ハリーポッターは創作の中の魔法使いですが、イングランドには昔、本当に魔女が住んでいたといわれる場所があります。それが、「ウーキーホール洞窟」。サマセット州メンディップ・ヒルズに位置するこの鍾乳洞は、丘を形成している石灰岩が川の侵食や雨によって作られた、国内最大の洞窟です。
この洞窟に住んでいた魔女は、イングランドではスピリチャルな聖地としてよく知られるグラストンベリーからきた僧によって石に変えられたという伝説があります。また、この場所からは旧石器時代の道具が発見されていて、約5万年ほど前から人類が生活していたと考えられています。つまり、歴史とミステリーにあふれた場所というわけです。
ハロウィンも近いので、今回はこの洞窟を含めた、ちょっとユニークなアトラクション施設「ウーキーホール」をご紹介します。
イギリスではいまだ新型コロナウィルス問題が収束したわけではありません。そのため、前回ご紹介したティンツフィールドと同様に、この「ウーキーホール」も入場者数の制限や、施設内の一部は非公開にするなど、ウィルス対策が取られています。
受付から洞窟の入り口まではゆるやかな坂を登っていくのですが、坂から右下に目をやると、不思議な光景が広がっています。というのも、恐竜やマンモスといった生き物の等身大と思われるレプリカが、庭のあちこちに設置されているのです。
洞窟内はひんやりとして、レインコートを着ていても少し冷えを感じます。また、洞窟内の地面はどこも濡れていて、「足元に気をつけて。」と入り口でスタッフが注意したのにも納得がいきます。
入り口からほどなくして、訪問者たちを出迎えてくれるのが魔女の姿をした人形。その先にある「魔女の台所」と名付けられた洞窟は、紫色にライトアップされ、ミステリアスな雰囲気が漂います。
ハロウィンも近いので、今回はこの洞窟を含めた、ちょっとユニークなアトラクション施設「ウーキーホール」をご紹介します。
イギリスではいまだ新型コロナウィルス問題が収束したわけではありません。そのため、前回ご紹介したティンツフィールドと同様に、この「ウーキーホール」も入場者数の制限や、施設内の一部は非公開にするなど、ウィルス対策が取られています。
入り口では、新型ウィルス対策についての案内が。
チケットはオンラインで事前申し込み制。洞窟内ではフェイスガード(マスクなど)の着用が義務付けられています。受付から洞窟の入り口まではゆるやかな坂を登っていくのですが、坂から右下に目をやると、不思議な光景が広がっています。というのも、恐竜やマンモスといった生き物の等身大と思われるレプリカが、庭のあちこちに設置されているのです。
ガーデン内には恐竜やマンモスの像。子供たちに大人気の場所。
恐竜の前で走り回る子供たちの声を聞きながらしばらく歩いていくと、スタッフが洞窟に案内してくれました。洞窟内はひんやりとして、レインコートを着ていても少し冷えを感じます。また、洞窟内の地面はどこも濡れていて、「足元に気をつけて。」と入り口でスタッフが注意したのにも納得がいきます。
入り口からほどなくして、訪問者たちを出迎えてくれるのが魔女の姿をした人形。その先にある「魔女の台所」と名付けられた洞窟は、紫色にライトアップされ、ミステリアスな雰囲気が漂います。
洞窟の入り口では魔女がお出迎え。
「魔女の台所」と呼ばれる間。奥へと吸い込まれそうな錯覚に陥る。
進んでいくにつれて、奥へ奥へとのびていく洞窟の規模に驚くばかり。洞窟の全容は実はいまだに未明とのことですが、現在までに「チェンバー」と呼ばれる部屋(空間)が25調査済みということです。 洞窟内は様々な色にライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂う。
また、ここはイングランドで最初の洞窟ダイビングが行われた場所としても知られています。1935年7月14日にグラハム・バルカムさんとペネロペ・パウエルさんがダイビングに成功。その後、洞窟ダイバーたちによって、ウーキーホールの調査が進みましたが、危険な任務により命を落としたダイバーもいたそうです。25のチェンバーは、こうしたダイバーや考古学者たちの努力によって調査がすすみ、そのおかげでこうして一般の私たちも、歴史的遺産ともいえる場所を見ることができるのです。ライトアップされた洞窟の土に滴る水滴を眺めながら、この場所が経てきた時間に思いをはせずにはいれらませんでした。 初めて洞窟ダイビングが実施された場所。
ところで、ここでユニークだったのは、洞窟内にチーズやワインの収蔵場所が設けられていたこと。新型ウィルスの影響で売店が営業していなかったため、購入はかないませんでしたが、イギリス最古の鍾乳洞で熟成されたチーズとワインは、きっと珍しいお土産として喜ばれるに違いありません。 洞窟内で熟成中のチーズ。
ワインも貯蔵されているが、お味はいかに? 試せなかったのが残念。
洞窟を出ると、迎えてくれるのは、かなりリアルに表現された恐竜、そしてキングコング。ほかにも、ここには博物館やゲームセンターなど、家族連れが1日楽しむことのできるアトラクションが用意されています。ただ、新型ウィルスの影響によって、屋内の施設は利用できないものも多くなっていますので、出かける前に、ウェブサイトでオープン時間や利用可能なアトラクションについて確認が必要です。また、10月24日から11月1日までは、ハロウィンイベントが開催予定です。 ハイエナやアナグマなど、洞窟からはさまざまな野生動物の骨も発掘されている。
恐竜の展示は子供たちに大人気。中には動いて雄叫びをあげるものも。
キングコングも登場!
ウーキーホール(Wookey Hole)
ウェブサイト:https://www.wookey.co.uk/
住所:Wookey Hole, Wells, Somerset BA5 1BB
電話番号:+44 1749 672243
マクギネス真美
英国在住20年のライフコーチ、ライター。オンラインのコーチングセッションで、人生の転換期にある方が「本当に生きたい人生」を生きることを日本語でサポート。イギリスの暮らし、文化、食べ物などについて書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演多数。
音声メディアVoicy「英国からの手紙『本当の自分で生きる ~ 明日はもっとやさしく、あたたかく』」にてイギリス情報発信中。
ロンドンで発行の情報誌『ニュースダイジェスト』にてコラム「英国の愛しきギャップを求めて」を連載中。
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