

歴史に興味のある人にとってはすでによく知られていた遺跡ですが、その人気がさらに高まったのは、Netflixで放映された映画『The Dig(邦題:時の面影)』の影響が大きいようです。実は私も、この映画を見て、イースト・アングリアにあるアングロサクソン時代の古墳をどうしても見てみたくなったひとりです。


実際の船葬墓まで歩いて行く途中は、広々としたゆるやかな丘に自然が広がっています。放牧された羊が草を喰む景色を見ながら「1400年前の人々が見ていた頃と今ではどう変わったのだろうか」
「盛大な王の葬儀にはどれほど多くの人々がこの地に集まってきたのだろうか」とイマジネーションを膨らませずにいられません。


ナショナル・トラストによれば、サットン・フーの研究調査は現在も続いていて、また、まだ発掘をせずに残してあるものもあるといいます。これは、将来、発掘調査の技術が現在よりも進歩した時に、更に詳細な研究調査をするためなのだそうです。この地はまだまだ多くの歴史的謎に包まれていると思うと、考古学者でなくてもなんだかワクワクしてきます。



サットン・フー(Sutton Hoo)
住所:Sutton Hoo, Woodbridge, Suffolk, IP12 3DJ
オープン時間:施設、日によって変更が多いため、訪問前にウェブサイトにて確認をしてください
入場料:大人14ポンド、子供7ポンド
ウェブサイト:https://www.nationaltrust.org.uk/sutton-hoo
*大英博物館によるサットン・フー紹介:https://www.britishmuseum.org/collection/galleries/sutton-hoo-and-europe
Photo&Text by Mami McGuinness


マクギネス真美
英国在住22年のライフコーチ、ライター。オンラインのコーチングセッションで、人生の転換期にある方が「本当に生きたい人生」を生きることを日本語でサポート。イギリスの暮らし、文化、食べ物、人物などについて書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演多数。ポッドキャスト"The Real You with Mamita"および音声メディアVoicy「英国からの手紙『本当の自分で生きる ~ 明日はもっとやさしく、あたたかく』」にてイギリス情報発信中。
ロンドンで発行の情報誌『ニュースダイジェスト』ではコラム「英国の愛しきギャップを求めて」を連載中。
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