パワースポットである証拠に(?)バースは、街全体がユネスコ世界遺産に登録されており、また、イギリスではロンドンに次いで観光客が多い街なのです。
こんにちは!イギリスから川合亮平(かわいりょうへい)です。さてさて、本日の観光地はBath(バース)でございます。ロンドンのパディントン駅から西へ列車で1時間半で到着です。
街の中心部から緑の丘が見渡せる景色は爽快
バースの街並
“Take a bath”と英語で言いますが、意味分かりますか?そう「お風呂に入る」です。Bathはその名の通り、お風呂の街なのです。なんと紀元前から温泉信仰があったということで、温泉沸くパワースポット!というのが僕の勝手な解釈です。
観光スポット人気No.1のローマン・バス
パワースポットである証拠に(?)バースは、街全体がユネスコ世界遺産に登録されており、また、イギリスではロンドンに次いで観光客が多い街なのです。
■ 人気スポット その1
バースに来て、ローマン・バスに行かないのは、焼肉定食をオーダーして、焼肉を残すようなものです。ここは絶対おさえてください。街の歴史がつまってます!
ローマン・バス。ゆっくり見て回ると、90分程かかります。
日本語のオーディオガイドも完備されているので、それを利用すると理解がまして楽しさが増します?。
■ 使える英会話!
旅先でバスに乗る時の便利(&簡単)な一言
1.Do you go to…? (このバス?に行きますか?)
(*ポイント:主語はYouで良いんです!)
2.I want to go to…. Which bus do I need?
(?に行きたいです。どのバスに乗ればいいですか?)
(*ポイント:複雑な文は、簡単な文を複数つなげればOK! )
3.Which station should I get off for…?
(?に行くのには、何駅で下りれば良い?)
4. Could you let me know before …? I’ve never been there before.
(?駅の前で知らせてもらえますか?行った事ないのでわからないのです)
(*ポイント:3,4はセットで。あせらずゆっくり伝えれば必ず通じます!英のバスの運転手さんは強面の人が多いですが、僕が経験した限りでは皆親切です)
■ 人気スポット その2
『ブリティッシュ・メイド』 STORIES読者の方には特におすすめしたい場所がこちら、ファション・ミュージアム。中世から現代まで、イギリスファッションの変遷を一網打尽にできます。ファッションに興味がある方は、ぜひおさえたい場所。温故知新のファッションアイデアが得られるかも!
■ 知る人ぞ知る、とっておきグルメ
2005年、バースの街角で、小さなパン焼き教室をオープンしました。その味とテクニックが瞬く間に大評判となり「いつでも教室のパンが食べたい!」という市民の声を受けて2007年に店舗がオープン。今や、地元民のみならず、ヨーロッパ全土から、このお店の為にバースに来る人も数多くいるという、パン屋さんがあります。そのお店とは、the BERTINET bakery 。
お店のショーウィンドー(どんどん売れて行きます)
1番人気は、Sourdough Bread(サワードウ(天然酵母)パン) 。モチモチの食感で何もつけなくてもホントにめちゃくちゃおいしい。しかもヘルシー。売り切れ注意!
Sourdough Bread(サワードウ(天然酵母)パン)
カリスマ・ベーカーの名は、Richard Bertinet(リチャード・バーティネット)さん。レシピ本も沢山出版されてます。色んな国の言語に翻訳されていて世界中でベストセラーになっているようです。日本語も1冊ありました!『DOUGH パン生地 (GAIA BOOKS)』
人気No.2は、アーモンドクロワッサン。口の中でとろける食感が超美味!一度食べたらわすれられない美味しさです。生地の繊細さとアーモンドの歯ごたえ、そして、ほんのりした甘さのハーモニーは唯一無二。さすが、カリスマ・ベーカーの作品だけある!
バースに行かれた際は、是非訪れたい名店です!
あ、そうそう、世界中からお客さんが訪れる理由は、パンを買うためだけではないのです。実は、料理教室も随時、絶賛開講中で、世界最高峰のベイカーの技術が学べます(パンだけではなく色んな料理のコースがあるようです)。そのクオリティーは、英大手新聞で、『イギリスの料理教室ベスト10』の1つに選ばれた程。
料理教室マネージャーのSarah Geraghtyさん。「クラスは数日間続くものから、数時間のものもあり、観光のスペシャルな思い出作りにも最適です!」
パン好き、料理好きは、要チェクのお店ですよ??。
■ ホームステイもアリだなぁ
僕は、ロンドン以外の都市に取材に行くときはホテルに宿泊するのが常なのですが、今回バースでは何と、ホームステイを経験しました!
ベッドルーム。
ジョージアン様式建築(18世紀頃建築)のイギリス情緒溢れるお家でした。
エントランスは一緒ですが、部屋へと通じる道から分かれるので、まるでホテルのようです。バスもトイレももちろん専用。
ぼくは“セルフ・ケータリング(自炊)”を選んだので、専用キッチンです。一通り揃ってて、とっても便利
到着時には、“ウェルカム・ボックス”が!嬉しい心配りです。
■ ホームステイの利点
?中・長期滞在の場合、一般的ホテルに比べリーズナブル(1週間250ポンド?)
?地元の人とふれあう事ができ、観光では得難い体験ができる
?ホストファミリーにパーソナルガイドになってもらったり、英語や料理を教えてもらったり、リクエストに応じて文化体験ができる
ちなみに、今回の僕のバースの滞在アレンジメント(ホームステイや、滞在時のウォーキングツアー手配など)は、Experience Bathという地元Bathのエージェントにやっていただきました。代表のジェーンさんは、その昔、山形でALT(学校の英語講師)として勤務した経験があるという、日本びいきの素敵な女性です。
「1人で何でもできるもん!」の方は大丈夫なんですが(笑)、地元で信頼できる会社のオーダーメイドアレンジを利用されたい方にはおススメのエージェントですよ。
Have a nice Bath!
次回の観光までごきげんよう。川合亮平でした。
川合 亮平
(かわいりょうへい)
通訳者・東京在住
関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。
通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。