突然ですが、料理をされますか?
簡単でいいんです。野菜や肉の塩コショウ炒めくらいで。もしそれができるなら、そしてまだAirbnbに泊まったことがなければ、お勧めです。
お恥ずかしながら、私は40歳を過ぎてから料理を始めました。レシピサイトを見ながらですが、味の大失敗はなくなりました。おかげで毎日の生活で、料理をすることがすっかり定着しています。
今回はそんな私がAirbnbを初体験して、とても楽しんでしまったエピソードをご紹介します。
最近では海外旅行でAirbnbを利用されている方はかなり増えているのではないでしょうか。日本ではこのような「民泊」はやや遅れていて、世界の動きが国内の法規制を動かすという現状もあるようです。
私がAirbnbに泊まるきっかけになったのは、ここ数年、妻が渡英買い付け時に利用し始めたことです。これまでのホテル泊と違って貸主との距離が近く、居心地良さそうでした。そして昨年初めて、私も出張時に利用していちばん驚いたことは、キッチンがあったことです。すべてのAirbnbにキッチンがあるわけではありません。妻がキッチン付きの物件を押さえてくれていたんです。これで滞在時の食事が明らかに変わり、正に目からウロコが落ちるほどの変化だったのです!
国民の味覚の差があるのは確かだと思います。日本人の味に対する感覚はとても繊細で世界中で和食が大人気であることは、まさに日本人の味覚が世界でもトップレベルだという裏付けかと思われます。
そんなことを考えながら、私は思いました。
「でもいくらマズくたって、イギリス人は毎日食事をしてるでしょ?
その日々の食事でいったい何を食べているの?」
素朴な疑問は、料理を覚えてからというもの更に大きくなり、今では「少しでもいいからイギリスの普段の食事を体験したい!」といつも思っています。
そして
「その土地の人はどういうモノを食べて暮らしているんだろう?」
そんな興味からスーパー巡りが今では立派な趣味となりました。この対象がイギリスでも全く同じだったわけです。昨年の渡英時に見て回ったのは、テスコ、セインズベリー、ウェイトローズ、マークス&スペンサー、さらに他国資本のリドル、アズダ等々。見て気が付いたのは、夕方や夜になると会社員が駆け込んで買っていく姿や、見切り品コーナーに人が集まる様子、万国共通なんです。とにかく日々イギリス人の食事が気になって仕方ありませんでした。
“Airbnb”、“イギリス人の毎日の食事”、“スーパー巡り”
こんなことが私の中で合わさり、英国キッチン体験を通じて、おぼろげながらイギリス人の食事が見えてきた気がしました。
渡英は買付けで行くので、やはり一つでも良い商品を持って帰りたいという思いは切実ですし、朝も早く結構ハードワーク。体調管理のためにも食事には気を遣います。正直なところ、食費も出張費用のうち・・・と頭をよぎります。外食が高いロンドンでは食費もバカになりません。美味しく楽しんで安くあげられればベストです。
限られた時間内・予算内で食事を済ませるには、スーパーなどでサンドイッチや惣菜を買って、サッと済ませてしまうのがこれまででした。でも料理をすれば、こんな心配ごとが解決するんです。
キッチンが使えると、スーパーでいわゆる「中食」(サンドイッチ、惣菜など)を買う必要がなく、野菜や豚肉など「食材」を買えばいいわけです。
なんという、おいしいロンドン節約生活・・・。やらない理由はありません!
サンドイッチを買えば、一つ数ポンドは当たり前。でも、£1出せば大量の食パンが買えてしまう。10日~2週間滞在するなら、食材を買って調理した方が断然リーズナブル。もちろんその分時間がかかるので、スケジュールによってケースバイケース、おいしい惣菜を買うこともあります。要するに、日本での日常をイギリスに持っていけるわけです。実際に過ごして思ったことは、これは「イギリスで生活すること」なのでは!?と思いました。
料理と言っても凝ったことまでやりません。簡単に塩コショウで炒めたり、茹でてドレッシングかけたり、コンソメキューブを使ったりしてスープを作ったり。乳製品がおいしいイギリスでは、バター炒めも最高。これはとても楽しい!
簡単な調味料がAirbnbのキッチンに置いてあることが多く、フラットオーナーが用意していたり、前泊者が買って使い切っていないものを、使うこともできて、全てを自分で用意する必要はありませんでした。これも料理をしようと思った大きなきっかけです。
印象的だったのは、マッシュルームやズッキーニのおいしさと安さ。野菜も日本のものと比べて色鮮やかで、サラダにしたり炒めただけでもフォトジェニックで、手の込んだ料理に見えます。そしてオーガニック先進国では、スーパーのオーガニック野菜もびっくりする安さです。シンプルな味付けなのでの野菜自体のおいしさを十分に堪能できるんです。
簡単でいいんです。野菜や肉の塩コショウ炒めくらいで。もしそれができるなら、そしてまだAirbnbに泊まったことがなければ、お勧めです。
お恥ずかしながら、私は40歳を過ぎてから料理を始めました。レシピサイトを見ながらですが、味の大失敗はなくなりました。おかげで毎日の生活で、料理をすることがすっかり定着しています。
今回はそんな私がAirbnbを初体験して、とても楽しんでしまったエピソードをご紹介します。
昨年泊まったClaphamのAirbnb。キッチンの窓から見える風景
Airbnb事情
Airbnb(エアビーアンドビー)とはホテルのように期間限定で一般の家に泊まることができるサービス。いわゆるシェアリングエコノミーと呼ばれるムーブメントの中でも、いちばん早くから始まったと言われています。最近では海外旅行でAirbnbを利用されている方はかなり増えているのではないでしょうか。日本ではこのような「民泊」はやや遅れていて、世界の動きが国内の法規制を動かすという現状もあるようです。
私がAirbnbに泊まるきっかけになったのは、ここ数年、妻が渡英買い付け時に利用し始めたことです。これまでのホテル泊と違って貸主との距離が近く、居心地良さそうでした。そして昨年初めて、私も出張時に利用していちばん驚いたことは、キッチンがあったことです。すべてのAirbnbにキッチンがあるわけではありません。妻がキッチン付きの物件を押さえてくれていたんです。これで滞在時の食事が明らかに変わり、正に目からウロコが落ちるほどの変化だったのです!
「イギリスの食事はまずい」っていうけれど
誰もが聞いたことがあるこの言葉。いったい、いつの時代の言葉なのでしょう?私自身は30代からイギリスを訪れ始めて、とてもまずくて食べられない、という思いをしたことはありません。 実際に1990年代の好景気を境に、ロンドナーの食事に対する意識は高まり「モダン・ブリティッシュ」というジャンルや「オーガニックブーム」が出現したといわれています。そしてロンドンからカントリーサイドへ電車で足を伸ばすと、素朴でおいしく、ロンドンより安価にイギリス料理が味わうことができます。国民の味覚の差があるのは確かだと思います。日本人の味に対する感覚はとても繊細で世界中で和食が大人気であることは、まさに日本人の味覚が世界でもトップレベルだという裏付けかと思われます。
そんなことを考えながら、私は思いました。
「でもいくらマズくたって、イギリス人は毎日食事をしてるでしょ?
その日々の食事でいったい何を食べているの?」
素朴な疑問は、料理を覚えてからというもの更に大きくなり、今では「少しでもいいからイギリスの普段の食事を体験したい!」といつも思っています。
「モダン・ブリティッシュ」の立役者、ジェイミー・オリバーのレシピ本は、どのページもおいしそう。
*出典:Jamie Oliver, Jamie’s Great Britain(Michael Joseph, 2011)
*出典:Jamie Oliver, Jamie’s Great Britain(Michael Joseph, 2011)
趣味は「地元のスーパー巡り」
ところで、私は人々の毎日の暮らしというものに興味があります。中でも食生活に対してはひとしおです。スーパーで野菜や肉などを買う時は主夫目線で、価格と鮮度への目は結構シビアです。(笑)そして
「その土地の人はどういうモノを食べて暮らしているんだろう?」
そんな興味からスーパー巡りが今では立派な趣味となりました。この対象がイギリスでも全く同じだったわけです。昨年の渡英時に見て回ったのは、テスコ、セインズベリー、ウェイトローズ、マークス&スペンサー、さらに他国資本のリドル、アズダ等々。見て気が付いたのは、夕方や夜になると会社員が駆け込んで買っていく姿や、見切り品コーナーに人が集まる様子、万国共通なんです。とにかく日々イギリス人の食事が気になって仕方ありませんでした。
“Airbnb”、“イギリス人の毎日の食事”、“スーパー巡り”
こんなことが私の中で合わさり、英国キッチン体験を通じて、おぼろげながらイギリス人の食事が見えてきた気がしました。
料理をしてみた
なぜ料理をするのか?渡英は買付けで行くので、やはり一つでも良い商品を持って帰りたいという思いは切実ですし、朝も早く結構ハードワーク。体調管理のためにも食事には気を遣います。正直なところ、食費も出張費用のうち・・・と頭をよぎります。外食が高いロンドンでは食費もバカになりません。美味しく楽しんで安くあげられればベストです。
限られた時間内・予算内で食事を済ませるには、スーパーなどでサンドイッチや惣菜を買って、サッと済ませてしまうのがこれまででした。でも料理をすれば、こんな心配ごとが解決するんです。
キッチンが使えると、スーパーでいわゆる「中食」(サンドイッチ、惣菜など)を買う必要がなく、野菜や豚肉など「食材」を買えばいいわけです。
なんという、おいしいロンドン節約生活・・・。やらない理由はありません!
サンドイッチを買えば、一つ数ポンドは当たり前。でも、£1出せば大量の食パンが買えてしまう。10日~2週間滞在するなら、食材を買って調理した方が断然リーズナブル。もちろんその分時間がかかるので、スケジュールによってケースバイケース、おいしい惣菜を買うこともあります。要するに、日本での日常をイギリスに持っていけるわけです。実際に過ごして思ったことは、これは「イギリスで生活すること」なのでは!?と思いました。
料理と言っても凝ったことまでやりません。簡単に塩コショウで炒めたり、茹でてドレッシングかけたり、コンソメキューブを使ったりしてスープを作ったり。乳製品がおいしいイギリスでは、バター炒めも最高。これはとても楽しい!
簡単な調味料がAirbnbのキッチンに置いてあることが多く、フラットオーナーが用意していたり、前泊者が買って使い切っていないものを、使うこともできて、全てを自分で用意する必要はありませんでした。これも料理をしようと思った大きなきっかけです。
印象的だったのは、マッシュルームやズッキーニのおいしさと安さ。野菜も日本のものと比べて色鮮やかで、サラダにしたり炒めただけでもフォトジェニックで、手の込んだ料理に見えます。そしてオーガニック先進国では、スーパーのオーガニック野菜もびっくりする安さです。シンプルな味付けなのでの野菜自体のおいしさを十分に堪能できるんです。
作った料理は
では手前味噌ながら、私が作ったカンタンAirbnb料理のご紹介です。 ある日の朝食。マッシュルームのスクランブルエッグ、ハムサラダ、シリアル
バター炒めした色とりどりの野菜、トマトスープ
サンドイッチ
遠征買い付けサンドイッチランチ。ツナサラダと茹でアスパラガス、豆ペースト、ラズベリージャム、そして、りんご
フレッシュサラダと、豚肉とズッキーニ・ミニトマトのバターソテー。ズッキーニはバターとよく合います。
もうすぐ帰国!余ったオリーブや残り野菜でスープ。温かい料理が仕事疲れを癒してくれます。
どうですか?料理してみたくなりませんか?
エコバッグを持ってバラマーケットで買い物して料理するなんていうのも、とてもワクワクしますよ。
今度イギリスへ旅行されることがあれば、現地で暮らすような感覚が味わえる「Airbnb」を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。 富澤利彦
靴・服好きが高じ30代に初めて渡英。以来、会社員時代はずっとブリティッシュスタイル。ファッションから広告・雑貨にも興味は広がり、2016年から妻が始めた「Antiques Harmonics」に本格的に参加。新旧の英国モノを毎日楽しむ日々を過ごしています。
Antiques Harmonics
(アンティークス・ハーモニクス)
いつものファッションを“背伸びしないで新鮮に変える”Men’s/Ladies’アクセサリーをはじめ、企業ノベルテイ、ステーショナリー、レアな鉄道・Royal Mailグッズまで幅広くセレクト。「イギリスらしい/デザイン性がある/くすっと笑える」そんなココロを豊かに満たしてくれるアイテムたちを探し当てては、マーケットや蚤の市、イベントで販売しています。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
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