スノードニア国立公園の自然美に酔いしれる「ティニコーネル・ホテル」滞在記 | BRITISH MADE

スノードニア国立公園の自然美に酔いしれる「ティニコーネル・ホテル」滞在記

2019.08.09

ティニコーネル・ホテル スノードニア国立公園 スノードニア国立公園
スノードニア国立公園はイギリス・ウェールズの西海岸823平方マイル(約1325平方キロメートル)を占める、ウェールズ最大の国立公園。イギリスでスコットランド以外では最高峰のスノードン山をはじめとする山々と森林、そしていくつもの湖が連なる風景は、初めて来たのに懐かしいような優しさに満ちています。

その広大なスノードニア国立公園の一部をなすタリリン湖は、氷河期に形成された細長い帯状の湖。なだらかな山並みに囲まれた風景は、19世紀のロマン派詩人ジョン・ヘンリー・クリフが謳ったように静謐な癒しそのものです。

登山やウォーキング、サイクリング、釣りなどのアクティビティにはもちろん、ウェールズならではの雄大な風景に身をゆだねるだけでも、自然からのエネルギーを心ゆくまで充填できる事でしょう。

そこで今回は、美しいタリリン湖のほとりに建つ素敵な「ティニコーネル・ホテル」をご案内したいと思います。
ティニコーネル・ホテル ティニコーネル・ホテル ティニコーネル・ホテル タリリン湖
まず特筆すべきは、なんと当ホテルは眼前のタリリン湖をも所有していること。時代を遡って1800年代初頭に建てられた頃には、富裕層の余暇としてこの湖で釣りを楽しむためのコテージだったのです。

現在では母屋だけでなくファームハウスだった小屋も可愛らしいカントリー調の客室となっており、それぞれ湖や丘陵を見晴らす造りが魅力。特に専用バルコニー付きの離れに滞在した場合は、澄んだ湖がまるで自分のもののように広がります。いわばプライベート・ビーチならぬプライベート・レイク!

1800年代の建物とはいえ改築・改装をたびたび経ていますし、数年前に新オーナーによる経営になってからは更に大幅なリニューアルが施されました。現在では客室やレストラン、バーなどは都会のブティック・ホテルに劣らない、洗練された快適さが自慢。しかもペットの犬同伴OK!という懐の深さで、アウトドア派ファミリーにも好評です。
ティニコーネル・ホテル室内 ティニコーネル・ホテル室内 スモーク・サーモン 地鶏のパテ
ラウンジ、バー、レストランも湖に面した立地を最大限に活かした、ゆったり感が魅力です。このホテルで供される食事は、地元素材を多用してシェフが腕を奮った自慢料理ばかり。ビートルートで真っ赤に染め上げ仄かな甘みが優しいスモーク・サーモン、滋味あふれる地鶏のパテ、と極上の前菜から始めてみませんか。メインにはウェールズ特産のラムやビーフなどの肉料理は絶品ですし、ヴェジタリアン料理も揃っています。チョイス豊かなワインだけでなく地ビールも数種、また地元蒸留所のジンを使ったロング・カクテルを試してみるのも良いですね。
中庭 ホテルのダイニング ブレックファースト ブレックファースト
周囲の景色に恵まれたホテルですが、中庭の手入れも見事です。朝のお散歩タイムには、自然に近いようでいながら充分に計算された典型的なイングリッシュ・ガーデンを愛でるのもお忘れなく。

ブレックファーストは軽いコンチネンタルならばビュッフェでお好きなものを。暖かい卵料理やボリューム満点のイングリッシュ・ブレックファーストなどをご所望であれば、テーブルに着いてから注文しましょう。レストランだけでなくホテル全体のスタッフさん方の応対は、さすがウェールズと嬉しくなるような親愛さ。どんなリクエストや質問でも気兼ねなく相談して、いっそう快適なステイを楽しみましょう。
要塞カステル・イ・ベレの城跡 ウォーキング アウトドア ダヴィ・ジン 羊が草をはむ牧歌的なウェールズの風景
山と湖に囲まれているホテルですから、この周辺だけでも充分ウォーキングやサイクリングなどアウトドアを楽しめます。さらに数十分ほどのドライヴで行ける観光スポットやアトラクションも豊富。

たとえば13世紀にウェールズ王リウェリンが渓谷の上に築いたものの、彼の没後にイングランドから侵攻してきたエドワード1世に略奪された要塞カステル・イ・ベレの城跡は、歴史浪漫を感じたい人に最適です。

アクティブ派にはトリウェリン川の急流を下るホワイトウォーター・ラフティングがお勧め。ウェットスーツなど一式とともにスタッフが先導してくれるので、初心者でも安全です。

希少なお酒が好きならば、数々の賞に輝くアルティザンなジン醸造所「ダヴィ・ジン」を訪ねてみるのはいかが?芳醇なハーブが香るジンを持ち帰って、旅の思い出とともにグラスを傾けるのもオツなもの。

スノードニア国立公園ならではの魅力に溢れる「ティニコーネル・ホテル」で、心癒される時間を過ごしてくださいね!

取材協力:取材協力:英国政府観光庁(VisitBritain)およびウェールズ観光庁(VisitWales)

関連URL:
VisitBritain(日本語)
https://www.visitbritain.com/jp/ja
VisitWales
https://www.visitwales.com
ティニコーネル・ホテル
https://tynycornel.co.uk
ナショナル・ホワイトウォーター・ラフティング・センター
https://www.nationalwhitewatercentre.co.uk
ダヴィ・ジン蒸留所
https://www.dyfidistillery.com

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小野雅子さん

在英25年以上となっても益々ドキドキワクワクを探し求め、あちこち徘徊するブロガー&ときどき旅ライター。イギリス生活をユーモラスに綴った個人ブログ「ロンパラ!(Londonパラダイス)」では、明るいがん闘病記も好評です!

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