以前このコラムでも紹介したイーストロンドンのレストラン『Lyle’s』。モダンブリティッシュとサステイナブルフードをモットーにミシュラン一つ星をかかげるレストランである。そこのチームが二店舗目をだすという噂がぼくの周りで話題になっていた。彼らが選んだ二店舗目のロケーションは、『ロンドンの台所』とよばれるボロー・マーケット(Borough Market)の出入口の道沿い。
19世紀の2階建てのブリック調の建物。カジュアルダイニングをテーマにレストラン内でつくられるパンとワイン、そして小さなプレートディッシュでオールデイダイニングを提案する。朝はベイカリー、昼は美味しいサンドウィッチ、夜はパンやフラットブレッドをサイドに楽しめるのがパン推しのコンセプトになっている。食材からワインの仕入れまでボロー・マーケットのプロデュースをくまなく使っているのも特徴の一つである。The Little Sister of Lyle=Lyleの姉妹店というコンセプトで小ぢんまりしたパリのオールデイカフェとサンセバスチャンのピンチョスバーが合体したようなキュートなレストランだ。
今回は英国在住歴が長い日本人の友人と定例会としてひらかれる食事会の場所として利用した。予約のハードルもなかなか高いらしい。ボロー・マーケットはロンドン・ブリッジからほど近い場所にあるロンドン屈指の人気食材マーケットでありロンドンの台所として知られる場所である。古くは12世紀からこの場所でマーケットが開かれていたようだが、近年のオーガニック志向、ロンドンのグルメタウン化により、人気はさらに急上昇でイギリスのみならずヨーロッパ中の美味しいものが集まるマーケットとなり、ローカルにも観光客にも大人気のスポットである。見物だけでも楽しめるので観光客にも人気だ、新鮮で安心な食材を買い求めるローカルで賑わう、常に賑わっているマーケットだ 。期待感を募りながら、ウェイターのオススメをしっかりと聞いて、各々2〜3品ずつをシェアするのが丁度良いという結論に。ちなみにお店の名前FLOR=フロールはワイン・シェリー表面の白い酵母のことらしい。
もうちょっとこっち方面も積極的に訪れないといけないなとつくづく考えさせられた。 当然、ロンドンに来る際にはボロー・マーケットは必ず訪れるべき場所である。近くにTATE MODERNもあるし、テムズ川のほとりを遊策しながら、北岸にみえる新旧の建築物が一望できるのも素晴らしい臨場感がありロンドンに来たなと思うのでは!
19世紀の2階建てのブリック調の建物。カジュアルダイニングをテーマにレストラン内でつくられるパンとワイン、そして小さなプレートディッシュでオールデイダイニングを提案する。朝はベイカリー、昼は美味しいサンドウィッチ、夜はパンやフラットブレッドをサイドに楽しめるのがパン推しのコンセプトになっている。食材からワインの仕入れまでボロー・マーケットのプロデュースをくまなく使っているのも特徴の一つである。The Little Sister of Lyle=Lyleの姉妹店というコンセプトで小ぢんまりしたパリのオールデイカフェとサンセバスチャンのピンチョスバーが合体したようなキュートなレストランだ。
今回は英国在住歴が長い日本人の友人と定例会としてひらかれる食事会の場所として利用した。予約のハードルもなかなか高いらしい。ボロー・マーケットはロンドン・ブリッジからほど近い場所にあるロンドン屈指の人気食材マーケットでありロンドンの台所として知られる場所である。古くは12世紀からこの場所でマーケットが開かれていたようだが、近年のオーガニック志向、ロンドンのグルメタウン化により、人気はさらに急上昇でイギリスのみならずヨーロッパ中の美味しいものが集まるマーケットとなり、ローカルにも観光客にも大人気のスポットである。見物だけでも楽しめるので観光客にも人気だ、新鮮で安心な食材を買い求めるローカルで賑わう、常に賑わっているマーケットだ 。期待感を募りながら、ウェイターのオススメをしっかりと聞いて、各々2〜3品ずつをシェアするのが丁度良いという結論に。ちなみにお店の名前FLOR=フロールはワイン・シェリー表面の白い酵母のことらしい。
一階はワインバーカウンターと数席のテーブルがある小さなパリのカフェっぽい体裁になっている。
2階の内観とワインセラー 2階は、ディナー席として7〜8つのテーブルがあり、天井に向かってそびえ立つワインセラー。
『Game may contain shot』猟鳥[獣]類の肉に銃撃が残っているかもという注意書きが!Mini Minced Pie with Clotted Cream。ミンスパイをみるとクリスマスシーズン到来の合図である。 ミンスパイ (mince pie) は、ドライフルーツから作った「ミンスミート」を詰めたパイである。 クリスマスシーズンに食べる菓子として知られている。 ミンスミート (mincemeat) とは元来は、ミンス(ミジン切り)にした肉、つまり挽肉のことで、ミンチの語源でもある。しかし次第に、ドライフルーツを主体としたものに変化したらしい。
ユニフォーム ちょっと気になったので、聞いてみると。ユニクロが出したプレミアムリネンラインからのシャツをユニフォームとして着用しているらしい。
パンはやっぱり茶色でどっしりとしたサワードウとバター。
Capacolloという豚の首肉のサラミ。サラミより味がデリケートで柔らかいし、マーブル状に脂肪が分散されていて生の感覚とサラミ程の臭みがない。
ムール貝のピザ。ウェイターが推してきた一品。これはかなり美味しかった。ムール貝と発酵したシェリー酒の表面に出る酵母を混ぜ、チーズとガーリックの4素材だけでつくられたシンプルな一品。シンプルだが、この組み合わせのフラットブレッドは今まで食べたことがない。
ブロッコリーの葉っぱの天ぷらにチリパウダーがかかった一品 。ブロッコリーの葉の苦味がありカラッと揚げられたサクサクの天ぷら。
ボッタルガ イタリア野菜プンタレッレ(チコリの一種)は初めて食べたのだが、長ネギに近い食感と味。レモンとイタリア名物のボッタルガをマリネしたお酒に合うクセになる一品。
海老と山椒。頭部からはジュシーな味噌が、テールは山椒でマリネされた一品。頭部は炙られており温かいがテール部分は単にシトラスジュースでマリネされているのだろう、生でで冷たい。このホットとコールドのコンビネーションも絶妙だ。山椒は英語ではGreen Mandarin Koshoという名称らしい。
イカのブロス 軽く火がとおった柔らかい烏賊、アーティチョークの薄輪切りをコクがあり味醂のような甘さを感じる豚のだし汁で頂く一品。こちらも絶品。
シトラス味のティラミスとコーヒーで、最後のシメ。
l2月に入ると日が暮れるのが早い。朝起きても暗くて15時ぐらいには辺り一面暗くなってくる。この時期は外出するのが本当に億劫になる季節だ。そんなグルーミーな気分も払拭し、期待を上回るレストランで上気分。料理のサイズ感に比べると若干値段的に高い感じがするという人もいたが、個人的に量と質と値段申し分ないと思う。 ボローマーケット入り口 お店を出ると、普段はいつも賑やかっているボロー・マーケットがこの距離感で。(夜のボロー・マーケット)
そしてヨーロッパで一番高いビルのザ・シャードがこんなに近く。 FLOR
住所:1 BEDALE ST, SE1 9AL LONDON
最寄り駅:地下鉄London Bridge駅約徒歩3分程
florlondon.com
日野達雄
英国在住歴19年のメディア/ファッションコンサルタント。
英スタイル雑誌の出身で英/日の雑誌にも寄稿をするライターでありながら、音楽、ファッション、フード、写真と様々なジャンルでのコンサルティング業務に携わる。