英語でのビジネスを円滑に進める5つのコツ | BRITISH MADE

川合亮平、僕のUK観光道 英語でのビジネスを円滑に進める5つのコツ

2021.12.21

こんにちは、川合亮平です。

僕は過去2年間、日本国内の国際ビジネスの現場にて、通訳者としてガッツリ関わっていました。
(英国企業の通訳者として日本で活動していました)

“いました”と過去形にしたのは、そのプロジェクトが一旦終焉を迎えたからです。

通訳者なので、いかに『正確に・迅速に・分かりやすく』訳せるか、ということに徹底注力した2年間でした。

と同時に、『国際ビジネスの現場における英語コミュニケーション』について少なくない数の教訓を学んだ2年間でもありました。

通訳者というある意味特殊な立場だからこそ見えた事象もあるかもしれません。

今回の記事では、そんな僕の経験から、個人的に大切と思う英語コミュニケーション・ハックのあれこれをシェアしてみますね。

気軽に読んで、何かあなたの今後の役に立つような気づきを1つでも得ていただければ嬉しいです!


その1:開け!マインド!

至極当たり前のことだとは思いますが、敢えて書くと、
コミュニケーションの円滑化には、オープンマインドであることがとても大切だなぁ、とつくづく思います。

異文化の相手が繰り出す予期せぬ態度や発言に対して、反射的(又は感情的に)に対応するのではなく、

一回飲み込み、吟味してからゆっくり反応する。

それがビジネス円滑化の1つの大切なキーである気がします。


その2:ホイッスルが鳴ったら・・・

0会議などで仕事の会話をしている際は、ある程度ざっくばらんに言いたいことを言うべきだと思います。

意見をぶつけてこそ打開できたり、新たな展開が生まれる局面って少なくないと思うので。

ディスカッションがヒートアップすることもしばしばあるかと思います。

でも、ひとたび会議が終了すると、ノーサイド!の精神がとっても大切だと実感してます。

つまり、仕事上でいくらもめたとしても、一旦仕事を離れれば、イチ人間としてフラットに楽しく付き合う。
それはそれ、これはこれ、と切り替える事。

そうすることが、精神衛生上好ましいし、仕事にも良い影響を及ぼすと思うのです。


その3:GIVEしてみる

仕事とは直接関係のないプライベートでの有意義な情報をGIVEすることで、
相手との関係を縮められる可能性があります。

例えば、僕の経験上、日本に(中・短期で)滞在している外国人は、“日本の食”に興味のある方が少なくないです。
ですから、「あの店良いよ」的なオススメ情報は、土地勘がなく、日本語での情報も得にくい相手にとってみると、とても嬉しい・ありがたい・興味深いものになり得ます。

是非試してみてください。


その4:翻訳を有効活用する方法

オンライン上の無料の翻訳サービス『DeepL翻訳』をご存知ですか?
個人的にはすごく使えると実感しています。

Google翻訳やその他の翻訳サービスでももちろんいいと思うんだけど、
僕自身含めて、僕の周りでは『DeepL翻訳』を使っている人が多く、評判も上々です。

●日→英 翻訳機能で自分の思った通りの英語を表示させるコツ。
1. 主語・動詞・目的語がしっかり入った日本語を組み立てる
2. 誰にでもわかる易しい語彙を使う
3. 1文はできるだけ短く。短文を繋げるイメージで。
つまり、「小学校3年生の男の子でも読んでわかるくらいのレベルの日本語で書く」ことです。
そうすると、自分の意味することとほぼ違わない翻訳英文が生成されるはずです。

●英→日 翻訳機能で自分の思った通りの日本語を表示させるコツ。
1. 長い英文は、カンマや意味の切れ目で改行する
そうすると、日本語訳も意味の塊で生成され、理解できる日本語の文章になる確率が上がります。元の英文をコピペしたままだと、整理されていない日本語訳文になりがち。


その5:何が大切かを見極めてみる

英国のビジネスの進め方は、日本のそれと比べて、合理的であるというイメージを持っています。

合理的、つまり具体的には、結果重視であるということです。

プロセスももちろん大切だけど、それはあくまで結果を導くためのもの、という捉え方。
極端な話、結果さえうまく出れば、プロセスは二の次。

一方で、日本のビジネス文化は、プロセスをとっても大切にする、という印象を持っています。
結果が既に出ていたとしても、プロセスが意に沿わなければ、何度もプロセスのやり直しをする、みたいな。

文化の違い、ビジネス慣習の違いなので、どちらが良い・悪いではないのですが、そんな違いを僕は通訳者として感じました。


おまけ:丸く収める英語表現3選

ここからはマヌケです。
いや、違った、オマケです。


●本音感を出したい時:To be honest with you,(正直申し上げまして・・・)

自分をオープンにすることを相手に表明する表現。ラポールを築くのに有効です。


●相手が聞きたくない意見を切り出すまえに一言:With all due respect, (あなたのお立場は理解した上で単刀直入に申し上げますと・・・)

いきなり言ってしまうと、場合によっては相手を不快にさせるかもしれない意見、そんな意見の前にこのフレーズを挟みます。相手がより柔軟性を持って捉えてくれる可能性が高まります。


●自分の主張を述べる前にクッションの一言:Please correct me if I’m wrong but…(私の勘違いでしたら訂正していただきたいのですが・・・)

ズバッと言ってしまうと角が立つ可能性がある自分の意見・見解を述べる前にこの一言を付け加えます。頑なな相手の態度を少し緩ませる効果が期待できます。


いかがでしたでしょうか?

今年最後の記事は、ここ数年の僕のビジネス通訳者としての経験を元に書いてみました。

あなたのこれからの英語コミュニケーションに何かポジティブな貢献ができたとしたら嬉しいです。

Season’s greetings.
May your 2022 be absolutely a wonderful one.
I’m 100% sure it will be!

2022年にまたお会いしましょう。
川合亮平でした。


p.s. 今回の記事では英語コミュニケーションの言語以外の部分にフォーカスしました。
以下の記事では、英語力の上げ方を書いてます。
よかったら読んでみてね。

■『英語力向上ハック3選』|
www.british-made.jp/stories/lifestyle/202106150046802

■『イギリス英語をオーディオブックで楽しむ3つのアイデア』
www.british-made.jp/stories/lifestyle/202107200047165

■『無料 最高のイギリス英語学習アプリ おすすめコンテンツ5選』
www.british-made.jp/stories/lifestyle/202108170047443


Text by R.Kawai


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川合 亮平

川合 亮平

(かわいりょうへい)

通訳者・東京在住

関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。

通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。

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