールというイメージがブームを超えて定着しているここロンドンにおいて、英国人や韓国人が経営する寿司チェーン店や、中国人の経営するヌードルバーなどが“ジャパニーズ・フード”の看板を堂々と掲げている昨今。
こちらに長年住んでいる日本人として、もっと日本食レストランや飲食業が積極的に英国へ進出して欲しいと思うし、ちょっと昔に比べると日本食への認知度もかなり高いし、何せ日本食に対するイメージが高いから後はやり方次第だと熱烈に思う。近年では前述の『Whole Foods Market』や大きなチェーン店ですら出汁、豆腐、白滝、ワカメ、カレーのルー等が陳列される時代に突入した。
話は戻るが、このAUNはジャパニーズタパス、クラフトビール、酒とワインを主軸に掲げている。ジャパニーズタパスという呼び名も、こちらの人には解りやすい。日本では当たり前だが、こちらは一つのプレートをシェアして食べるという文化はあまりない。自分の物は自分で頼み、料理が一品/一皿として完結し食するのが普通。が当然皆も色々な食材や料理を楽しみたいのは間違いない。
AUN=阿吽は阿吽の呼吸が由来。英語的には、チームワークに重点を置いたサービス/料理を提供していくという意を込めてつけた名前らしい。
店のロゴ
こじんまりしたお洒落なバール/ビストロスタイルの内観
今回は、最低2名からオーダーできるセットメニューを頼む事にした。1人£25(デザート込みの場合は£28/人)という値段は、かなり手頃である。 牡蠣のアヒージョとカリカリ海苔。牡蠣をオリーブオイルと大蒜で煮込んで、カリカリの海苔を添えた一品。ワインがすすむ一品
スパニッシュのレッドで。箸置きには半分に切ったワインのコルクを使用。
出汁漬けしたサーモン刺身。出汁はやはり心に染みる。
ビーフカルパッチョ
ナスの味噌田楽。炙った味噌の香ばしさがあり、日本の秋を思い出させる一品。
ハンペンとキノコのソテー
サンドライトマトと紫蘇ロール。これは面白かった。塩とオリーブオイルにつけて食べたらなおさら。このコンビネーションは、結構気づかない発想。
サーモン、アボガドロール
鱸の出汁茶漬けで、しめ
ハックニージェラートによる八丁味噌のアイスクリーム。コクがあり、結構いける。
このボリュームで、この手頃さ。見かけは普通だが、ちょっと変わった組み合わせも楽しめた。こういった地元に根付いたハイストリートに店を構えるのは、非常に理にかなっていると思う。観光客があまり来ない場所で、その土地に暮らす人の下に馴染みが深い食材を使う。地元に根付いた食材で地元の舌にあった食材を使いリーズナブルにファインダイニングを楽しませる。日本食がどうあるべきか?を考えて、伝統を踏まえた上で手頃な食材を使い自分達で必要であればアレンジをする。日本食の極みは、旨味であり出汁であると言われる。こういった観点が、世界的に日本食とは?と考えた場合に必要とされる観点ではないかな?とふと思えた1日でした。 Aun Restaurant
住所:178 Stoke Newington Church Street, London, N16 0JL, UK
TEL:+44 (0)20 7254 6000
Opening Hours:
Monday Closed
Tuesday−Friday 18−22
Saturday 12−15 & 18−22
Sunday 12−15 & 18−21
www.aun-restaurant.com
最寄り駅:オーバーグラウンド駅 Cannobury駅から徒歩15分程/国鉄Stoke Newington駅から5分
日野達雄
英国在住歴19年のメディア/ファッションコンサルタント。
英スタイル雑誌の出身で英/日の雑誌にも寄稿をするライターでありながら、音楽、ファッション、フード、写真と様々なジャンルでのコンサルティング業務に携わる。