イギリスの夏の景色を楽しもうと、River Busと呼ばれる、テムズ川を走る水上バスで行ってみることにしました。
友人が日本からロンドンの実家に戻ってきているというので、ロンドンの南西にあるPutneyという場所まで会いに行くことにしました。私はロンドンの東側に住んでいるので、同じロンドンとはいえ、結構離れていて、地下鉄を乗り継いで行かなければなりません。どうせ時間がかかるなら少しでもイギリスの夏の景色を楽しもうと、River Busと呼ばれる、テムズ川を走る水上バスで行ってみることにしました。
Putneyへ行くRiver busは前回にご紹介したミレニアムブリッジの隣のBlackfriars(ブラックフライヤーズ)橋の下から出ています。
乗り場のプラットフォームは固定されておらず、波が立つとゆらゆら揺れます。 少し早く着いたので、ベンチで待っていると、素敵なボートがやってきました。残念ながらこれはRiver Busではなく、個人の方の持ち物で、友人を拾いに来たようです。車ではなく、ボートでお友達を迎えにくるなんて!
しばらくして私の乗るRiver busがやってきたので、乗り込みました。思ったよりたくさんの人たちが乗っています。途中の停留所でも次々とお客さんが乗ってきてあっという間にほぼ満席です。
友人と別れてから、もう少し水辺を楽しみたいなぁと思い、帰る前にもうひとつ、以前から気になっていたスポットに行くことにしました。
今度は川でなく、ロンドンを流れる運河に浮かぶユニークなボートです。
ロンドンの運河にはナローボートと呼ばれるカラフルなボートがたくさん見られますが、今回私が目指すボートは本屋さんなのです。その名も「Word on the water (水に浮かぶ言葉)」。
ボートの中は本当に居心地がよく、できることなら1冊本を選んで、そのままボートの中でのんびり読書を楽しみたい衝動に駆られました。
このほかにも、運河に浮かぶカフェなどもあるようなので、いつか行ってみたいと思っています。
川からの景色を楽しもうと乗ったRiver busですが、川が色々なことに使われているということがわかりました。 数々の水上レストランやバー、子供たちのカヌー教室、住まいとして使われているボートなど、テムズ川や運河は、交通手段でもあり、憩いの場でもあり、生活の場所でもあって、人々に愛され、人々の生活にしっかり溶け込んでいるのですね。
私の故郷の大阪も「水の都」と言われ、川や堀が街を発達させた歴史があります。今度帰った時には水上バスに乗って違う角度から故郷を眺めてみたいと思います。
※ボートからの写真はガラス越しのため、多少見づらい部分があります。ご了承ください。
アムスベリー加恵
ロンドン留学中にヴィンテージウエアを販売する「Old Hat」ロンドン店でアルバイトをしたことをきっかけに、紳士服に興味を持ち始める。職人の技を身近に見る機会にも恵まれ、英国のクラフツマンシップにも刺激を受ける。カレッジを卒業後、いったん帰国。結婚を機に2012年10月に再渡英、現在ロンドン在住。
夫に作ったニットタイが好評で、夫の友人たちから注文が相次ぎ、2013年11月にオーダーメイドの手編みニットタイを販売する「Bee’s Knees Ties」を立ち上げる。
Bee’s Knees Ties
ロンドンを拠点に、オーダーメイドの手編みのニットタイを制作、販売しています。
色はもちろん、ステッチや結び目の大きさ、長さや太さなど、お客様のお好みをおうかがいお伺いしてから、1本1本、手で編みあげます。素材にもこだわり、大量生産の糸にはない魅力を持つ糸を探し求め、何度も試作を繰り返した後に、品質が良く、ユニークで、長く愛用していただける糸だけを採用しています。手編みならではの親しみやすい風合いが、スーツだけではなく、ニットウエアやツイードにもよく合い、日常の色々なシーンでお使いいただけます。
ロンドンではサヴィル・ロウのテーラー「L G Wilkinson」にてお取り扱いいただいております。
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現在、BRITISH MADE青山本店にてオーダーを承っております。また実際にいくつかお手にとって店頭にてご覧頂けます。詳細はお気軽に店頭スタッフまでお訪ね下さい。