芽キャベツって知ってますか?
知っていると答えたあなた、では、芽キャベツをどんな料理で食べたことがありますか?
どうしてこんな質問をしたかというと、芽キャベツって、実はイギリスの冬に欠かせない食べ物だからです。
イギリスではブラッセル・スプラウト(Brussels sprout)という名前で知られる芽キャベツ。
イギリスのクリスマスのごちそうといえば、七面鳥のローストが一般的です。丸焼きにされた七面鳥は、カービングナイフと呼ばれる、肉を切る専用のナイフでそぎ切りされます。そして、その付け合わせとして、ロースト・ポテトやロースト・パースニップ(日本ではあまり見慣れないものですが、色はクリームがかった白色で、人参のような形をした野菜です)と一緒に、茹でた芽キャベツ、人参などがお皿に加ります。
同じ付け合わせ野菜でも、人参に何かコメントをする人はいませんが、芽キャベツは、イギリスでは好き嫌いがはっきりわかれる存在として議論の的になることもしばしば。特にクリスマス時期には、このミニチュア風キャベツが大変な注目を浴びるのです。
食文化研究家によれば、イギリスで芽キャベツが一般的に食されるようになったのは、19世紀後半とのこと。ただし、クリスマスディナーに欠かせない付け合わせになったのがいつからか、また、なぜそれが必須になったのかは、よくわかっていないそうです。
でも、いつの時代も子どもたちからはちょっと嫌われ者。幼い頃、お皿に山盛りされたスプラウトを無理やり食べさせられた記憶から、芽キャベツに対する恐怖にも似た「嫌悪感」を抱いてしまった人がいるとかいないとか……。
私は日本で芽キャベツを積極的に食べたという記憶はまったくないのですが、イギリスに来て以来、クリスマス・ディナーはもちろんのこと、日曜日に食べるサンデー・ロースト(肉は七面鳥ではなく、ビーフやポーク、チキンなどがメインのロースト料理)でも、必ずこの芽キャベツを食べるようになりました。
とはいうものの、実はそれ以外に、芽キャベツを料理して食べる、ということはこれまでのところありませんでした。最近はヘルシー志向や、ベジタリアンの人が増えていることもあり、芽キャベツを使ったレシピも雑誌やインターネット上で色々掲載されているようなので、芽キャベツの旬が終わる前に、ロースト・ディナーの付け合わせ以外の食べ方にも挑戦して見たいと思います。
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知っていると答えたあなた、では、芽キャベツをどんな料理で食べたことがありますか?
どうしてこんな質問をしたかというと、芽キャベツって、実はイギリスの冬に欠かせない食べ物だからです。
イギリスではブラッセル・スプラウト(Brussels sprout)という名前で知られる芽キャベツ。
芽キャベツがこんな風に実るというのは、イギリスのマーケットでこの状態で売られているのを見て初めて知りました。
「イギリスの冬に欠かせない」と書きましたが、それどころか「イギリスのクリスマス・ディナーになくてはならない」野菜なのです。イギリスのクリスマスのごちそうといえば、七面鳥のローストが一般的です。丸焼きにされた七面鳥は、カービングナイフと呼ばれる、肉を切る専用のナイフでそぎ切りされます。そして、その付け合わせとして、ロースト・ポテトやロースト・パースニップ(日本ではあまり見慣れないものですが、色はクリームがかった白色で、人参のような形をした野菜です)と一緒に、茹でた芽キャベツ、人参などがお皿に加ります。
クリスマス・ディナーのお皿には、必ずスプラウトが。苦味が苦手という人もいますが、最近は品種改良が進み、苦味がほとんどないものも登場しています。
ブロッコリーやさやいんげんなどの緑野菜を添える家庭もありますが、そうでない場合には、芽キャベツはクリスマスのごちそうに緑の彩りを添える貴重な存在ともいえます(とはいえ、茹ですぎて、ライムグリーンというよりは、鶯色に変色してしまっていることが多いのですが)。同じ付け合わせ野菜でも、人参に何かコメントをする人はいませんが、芽キャベツは、イギリスでは好き嫌いがはっきりわかれる存在として議論の的になることもしばしば。特にクリスマス時期には、このミニチュア風キャベツが大変な注目を浴びるのです。
去年のクリスマス時期には、芽キャベツ味のクリスプス(ポテトチップ)が登場。ほんのり緑色で、味はほうれん草のようだった。
芽キャベツを主人公にした絵本も人気ですし、ノートや鉛筆のイラストに描かれたりと、キャラクター化も盛ん。そして去年のクリスマスにはとうとう芽キャベツ味のお茶やポテトチップスまで登場しました。食文化研究家によれば、イギリスで芽キャベツが一般的に食されるようになったのは、19世紀後半とのこと。ただし、クリスマスディナーに欠かせない付け合わせになったのがいつからか、また、なぜそれが必須になったのかは、よくわかっていないそうです。
ミニチュア版キャベツともいえそうな、丸くてかわいい形の芽キャベツ。
寒い季節に収穫できる貴重な緑色野菜だということ。体にいい栄養素をたくさん含んでいる(ちなみに、80gの芽キャベツを食べると、オレンジ1個より多くのビタミンCを摂取できるそうです)ということ。この時期に芽キャベツをたくさん食べる理由はいくつか見つかります。 イギリスではガーリック&ベーコンと一緒にローストするレシピがよく紹介されている。焼きあがった芽キャベツは口の中に甘みがふんわりひろがっておいしい。
でも、いつの時代も子どもたちからはちょっと嫌われ者。幼い頃、お皿に山盛りされたスプラウトを無理やり食べさせられた記憶から、芽キャベツに対する恐怖にも似た「嫌悪感」を抱いてしまった人がいるとかいないとか……。
私は日本で芽キャベツを積極的に食べたという記憶はまったくないのですが、イギリスに来て以来、クリスマス・ディナーはもちろんのこと、日曜日に食べるサンデー・ロースト(肉は七面鳥ではなく、ビーフやポーク、チキンなどがメインのロースト料理)でも、必ずこの芽キャベツを食べるようになりました。
とはいうものの、実はそれ以外に、芽キャベツを料理して食べる、ということはこれまでのところありませんでした。最近はヘルシー志向や、ベジタリアンの人が増えていることもあり、芽キャベツを使ったレシピも雑誌やインターネット上で色々掲載されているようなので、芽キャベツの旬が終わる前に、ロースト・ディナーの付け合わせ以外の食べ方にも挑戦して見たいと思います。
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マクギネス真美
英国在住20年のライフコーチ、ライター。オンラインのコーチングセッションで、人生の転換期にある方が「本当に生きたい人生」を生きることを日本語でサポート。イギリスの暮らし、文化、食べ物などについて書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演多数。
音声メディアVoicy「英国からの手紙『本当の自分で生きる ~ 明日はもっとやさしく、あたたかく』」にてイギリス情報発信中。
ロンドンで発行の情報誌『ニュースダイジェスト』にてコラム「英国の愛しきギャップを求めて」を連載中。
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