On February 6 this year, The Queen will become the first British Monarch to celebrate a #PlatinumJubilee.
— The Royal Family (@RoyalFamily) January 10, 2022
A thread on what to expect throughout the year as we celebrate Her Majesty’s 70 years of service to the UK and Commonwealth.
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王室(バッキンガム宮殿)の発表によれば、一年を通じてさまざまなイベントが開催予定ですが、中でも、イギリスの料理やお菓子について研究している私がもっとも楽しみにしているのが「プラチナ・プディング・コンテスト」です。
Would you like to see your pudding creation served up at street parties and other celebrations up and down the country? We're inviting you to invent the Jubilee Pudding for The Queen’s Platinum Jubilee in 2022. Enter here – https://t.co/ULqJP3wxSr pic.twitter.com/HtDa2nKQBg
— Fortnum & Mason (@Fortnums) January 10, 2022
プラチナ・プディング・コンテストとは、プラチナ・ジュビリーを記念して、エリザベス女王に捧げる新しいプディングを決めるというコンテスト。
日本でも放映されているのでご存知の方も多いと思いますが、イギリスの人気テレビ番組のひとつに、一般の人々がさまざまなテーマに合わせてケーキやパイ、パンなど、ベイキングの腕を競う「グレイト・ブリティッシュ・ベイクオフ」があります。2010年から10年以上もこの番組が続いていることからも、イギリスの人々のベイキングや食べ物についての関心が並々ならぬことがわかりますが、今回のプラチナ・プディング・コンテストにも、大勢の人がチャレンジすることが予想されています。
さて、このコンテストは、フォートナム&メイソン主催で、すでに同店のウェブサイト上に応募要項が発表されています。 応募ができるのは8歳以上のイギリス居住者。審査員には、「グレイト・ブリティッシュ・ベイクオフ」の初代審査員だったメアリー・ベリーさんをはじめ、「マスターシェフ:ザ・プロフェッショナルズ」(プロのシェフが腕を競う人気テレビ番組)の審査員モニカ・ガレッティさん、バッキンガム宮殿の料理長マーク・フラナガンさんなど8名が予定されています。
The Platinum Pudding will be discovered via a nationwide baking competition, to be judged by Mary Berry, Monica Galetti and Buckingham Palace Head Chef Mark Flanagan.
— The Royal Family (@RoyalFamily) January 10, 2022
Find out more and enter your recipes here: https://t.co/m7MaNbzHOG pic.twitter.com/G2cYAoVdrA
エリザベス女王に関係する食べ物としては、1953年の女王の戴冠式の晩餐会のためにル・コルドン・ブルーというパリを本拠とする料理学校のロンドン校が考案した「コロネーション・チキン」がよく知られています。
(コロネーション・チキンについては、以前、コラムでご紹介しているので、 こちらをご覧ください。)
1953年の戴冠式のときは、戦後とはいえ、イギリスにはまだ配給制があり、一般の人々は日常の食糧にも制限があった頃。そのため「コロネーション・チキン」はとても当時の市民の口に入るものではありませんでした。
でも、今回のコンテストで求められているのは、世界中の人々が家庭で再現できるほど簡単に作れるもの。応募要項には、珍しい食材や調理器具を使わずに、手軽に入手できる材料を使うように、とされています。
優勝したレシピはエリザベス女王に贈られるのはもとより、一般に公開され、6月5日(日)に開催されるビッグ・ジュビリー・ランチ(パーティ)、イギリス各地で予定されているストリート・パーティにも登場することになるはずです。
ちなみに、選ばれたプラチナ・プディングが製品としてフォートナム&メイソンで販売されるかどうかについては、プディングのレシピによるよう(店頭販売が可能な形式かどうかによるため)。また、販売となった場合には、売上金はすべてチャリティに募金される予定となっているのがイギリスらしいところですね。
コンテストの応募受付はすでに開始していて、締め切りは2月4日です。残念ながら今回は日本居住の方の応募はできませんが、イギリス在住で「我こそは!」と思う方は、ぜひレシピをエントリーしてみてはいかがでしょう?
*プラチナ・プディング・コンテストへの応募は こちらから
*王室(バッキンガム宮殿)から発表されている、プラチナ・ジュビリーのメインイベントは以下の通りです。
6月2日(木)
◆女王誕生日パレード(トゥルーピング・ザ・カラー)
1400人以上の兵士と200頭の馬、400人からなる音楽隊が参加する毎年恒例のパレード。例年土曜日開催のイベントだが、プラチナ・ジュビリーの今年は木曜日に開催される。イギリス空軍の祝賀飛行をロイヤルファミリーがバッキンガム宮殿のバルコニーで見物する予定。
6月3日(金)
◆セント・ポール大聖堂での礼拝
エリザベス女王の治世に対する感謝の礼拝が行われる。
6月4日(土)
◆エプソム競馬場でダービー開催
エプソム競馬場でレースが行われ、エリザベス女王と王室メンバーも観戦予定。
◆バッキンガム宮殿でのプラチナ・パーティー
『BBC』がバッキンガム宮殿でコンサートを開催。「エンターテインメント界の世界最高のスターたちが集まる」予定のライブは、テレビ放映で見ることが可能。
6月5日(日)
◆ビッグ・ジュビリー・ランチ
イギリス全国で、友人や近隣の人たちと集まり、ストリート・パーティやピクニックをして一緒に食事を楽しむイベント。
◆プラチナ・ジュビリー・パジェント
芸術家、ダンサー、音楽家などがそれぞれのクリエイティビティを発揮して女王在位70周年を祝い、未来への希望を込めたサーカス、演劇、音楽などを含めた壮大な野外劇イベントが開催予定。
マクギネス真美
英国在住20年のライフコーチ、ライター。オンラインのコーチングセッションで、人生の転換期にある方が「本当に生きたい人生」を生きることを日本語でサポート。イギリスの暮らし、文化、食べ物などについて書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演多数。
音声メディアVoicy「英国からの手紙『本当の自分で生きる ~ 明日はもっとやさしく、あたたかく』」にてイギリス情報発信中。
ロンドンで発行の情報誌『ニュースダイジェスト』にてコラム「英国の愛しきギャップを求めて」を連載中。
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