こんにちは!川合亮平です。
今回は、イギリス人にとっては国内有名定番観光地、
でも、日本人には、イギリスの有名観光地として全然定着してない、
という場所を紹介しちゃうぞ。
その場所とは、ズバリ、Peak District(ピーク地方)。
正式には、Peak District National Park(ピーク地方国立公園)。
イギリスで最初にできた国立公園でもあります。
え?ない?
イギリスで“地方”といえば、ピーターラビットでお馴染みの
湖水地方(Lake District)でしょって?
そうなんですよね、おっしゃる通りでございます。
湖水地方は日本人に本当に人気の場所なんですが、
同じ“地方”でも、ピーク地方は日本人にとってはまだまだ知られざる場所。
年間数百万人が訪れる人気の場所なのにね。
例えば、湖水地方(Lake District)は、
Lakeを湖と訳さずに、“湖水”としてるのが良いですよね、何か情緒的で。
誰が訳されたのか存じませんが、これは、Good Job!!ですよ。
となると、Peak Districtはどんな風に訳せば、日本での認知度が高まるかしら?
とんがり地方? いや、なんかスナック菓子みたい。
イタダキ地方? いや、身ぐるみはがされそう。
絶頂地方? いや、全然落ち着けなさそう。
・・・・。
とにもかくにも、ピーク地方の訪問記でございます。
ピーク地方は、ワイルドな活動派向けの場所。
名物の大洞窟探検へ行ってきました。
洞窟の事を英語で“Cavern”って言います。
発音は、キャバーン。
宇宙刑事みたいな名前ですけど、大洞窟の意味。
真夏でも中は超寒いです。
閉所恐怖症の方は完全NGのアトラクションなんで、注意してください。
次に向かったキャバーンは、Speedwell Cavernから絶景山道を歩く事約20分。
Cliff Cavernです。
こちらは、ウォーキングツアー。
世界でここでしか採れないという幻の鉱石Blue John(ブルー・ジョン)の唯一の採掘所でもあります。
18世紀から採掘が開始されたとの事。
あのイタリアのポンペイ遺跡で発見されたツボにはブルージョンが使われていたとか・・・。
360°どこを見渡しても気分爽快です。
都会の暮らしを全部投げ出して、ピーク地方に引っ越してきたくなっちゃう。
あ、そうそう、Cliff Cavernのカフェでは、
洞窟の中で長い年月をかけて濾過されてミネラルタップリな水を使った
スペシャルな天然濾過水コーヒーやティーが楽しめます。
その話をガイドの人に洞窟の中で聞いて「よし絶対飲むぞ!」と思ってたのに、
洞窟を出たところの絶景に心だけでなく、記憶も奪われて、
すっかり忘れてその場を後にしてしまいました。
自分で自分に超渋い顔をくれてやりたいです。
ふと見ると、こんな場所にかなり多くの人がよじ登ってます。
道もなければ柵もない急斜面と崖。
ワイルドやわ。
ピーク地方では是非訪れたい場所。
いや、もう、なにせ、美味しいんですから。
こじんまりしたBlaze Farmを訪れました。
大自然の魅力がつまったピーク地方。
空気がうまい、食事もうまい。
ぼくはこれまで2回訪れたんですが、また行きたいぞ、と鼻息荒くしてます。
では、次回もアナザー観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした!
取材協力:Visit Peak District
僕のマイブームである“ペーパーバックを読む事”に乗じて、
読んで良かった本のレビューを随時掲載していきます!
年末年始はロンドンで取材三昧に過ごしていました。
とは言っても、ぼくは仕事ばっかりは長時間できないタチでして、
更に、仕事に集中するために家族とも別行動してたんで、
東京に居る時に比べて自由な時間がありました。
そんな時間を全部読書に預けたわけですけど、
当時、本屋さんで物色しながら、“静かで力強い”物語を探していました。
なぜかと尋ねられれば特に理由はないのですが、とにかくそんなムードだったんです。
年末年始、ロンドンでヒットしていた映画の1つが“A Monster Call” で、
チューブの広告でもしょっちゅう見てました。上記のイメージ。
このイメージが “静かで力強い”感じがとてもしたので、
事前知識は全くなく、本を手に取りました。
僕の勘に狂いはなかった。
まさにまさに、“静かで力強い”でした。
内容が込み入っていて、展開が早い、そんな物語ではなく、
少年の内面世界をじっくり描く作品なんで、ストーリーについては敢えて書きませんが、
胸にグイグイ迫ってきました。
この小説が完成した過程も実はとても興味深く、
元々は、Siobhan Dowdさんという作家が案を立てて書こうとしていた作品だったんです。
彼女は、イギリスの女流児童作家で、これまで出版された4、5冊の著書はすべて様々な賞を受賞している、
という将来を期待されていた作家の一人だったのです。
でも、この“A Monster Call” を書き始めた時、若くして病のため亡くなりました。
それを、Patrick Ness氏が引き継いで、完成させました。
この裏話とリンクするように、本作も、死と再生がテーマ。
おすすめですよ。
今回は、イギリス人にとっては国内有名定番観光地、
でも、日本人には、イギリスの有名観光地として全然定着してない、
という場所を紹介しちゃうぞ。
その場所とは、ズバリ、Peak District(ピーク地方)。
正式には、Peak District National Park(ピーク地方国立公園)。
イギリスで最初にできた国立公園でもあります。
ピーク地方国立公園は大自然が魅力のエリア。標高が高いのが特徴でだいたい300m。一番高い場所で636m。
ピーク地方、聞いた事あります?え?ない?
イギリスで“地方”といえば、ピーターラビットでお馴染みの
湖水地方(Lake District)でしょって?
そうなんですよね、おっしゃる通りでございます。
湖水地方は日本人に本当に人気の場所なんですが、
同じ“地方”でも、ピーク地方は日本人にとってはまだまだ知られざる場所。
年間数百万人が訪れる人気の場所なのにね。
とにもかくにも風光明媚です。
人気が出てないのは名前の問題かしら?例えば、湖水地方(Lake District)は、
Lakeを湖と訳さずに、“湖水”としてるのが良いですよね、何か情緒的で。
誰が訳されたのか存じませんが、これは、Good Job!!ですよ。
となると、Peak Districtはどんな風に訳せば、日本での認知度が高まるかしら?
とんがり地方? いや、なんかスナック菓子みたい。
イタダキ地方? いや、身ぐるみはがされそう。
絶頂地方? いや、全然落ち着けなさそう。
・・・・。
とにもかくにも、ピーク地方の訪問記でございます。
春〜夏にかけてが特におススメの場所ですよ。
いざ、大洞窟探検へ
湖水地方がメルヘンチックな場所だとすると、ピーク地方は、ワイルドな活動派向けの場所。
名物の大洞窟探検へ行ってきました。
洞窟の事を英語で“Cavern”って言います。
発音は、キャバーン。
宇宙刑事みたいな名前ですけど、大洞窟の意味。
まずは、Speedwell Cavernへ!
ブルーのヘルメットを被り、106段の階段を下ります。右側からはツアーを終えて戻ってくる人々。下りるのはええけど、帰りがキツい!
Speedwell Cavernは、小舟にのって超狭くて暗い洞窟を進んでいくアトラクション
座高が高い大人は頭上注意!
Speedwell Cavernは、200年前以上に掘られた鉛鉱山の跡。 真夏でも中は超寒いです。
閉所恐怖症の方は完全NGのアトラクションなんで、注意してください。
船頭のガイドが案内してくれます。ちょっとしたホラーストーリーもあったりして・・・。
さてさて、このエリアには複数の個性的なCavernがあります。次に向かったキャバーンは、Speedwell Cavernから絶景山道を歩く事約20分。
世界でここでしか採れないという幻の鉱石Blue John(ブルー・ジョン)の唯一の採掘所でもあります。
18世紀から採掘が開始されたとの事。
これがブルージョンだ!
小さいブルー・ブルージョンなら数ポンドで買えるので、“ここでしか採れない宝石”ということで、お土産としてはピッタリだと思いますよ。 見事な鍾乳洞。1cm伸びるのに、なんと600年かかるのだ!
自然の造形美にみとれます。ガイドさんの話もとても面白かった。
ガイドさん曰く、噂によると、あのイタリアのポンペイ遺跡で発見されたツボにはブルージョンが使われていたとか・・・。
洞窟を出て目の前に広がるピーク地方の絶景!
ピーク地方の魅力の1つは、とにかく景色が素晴らしい事。360°どこを見渡しても気分爽快です。
都会の暮らしを全部投げ出して、ピーク地方に引っ越してきたくなっちゃう。
あ、そうそう、Cliff Cavernのカフェでは、
洞窟の中で長い年月をかけて濾過されてミネラルタップリな水を使った
スペシャルな天然濾過水コーヒーやティーが楽しめます。
その話をガイドの人に洞窟の中で聞いて「よし絶対飲むぞ!」と思ってたのに、
洞窟を出たところの絶景に心だけでなく、記憶も奪われて、
すっかり忘れてその場を後にしてしまいました。
自分で自分に超渋い顔をくれてやりたいです。
道もなければ柵もない急斜面と崖。
ワイルドやわ。
おいしい顔ってこんな顔:大自然の恵みアイスクリーム
地元の新鮮素材を扱った大小様々なカフェやレストラン、ファームショップも、ピーク地方では是非訪れたい場所。
いや、もう、なにせ、美味しいんですから。
こじんまりしたBlaze Farmを訪れました。
とってものどかでピースフルな Blaze Farm(ブレイズ・ファーム)からの景色。
なんてことはない、フツーの個人経営のファームなんですが、
ホームメイド・アイスクリームがとっても有名なんですよ。
ホームメイド・アイスクリームがとっても有名なんですよ。
お店の中にはメディアで紹介された記事が貼られています。
アイスクリーム、ただそれだけのために人が訪れます。濃厚でクリーミーでそれでいてあっさりしていて、アイスクリームが好きじゃない人でも虜になってしまう味。
あなたならどれにします?
おいしい顔ってこんな顔
天気の良い日はテラス席で。またはインドア席もございます。
ピーク地方が好きだ
ピーク地方の楽しみはまだまだまだいっぱい。 カフェで舌鼓
大人気観光地のチャッツワースで過ごす優雅な1日
*ご参照:川合の別記事『英国貴族の大邸宅で歴史を感じる』
*ご参照:川合の別記事『英国貴族の大邸宅で歴史を感じる』
カントリーパブで至福の一時Three Horseshoes Innという場所です。
貴族屋敷のサドベリー・ホール
ご参照:川合の別記事『コリン・ファース:BBC『高慢と偏見』Mr.ダーシーの貴族屋敷に行ってきた!』
いかがでしょうか?ご参照:川合の別記事『コリン・ファース:BBC『高慢と偏見』Mr.ダーシーの貴族屋敷に行ってきた!』
大自然の魅力がつまったピーク地方。
空気がうまい、食事もうまい。
ぼくはこれまで2回訪れたんですが、また行きたいぞ、と鼻息荒くしてます。
では、次回もアナザー観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした!
取材協力:Visit Peak District
♦ 使える英会話!
『マイブーム・イズ・ペーパーバックVol.3』僕のマイブームである“ペーパーバックを読む事”に乗じて、
読んで良かった本のレビューを随時掲載していきます!
年末年始はロンドンで取材三昧に過ごしていました。
とは言っても、ぼくは仕事ばっかりは長時間できないタチでして、
更に、仕事に集中するために家族とも別行動してたんで、
東京に居る時に比べて自由な時間がありました。
そんな時間を全部読書に預けたわけですけど、
当時、本屋さんで物色しながら、“静かで力強い”物語を探していました。
なぜかと尋ねられれば特に理由はないのですが、とにかくそんなムードだったんです。
年末年始、ロンドンでヒットしていた映画の1つが“A Monster Call” で、
チューブの広告でもしょっちゅう見てました。上記のイメージ。
このイメージが “静かで力強い”感じがとてもしたので、
事前知識は全くなく、本を手に取りました。
僕の勘に狂いはなかった。
まさにまさに、“静かで力強い”でした。
内容が込み入っていて、展開が早い、そんな物語ではなく、
少年の内面世界をじっくり描く作品なんで、ストーリーについては敢えて書きませんが、
胸にグイグイ迫ってきました。
この小説が完成した過程も実はとても興味深く、
元々は、Siobhan Dowdさんという作家が案を立てて書こうとしていた作品だったんです。
彼女は、イギリスの女流児童作家で、これまで出版された4、5冊の著書はすべて様々な賞を受賞している、
という将来を期待されていた作家の一人だったのです。
でも、この“A Monster Call” を書き始めた時、若くして病のため亡くなりました。
それを、Patrick Ness氏が引き継いで、完成させました。
この裏話とリンクするように、本作も、死と再生がテーマ。
おすすめですよ。
川合 亮平
(かわいりょうへい)
通訳者・東京在住
関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。
通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。