今回は、英国政府観光庁(VisitBritain)でCEOを務めるサリー・バルコム(Ms Sally Balcombe)氏のインタビュー記事をお届けします。
同庁は、政府のツーリズム・エージェンシーとして全世界に向けて英国への観光促進を行い、英国内の観光業界の発展に取り組んでいる組織です。
インタビューは、 今年、3月1日から5日まで開催された、英国最大のインバウンド旅行商談会である“ExploreGB バーチャル”の一環として行われました。
事前に1対1の商談を設定し、イベント期間中に1,000件を超えるオンライン商談会が行われました。
インタビューをお届けする前に、現在の英国の状況に少し触れておきます。
先日2月22日にジョンソン首相が記者会見で、3月8日からのロックダウンの緩和に向けたロードマップを発表しました。そして、英国のワクチン接種状況は良好に進んでおり、詳しい数字などは、インタビューの中でバルコム氏が触れられています。
ちなみに、
英国の観光産業は年間1270億ポンドの価値があり、GDPの約9%を占め、COVID-19以前は2025年までに年率3.8%の成長が見込まれていた産業です。
つまり、このパンデミックのほとぼりが冷めた後、インバウンド観光を再び確立することは、英国の経済回復の鍵となっています。
また、日本から英国への訪問者は2019年に英国経済にとって3億6900万ポンドの価値をもたらしています。
今後、2023年までにコロナ前の水準(3億4500万ポンド)までほぼ回復し、2024年までにはこの水準を上回り、(3億9800万ポンド)に到達することが予測されています。
(情報出典:Oxford Economics/VisitBritain)
インタビューの内容をお届けする前に、サリー・バルコム氏のプロフィールを簡単に
バルコム氏は、2014年の9月から英国政府観光庁のCEOを務められています。
国際観光業界で数々の重役を歴任されてきて、現在は、英国政府観光庁のCEOと併せて、VisitEngland(イングランド観光局)のCEOや、イングリッシュ・ヘリテージの理事、ミュージアム・オブ・ロンドンの総監職なども兼任されています。
とても気さくな方で、さすが観光庁のトップ、とでもいいましょうか、“Welcome”な雰囲気を彼女の言葉や表情から強く感じられました。
今回のインタビューでは、英国観光に関して、現在の状況と近い将来の観測を具体的に教えてもらいました。
バルコム氏:もちろん、多くの人がそうであるように、(コロナの)状況に対応しなければなりませんでした。
在宅勤務がその1つですよね。
でも、仕事のやり方は変化しましたが、我々の仕事自体は変わっていませんよ。
つまり、国際・国内両方の観光を促進することですね。
英国の観光関連業者にとって、今何が必要か、今後どのように回復していくか、どのように海外からの旅行者を呼び戻すか、ということばかり考えていました。
川合:何か具体的な成果はありますか?
バルコム氏:はい。我々の取り組みを象徴する1つの取り組みが『We Are Good To Go』です。
これは、一種の資格・トレードマークです。
現状、約44,000もの観光ビジネスが登録しました。
この資格を得るためには、そのビジネスは、清潔性、安全性、ソーシャルディスタンシングの確保など、一定の基準に達していることを証明する必要があります。つまり、旅行者とって、安全性を測る良い目安になるのですね。
この資格の立ち上げは一例ですが、このような仕事を英国政府観光庁のスタッフひとりひとり在宅勤務で行なっていたのです。
川合:英国の観光業界全体に対して、何か働きかけはありましたか?
バルコム氏:観光業界に対しては、我々の取り組みを彼らに逐一公開することで、安心感を得てもらうことに努めていました。
英国政府観光庁の1つの役割は、業界の中で、信頼できる誠実な情報を発信していくことだからです。
まとめると、お客様の安心感と、業界全体の安心感、という両軸に対してアプローチしてきた、というのが2020年でした。
ロンドンの真ん中のオフィスからではなく、家からですが。
もちろん、昨年は我々にとって楽な一年ではありませんでしたが、将来マーケットがオープンする日のために、今やるべきことを為しているのです。
川合:観光業は一旦ストップする形になっており、そしてスタッフのみなさんは在宅勤務作業されていますが、お仕事の充実度は変わっていないということですね。
バルコム氏:そうです。逆に、今ほど忙しい時期はなかったといってもいいですね。
観光業界の中で求められる、“コミュニケーション(相互理解)”や、“情報発信”に関して、毎日毎日、話し合いを重ねているからです。
実は、今も、私はこのインタビューが始まる直前まで、政府との会議に出席していたのですよ。
とにかく、観光関連の様々なプロジェクトが進行しており、それらに携わっています。
観光業界全体が前に進んでいけるように日夜努力しています。
川合:今後、日本から英国への旅行者数を回復し、増やしていくには、日本人旅行者の安心感を上げるのがとても重要だと考えています。
英国政府観光庁は、それに対して何か取り組みをされていますか?
バルコム氏:“安心感の向上”が大切、というのはまさにあなたのおっしゃる通りですね。
それが、今年我々に課せられた一番の重要課題であるといえます。
「安心して旅行してください、もう大丈夫です」と人々に伝えていくことですね。
まず、前述した『We Are Good To Go』は、安心感を上げられる一つの基準となるでしょう。
このマークを取得している観光施設(お店など)は、感染症対策がきちんとされているということになりますからね。
実は、『We Are Good To Go』の評価はかなり高いのです。
つい先日、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)から、世界基準の資格として認定されました。
ホテルなどの観光施設の(感染症対策)評価基準として、『We Are Good To Go』は世界一といっても良いでしょう。
川合:COVID19のワクチン接種についてはどう考えていらっしゃいますか?
バルコム氏:ワクチンの接種状況も安心感を上げる一因になると思っています。
たった今、関係者からの電話で知ったホットなニュースなんですが、現状、イギリスの16歳以上の38%がワクチン接種(1回)を完了した、とういことです。
この流れは加速度的に進んでいまして、英国では、今後7月31日までに全ての国内成人のワクチン接種を目指しています。
現在の接種率は、イスラエルに次いで世界2位のレベルです。
この事実は、外国人旅行者が英国を訪れる安心感を後押しすると思います。
実際、英国におけるCOVID19の感染率も下がっていますしね。
ワクチン接種が国民に行き届いている国、という認識を日本の皆様に持っていただけるでしょう。
川合:なるほど。接種には英国らしく、ボランティアも多く参加してスピードを上げているようですね。
バルコム氏:安心感を感じていただくだけでなく、旅行者の方々を大歓迎している、という我々の姿勢も知っていただきたいですね。
再び日本人の方々が大勢、英国を訪れてくれる日が待ちきれません。
私たちにとって、日本は非常に重要なマーケットなのです。
EUを離脱してから、英国が主要な貿易協定を結んだ初めての国が日本でした。
その事実が示す通り、英国にとって日本はこれまで以上に重要なビジネスパートナーなのです。
川合:英国政府観光庁として、旅行者に対して
「ストーリーを伝えること」
「安心感を持ってもらうこと」
「歓迎の気持ちを伝えること」
この3つを今後大切にしていく、というこことですね。
バルコム氏:そうですね。海外旅行の制限緩和は今のところ、5月17日、またはそれ以降が予定されています。
全て順調に進めば、その日、またはその直後の国境開放は現実的だと思います。
その日以降、日本人の旅行者の皆様を久しぶりにお迎えするのを心待ちにしています。
川合:僕はあなたの言葉からすでに安心感をいただきました。
アフターコロナの英国観光は、ビフォーコロナと比べて、何か変化しますでしょうか?
それについてサリーさんのお考えを聞かせてださい。
バルコム氏:そうですね、先ほどまで参加していた政府との会議では、ビフォーコロナの時と同じように観光を楽しめるようにするには何が必要か?、ということが話し合われていました。
例えば、
eGate(イーゲート)システムは、引き続き日本人観光客にも適応されます。
[注:ICチップが入ったパスポートは、イギリスの入国管理局にてeGateシステムを利用でき、管理官とのやりとりなしにスムースに入国が可能になる。(一定の条件があります)]
今後、仮にVaccine Passport(ワクチン・パスポート)が必要になった場合でも、eGateシステムは、ストレスフリーな入国に一役買うことでしょう。
(注:Vaccine Passport(ワクチン・パスポート)システム:ワクチン接種が入国の必須条件になるシステム)
また、観光施設では、混雑を避ける為、入場制限などが設けられることが考えられます。
そのような施策を我々は日夜検討しているのです。
安全性を確保すると同時に観光を満喫していただくやり方を、です。
コロナがひと段落しても、そのような安全対策は続けられることでしょう。
川合:最後に、僕を含めて、過去2年弱、「イギリスに行きたいのに行けない!」と思われている日本人の皆様へメッセージをお願いします。
バルコム氏:
PLEASE COME BACK!
We’ve MISSED YOU!
英国を訪れる日本人旅行者の特徴として、リピーターが多いことが挙げられ、これはとても興味深いことです。
つまり、英国を訪れた日本人旅行者は、この国のファンになる傾向がある、ということですね。
相性がとても良く、英国と日本は共通点も多いですよね。両国とも、歴史を大切にして、高品質な物を尊重する一方で、最新テクノロジーの分野にも長けているという文化があります。
とにかく、私のメッセージとしてはまず『Please come back.』。
英国に戻ってきて、そして、是非新しいことを体験してみてください!
英国政府観光庁では、海外旅行が再開されるまでは、オンライン、ソーシャルメディアを通して、
新しいデスティネーションや、旅のアイディアなどを発信していきます。
We’ll be back!
いかがでしたでしょうか。
まだ不確定要素が少なくない海外旅行ですが、とにかく安心して旅行できるまでは、
期待と情報とお金を確実に貯めておくのも一興かと思います。
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同庁は、政府のツーリズム・エージェンシーとして全世界に向けて英国への観光促進を行い、英国内の観光業界の発展に取り組んでいる組織です。
インタビューは、 今年、3月1日から5日まで開催された、英国最大のインバウンド旅行商談会である“ExploreGB バーチャル”の一環として行われました。
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同イベントには、英国のインバウンド市場で特に重要な顧客であるオーストラリア、中国、湾岸 協力会議 (GCC) 諸国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカをはじめ、日本を含む世界20か国から350社を超えるバイヤーや観光ジャーナリスト、そして多数の英国内ササプライヤーが参加しました。事前に1対1の商談を設定し、イベント期間中に1,000件を超えるオンライン商談会が行われました。
©VisitBritain/Charlie Waite: Islay is the southernmost island of the Inner Hebrides off the West Coast of Scotland. A board moored in shallow water. Shingle beach. Sunset.
インタビューをお届けする前に、現在の英国の状況に少し触れておきます。
先日2月22日にジョンソン首相が記者会見で、3月8日からのロックダウンの緩和に向けたロードマップを発表しました。そして、英国のワクチン接種状況は良好に進んでおり、詳しい数字などは、インタビューの中でバルコム氏が触れられています。
ちなみに、
英国の観光産業は年間1270億ポンドの価値があり、GDPの約9%を占め、COVID-19以前は2025年までに年率3.8%の成長が見込まれていた産業です。
つまり、このパンデミックのほとぼりが冷めた後、インバウンド観光を再び確立することは、英国の経済回復の鍵となっています。
また、日本から英国への訪問者は2019年に英国経済にとって3億6900万ポンドの価値をもたらしています。
今後、2023年までにコロナ前の水準(3億4500万ポンド)までほぼ回復し、2024年までにはこの水準を上回り、(3億9800万ポンド)に到達することが予測されています。
(情報出典:Oxford Economics/VisitBritain)
(VisitBritain/VisitEngland )Chief Executive サリー・バルコム氏
インタビューの内容をお届けする前に、サリー・バルコム氏のプロフィールを簡単に
バルコム氏は、2014年の9月から英国政府観光庁のCEOを務められています。
国際観光業界で数々の重役を歴任されてきて、現在は、英国政府観光庁のCEOと併せて、VisitEngland(イングランド観光局)のCEOや、イングリッシュ・ヘリテージの理事、ミュージアム・オブ・ロンドンの総監職なども兼任されています。
とても気さくな方で、さすが観光庁のトップ、とでもいいましょうか、“Welcome”な雰囲気を彼女の言葉や表情から強く感じられました。
今回のインタビューでは、英国観光に関して、現在の状況と近い将来の観測を具体的に教えてもらいました。
インタビュー
川合:2014年の9月に英国政府観光庁のCEOに就任されています。それから約6年半ですが、過去1年はそれまでに比べて特殊な1年だったと思います。どのように業務にあたられていましたか?バルコム氏:もちろん、多くの人がそうであるように、(コロナの)状況に対応しなければなりませんでした。
在宅勤務がその1つですよね。
でも、仕事のやり方は変化しましたが、我々の仕事自体は変わっていませんよ。
つまり、国際・国内両方の観光を促進することですね。
英国の観光関連業者にとって、今何が必要か、今後どのように回復していくか、どのように海外からの旅行者を呼び戻すか、ということばかり考えていました。
川合:何か具体的な成果はありますか?
バルコム氏:はい。我々の取り組みを象徴する1つの取り組みが『We Are Good To Go』です。
これは、一種の資格・トレードマークです。
現状、約44,000もの観光ビジネスが登録しました。
この資格を得るためには、そのビジネスは、清潔性、安全性、ソーシャルディスタンシングの確保など、一定の基準に達していることを証明する必要があります。つまり、旅行者とって、安全性を測る良い目安になるのですね。
この資格の立ち上げは一例ですが、このような仕事を英国政府観光庁のスタッフひとりひとり在宅勤務で行なっていたのです。
川合:英国の観光業界全体に対して、何か働きかけはありましたか?
バルコム氏:観光業界に対しては、我々の取り組みを彼らに逐一公開することで、安心感を得てもらうことに努めていました。
英国政府観光庁の1つの役割は、業界の中で、信頼できる誠実な情報を発信していくことだからです。
まとめると、お客様の安心感と、業界全体の安心感、という両軸に対してアプローチしてきた、というのが2020年でした。
ロンドンの真ん中のオフィスからではなく、家からですが。
もちろん、昨年は我々にとって楽な一年ではありませんでしたが、将来マーケットがオープンする日のために、今やるべきことを為しているのです。
川合:観光業は一旦ストップする形になっており、そしてスタッフのみなさんは在宅勤務作業されていますが、お仕事の充実度は変わっていないということですね。
バルコム氏:そうです。逆に、今ほど忙しい時期はなかったといってもいいですね。
観光業界の中で求められる、“コミュニケーション(相互理解)”や、“情報発信”に関して、毎日毎日、話し合いを重ねているからです。
実は、今も、私はこのインタビューが始まる直前まで、政府との会議に出席していたのですよ。
とにかく、観光関連の様々なプロジェクトが進行しており、それらに携わっています。
観光業界全体が前に進んでいけるように日夜努力しています。
©VisitBritain/ Bob Radlinski:70th anniversary of UK’s National Parks/ The bridge and river beside Tu Hwnt i’r Bont Tea rooms, River Conwy, Llanwrst, Snowdonia.
川合:今後、日本から英国への旅行者数を回復し、増やしていくには、日本人旅行者の安心感を上げるのがとても重要だと考えています。
英国政府観光庁は、それに対して何か取り組みをされていますか?
バルコム氏:“安心感の向上”が大切、というのはまさにあなたのおっしゃる通りですね。
それが、今年我々に課せられた一番の重要課題であるといえます。
「安心して旅行してください、もう大丈夫です」と人々に伝えていくことですね。
まず、前述した『We Are Good To Go』は、安心感を上げられる一つの基準となるでしょう。
このマークを取得している観光施設(お店など)は、感染症対策がきちんとされているということになりますからね。
実は、『We Are Good To Go』の評価はかなり高いのです。
つい先日、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)から、世界基準の資格として認定されました。
ホテルなどの観光施設の(感染症対策)評価基準として、『We Are Good To Go』は世界一といっても良いでしょう。
川合:COVID19のワクチン接種についてはどう考えていらっしゃいますか?
バルコム氏:ワクチンの接種状況も安心感を上げる一因になると思っています。
たった今、関係者からの電話で知ったホットなニュースなんですが、現状、イギリスの16歳以上の38%がワクチン接種(1回)を完了した、とういことです。
この流れは加速度的に進んでいまして、英国では、今後7月31日までに全ての国内成人のワクチン接種を目指しています。
現在の接種率は、イスラエルに次いで世界2位のレベルです。
この事実は、外国人旅行者が英国を訪れる安心感を後押しすると思います。
実際、英国におけるCOVID19の感染率も下がっていますしね。
ワクチン接種が国民に行き届いている国、という認識を日本の皆様に持っていただけるでしょう。
川合:なるほど。接種には英国らしく、ボランティアも多く参加してスピードを上げているようですね。
バルコム氏:安心感を感じていただくだけでなく、旅行者の方々を大歓迎している、という我々の姿勢も知っていただきたいですね。
再び日本人の方々が大勢、英国を訪れてくれる日が待ちきれません。
私たちにとって、日本は非常に重要なマーケットなのです。
EUを離脱してから、英国が主要な貿易協定を結んだ初めての国が日本でした。
その事実が示す通り、英国にとって日本はこれまで以上に重要なビジネスパートナーなのです。
川合:英国政府観光庁として、旅行者に対して
「ストーリーを伝えること」
「安心感を持ってもらうこと」
「歓迎の気持ちを伝えること」
この3つを今後大切にしていく、というこことですね。
バルコム氏:そうですね。海外旅行の制限緩和は今のところ、5月17日、またはそれ以降が予定されています。
全て順調に進めば、その日、またはその直後の国境開放は現実的だと思います。
その日以降、日本人の旅行者の皆様を久しぶりにお迎えするのを心待ちにしています。
川合:僕はあなたの言葉からすでに安心感をいただきました。
アフターコロナの英国観光は、ビフォーコロナと比べて、何か変化しますでしょうか?
それについてサリーさんのお考えを聞かせてださい。
バルコム氏:そうですね、先ほどまで参加していた政府との会議では、ビフォーコロナの時と同じように観光を楽しめるようにするには何が必要か?、ということが話し合われていました。
例えば、
eGate(イーゲート)システムは、引き続き日本人観光客にも適応されます。
[注:ICチップが入ったパスポートは、イギリスの入国管理局にてeGateシステムを利用でき、管理官とのやりとりなしにスムースに入国が可能になる。(一定の条件があります)]
今後、仮にVaccine Passport(ワクチン・パスポート)が必要になった場合でも、eGateシステムは、ストレスフリーな入国に一役買うことでしょう。
(注:Vaccine Passport(ワクチン・パスポート)システム:ワクチン接種が入国の必須条件になるシステム)
また、観光施設では、混雑を避ける為、入場制限などが設けられることが考えられます。
そのような施策を我々は日夜検討しているのです。
安全性を確保すると同時に観光を満喫していただくやり方を、です。
コロナがひと段落しても、そのような安全対策は続けられることでしょう。
川合:最後に、僕を含めて、過去2年弱、「イギリスに行きたいのに行けない!」と思われている日本人の皆様へメッセージをお願いします。
バルコム氏:
PLEASE COME BACK!
We’ve MISSED YOU!
英国を訪れる日本人旅行者の特徴として、リピーターが多いことが挙げられ、これはとても興味深いことです。
つまり、英国を訪れた日本人旅行者は、この国のファンになる傾向がある、ということですね。
相性がとても良く、英国と日本は共通点も多いですよね。両国とも、歴史を大切にして、高品質な物を尊重する一方で、最新テクノロジーの分野にも長けているという文化があります。
とにかく、私のメッセージとしてはまず『Please come back.』。
英国に戻ってきて、そして、是非新しいことを体験してみてください!
英国政府観光庁では、海外旅行が再開されるまでは、オンライン、ソーシャルメディアを通して、
新しいデスティネーションや、旅のアイディアなどを発信していきます。
© RHS/Neil Hepworth: RHS Bridge water Gardens/The Paradise Garden at RHS Bridgewater Garde
We’ll be back!
いかがでしたでしょうか。
まだ不確定要素が少なくない海外旅行ですが、とにかく安心して旅行できるまでは、
期待と情報とお金を確実に貯めておくのも一興かと思います。
Sponsored by英国政府観光庁
英国政府観光庁ホームページ
川合 亮平
(かわいりょうへい)
通訳者・東京在住
関西の人気テレビ番組で紹介され、累計1万部突破の『なんでやねんを英語で言えますか?』(KADOKAWA)をはじめ、著書・翻訳書・関連書は10冊以上を数える。
通訳者としては直近で東京五輪関連のビジネス会議、アスリート通訳に携わる。その他、歌手のエド・シーラン、映画『ファンタビ』シリーズのエディ・レッドメイン、BBCドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ヒットドラマ『ダウントン・アビー』の主要キャストなど、ミュージシャン、俳優への通訳・インタビューも多数手がけている。