こんにちは、トーキョーから川合亮平です。
皆様におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
僕はといえば、最近は一言でいうと、通訳ざんまいな日々を過ごしています。
通訳の現場では、有無を言わさず、英語を日本語、日本語を英語に瞬時に変換する通訳マシーンと化すのですが、
マシーンの歯車(頭の中にあります)がウィンウィンとスムースに回転している感じが好きなんです。
とにもかくにも、言語をいかにスムースに素早く的確に変換するか、という至極シンプルな要素のみが問われる仕事で、ややこしいことは一切なく、その一点に集中すれば良い、という性質が至極単純な自分には合っている、と感じています。
そして、勝負(つまり自分のパフォーマンスが良かったのかそうでなかったのか)が瞬時に判定する(すくなくとも主観的には)というのも、単純な僕には分かりやすくて良いんです。
そして、イギリス北部の町、ダービーはどちらかといえば後者に入る都市だと認識しています。
「ダービー?何でわざわざそんなとこに行くの?」と何人かのイギリス人の知人・友人に言われたほどなんで。
まあ、僕がなぜわざわざそんなところに行くのかは(ロンドンから列車で2時間程度です)家族の友人が居るからなんですが、折角行くので「おっ」とネタになるような場所を求めてしまうのが BRITISH MADE STORIES 執筆者としての僕の福岡、いや、性なのです。
2017年に続いて、2019年の夏、2回目のダービー遠征をしてまいりました。
現地に到着して、ダービー市庁舎勤務の方とお会いする機会があったのですが、そこで意外な情報を仕入れることになります。
「知ってた?ダービーって、産業革命発祥の地なんだよ」
「え?産業革命って、あの世界史の教科書に太字で載ってたやつ?確か、テストの答えとして“産業革命”って書いた覚えもあるなぁ・・・。その産業革命?」
「まあ、産業革命発祥の地と主張してる場所はイギリスに2箇所あるんだけど、その1つがダービーのミルなの。世界遺産にもなってる素敵な場所だから行ってみたら?」
「ヤクルトのミルミルって美味しいですよね・・・。いやいや、Millって、織物工場か・・・。へぇ、よし、じゃあ、行ってみます!」
僕は勉強を(ほんとうに)全くしない学生時代を過ごしまして、例に漏れず歴史の成績も地面すれすれのすこぶる低空飛行だったんです。
だから、産業革命についても恥ずかしながら全くもって興味も知識もありませんでした。
しかし!
このボリス・ジョンソン首相を彷彿させる風貌の、サー・リチャード・アークライトさん。
元々は貧しくて学校にも行けなかったアークライトさんが床屋などの職業を経て、起業し、最後はナイトにまでなったといういわゆるサクセス・ストーリーがあり、波乱万丈の人生を送られた方なのですが、そういう生身の人間の人生を現場で感じられると、親近感が湧くし、五感を通じて刺激がビンビン伝わってきました。
「今日は誰のポートレートに落書きしてやろうかしら」という事ばかり考えていた大阪の高校のクラスルームでの歴史の授業とはシチュエーションが全然違うわけです。
至極シンプルで陳腐な結論で申し訳ないのですが、「百聞は一見に如かず」だなぁ、と。
“実際に行く”、“その場にいる”ことのパワーを改めて感じた1日となりました。
とにかく現場にいかないと!です。
高校の頃にこういう場所に来られてたなら、もっとちゃんと勉強してただろうなーー。
(というのは、42歳男性の哀れな言い訳)
いわゆるセルフケータリングのアパートメントタイプの宿泊施設なんですが、まず建物が素敵!
ジョージアン建築(1714年から1830年までの一連の建築様式)で、イギリス指定建造物として特別に重要な2級(Grade II)建造物に指定されている建物です。
近年、大掛かりな改装が行われて2017年夏にアパートメントとしてオープンしたばかりなので、すごくきれいでしたよ。
ホテルとは違い、“生活感”が味わえるセルフケータリングのアパートメント、
ホテルに比べて割安になる場合が多いことも魅力になりえると思いますよ。
ダービーのその他のおすすめ観光地については僕の2つの過去記事をご参照ください!
▪️自家製アイスクリームと、世界的名画。ダービー!
▪️四次元本屋さんに行ってきたよ
ではまた別の観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした。
皆様におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
僕はといえば、最近は一言でいうと、通訳ざんまいな日々を過ごしています。
通訳の現場では、有無を言わさず、英語を日本語、日本語を英語に瞬時に変換する通訳マシーンと化すのですが、
マシーンの歯車(頭の中にあります)がウィンウィンとスムースに回転している感じが好きなんです。
とにもかくにも、言語をいかにスムースに素早く的確に変換するか、という至極シンプルな要素のみが問われる仕事で、ややこしいことは一切なく、その一点に集中すれば良い、という性質が至極単純な自分には合っている、と感じています。
そして、勝負(つまり自分のパフォーマンスが良かったのかそうでなかったのか)が瞬時に判定する(すくなくとも主観的には)というのも、単純な僕には分かりやすくて良いんです。
イギリス・ダービーで発見した意外なおすすめ観光名所
イギリスって観光大国で、実に様々な魅力溢れる都市・場所・アトラクションなどが各地に点在しているんですが、その中にはポピュラーなものもあり、(当然)そうでないものもあります。そして、イギリス北部の町、ダービーはどちらかといえば後者に入る都市だと認識しています。
「ダービー?何でわざわざそんなとこに行くの?」と何人かのイギリス人の知人・友人に言われたほどなんで。
まあ、僕がなぜわざわざそんなところに行くのかは(ロンドンから列車で2時間程度です)家族の友人が居るからなんですが、折角行くので「おっ」とネタになるような場所を求めてしまうのが BRITISH MADE STORIES 執筆者としての僕の福岡、いや、性なのです。
2017年に続いて、2019年の夏、2回目のダービー遠征をしてまいりました。
現地に到着して、ダービー市庁舎勤務の方とお会いする機会があったのですが、そこで意外な情報を仕入れることになります。
「知ってた?ダービーって、産業革命発祥の地なんだよ」
「え?産業革命って、あの世界史の教科書に太字で載ってたやつ?確か、テストの答えとして“産業革命”って書いた覚えもあるなぁ・・・。その産業革命?」
「まあ、産業革命発祥の地と主張してる場所はイギリスに2箇所あるんだけど、その1つがダービーのミルなの。世界遺産にもなってる素敵な場所だから行ってみたら?」
「ヤクルトのミルミルって美味しいですよね・・・。いやいや、Millって、織物工場か・・・。へぇ、よし、じゃあ、行ってみます!」
ダービー市街からバスに揺られて40分程度。川沿いの旧織物工場一帯が世界遺産に指定されてるんですね。なるほど、ミルだらけです。
景色も良いし、空気も美味しい。人がいなくて静かで落ち着きます。
たくさんあるミルミルなんですが、“クロムホード・ミルズ”が総本山らしく、そこがいわゆる“観光地”として機能しているようです。
クロムホード・ミルズにはこじんまりした中庭が広がっていました。
休日だけどビジターはそれほど多くなく、地元の人のみ訪れる憩いの場所、というアットホームな雰囲気が心地よかったです。
アンティークショップなど、いかにも英国的なスモールショップの数々が軒を連ねています。
こんな気の利いた張り紙も。「犬も泥んこの靴も全然大丈夫よ」こういうの大好き。
素敵なカフェもあって、リラックスしたまろやかな時間が流れてましたよ。僕はとっても気に入りました。
そして、クロムホード・ミルズの目玉アトラクションがこちらです:「The Cromford Mills Story」
世界で初めて産業革命が起こった地となったThe Cromford Mills。工場を建設し、世界初の大量生産システム構築に成功したのが、この方:サー・リチャード・アークライト。
僕は勉強を(ほんとうに)全くしない学生時代を過ごしまして、例に漏れず歴史の成績も地面すれすれのすこぶる低空飛行だったんです。
だから、産業革命についても恥ずかしながら全くもって興味も知識もありませんでした。
しかし!
このボリス・ジョンソン首相を彷彿させる風貌の、サー・リチャード・アークライトさん。
産業革命の影の立役者である彼の人生を「The Cromford Mills Story」にて知れば知るほど、興味が沸々と湧いてきたんです。この施設の中には、超最新のプロジェクション・マッピングのアトラクションもあり、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。エンターテイニング&エジュケーショナル(楽しくてためになる)、でした。
元々は貧しくて学校にも行けなかったアークライトさんが床屋などの職業を経て、起業し、最後はナイトにまでなったといういわゆるサクセス・ストーリーがあり、波乱万丈の人生を送られた方なのですが、そういう生身の人間の人生を現場で感じられると、親近感が湧くし、五感を通じて刺激がビンビン伝わってきました。
「今日は誰のポートレートに落書きしてやろうかしら」という事ばかり考えていた大阪の高校のクラスルームでの歴史の授業とはシチュエーションが全然違うわけです。
至極シンプルで陳腐な結論で申し訳ないのですが、「百聞は一見に如かず」だなぁ、と。
“実際に行く”、“その場にいる”ことのパワーを改めて感じた1日となりました。
とにかく現場にいかないと!です。
高校の頃にこういう場所に来られてたなら、もっとちゃんと勉強してただろうなーー。
(というのは、42歳男性の哀れな言い訳)
ダービーの宿泊場所は
今回のダービーステイでお世話になった宿がこちら:町の中心部から徒歩5分のThe Stay Company
いわゆるセルフケータリングのアパートメントタイプの宿泊施設なんですが、まず建物が素敵!
ジョージアン建築(1714年から1830年までの一連の建築様式)で、イギリス指定建造物として特別に重要な2級(Grade II)建造物に指定されている建物です。
近年、大掛かりな改装が行われて2017年夏にアパートメントとしてオープンしたばかりなので、すごくきれいでしたよ。
建物の入り口は共有玄関。そこを入って中で各部屋に分かれています。
お部屋の感じ。とっても快適でした。
ホテルとは違い、“生活感”が味わえるセルフケータリングのアパートメント、
ホテルに比べて割安になる場合が多いことも魅力になりえると思いますよ。
ダービーのその他のおすすめ観光地については僕の2つの過去記事をご参照ください!
▪️自家製アイスクリームと、世界的名画。ダービー!
▪️四次元本屋さんに行ってきたよ
ではまた別の観光地でお会いしましょう。
川合亮平でした。
お知らせ
新刊が発売になりました。
1時間以内で読めると思います。
僕が英語学習について今語れることは、できるだけ包み隠しなく苦悩とかも含めて、
この中に全部つめこんだつもり。
とはいえ難しいことは全然書いてません(書けないし)。
ご興味ある方は是非チェックしてみてください!
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川合 亮平
(かわいりょうへい)
通訳者・東京在住
関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。
通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。