「フレッシュ·エアー吸いに行こうよ!」
イギリスの人たちといると、たびたびこんな掛け声に始まって、緑のある場所へ散歩にでかけることがあります。
イギリス人のウォーキング好きについては、よく知られるところではありますが、実際にイギリス人の家族と生活し、イギリスに住む人々と友だちになってみると、あらためて、この人たちはほんとうに自然の中を歩くのが好きなんだなー、と実感します。
散歩の目的は歩くこと、新鮮な空気を吸うことだけ。もちろん、カントリーサイドであれば、途中で羊や牛などの動物に出会ったり、季節のよい時期であれば、美しい花やメドウを見ることもできます。
「いったいどうしてイギリスの人たちは、こんなにもウォーキングが好きなの?」
家人に聞いてみましたが「ウォーキングを好きじゃない人がいるの?」と逆に質問されてしまいました。
その上、「ワーズワースだって、コールリッジだって、ダーウィンだって散歩をかかさなかったらしいよ。」とも。
確かに、イギリスのカントリーサイドでのウォーキングは、18世紀頃にすでに人気となっていたようです。
新型コロナウィルス問題が発生して、ロックダウンとなって以降、ウォーキングをする人はますます増えたような気がします。ロックダウン中は、1日一度のウォーキングやジョギング、サイクリングなどの外出が許可されていたため、ローカルエリアの林や森に出かけた人々もたくさんいました。
イングランドでは、7月4日からはレストランやパブ、映画館などの営業再開が認められ、市街地でのアクティビティも可能になりました。でも、我が家はまだ街にでかけることは避け、代わりに森にでかけてきました。
イギリスには博物館やお城や劇場など、たくさんの見どころがありますが、今度、訪ねたときには、ぜひ、ただただ自然の中を歩くウォーキングにもチャレンジしてみてください。どうしてイギリスの人々がこんなにもウォーキング好きなのか、その謎がきっととけると思います。
www.woodlandtrust.org.uk
イギリスの人たちといると、たびたびこんな掛け声に始まって、緑のある場所へ散歩にでかけることがあります。
イギリス人のウォーキング好きについては、よく知られるところではありますが、実際にイギリス人の家族と生活し、イギリスに住む人々と友だちになってみると、あらためて、この人たちはほんとうに自然の中を歩くのが好きなんだなー、と実感します。
ただただ歩くだけ、それがイギリス流。
たとえば、クリスマスに家族みんなが集まったときなど、お腹いっぱいクリスマスのごちそうをいただいた後のアクティビティといえば、決まって散歩。寒さなんておかまいなし。それどころか、少々の雨だって、イギリスの人たちは気にせず散歩にでかけます。散歩の目的は歩くこと、新鮮な空気を吸うことだけ。もちろん、カントリーサイドであれば、途中で羊や牛などの動物に出会ったり、季節のよい時期であれば、美しい花やメドウを見ることもできます。
「いったいどうしてイギリスの人たちは、こんなにもウォーキングが好きなの?」
家人に聞いてみましたが「ウォーキングを好きじゃない人がいるの?」と逆に質問されてしまいました。
その上、「ワーズワースだって、コールリッジだって、ダーウィンだって散歩をかかさなかったらしいよ。」とも。
確かに、イギリスのカントリーサイドでのウォーキングは、18世紀頃にすでに人気となっていたようです。
新型コロナウィルス問題が発生して、ロックダウンとなって以降、ウォーキングをする人はますます増えたような気がします。ロックダウン中は、1日一度のウォーキングやジョギング、サイクリングなどの外出が許可されていたため、ローカルエリアの林や森に出かけた人々もたくさんいました。
イングランドでは、7月4日からはレストランやパブ、映画館などの営業再開が認められ、市街地でのアクティビティも可能になりました。でも、我が家はまだ街にでかけることは避け、代わりに森にでかけてきました。
ウォーキングで出会った植物:メドウスイート。
雨が少なかったので水量は少ないが、滝が流れていた。
あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる。
いくら見ていても飽きることのないメドウ。
美しい自然、サイダー(りんご酒)の製造で知られるサマセット地方にあるグレイフィールド·ウッドには、小さな滝があって、水音も心地よく、ウォーキングには絶好の場所です。ここは、イギリス国内の多くの原生林と同様、ウッドランド·トラスト(Woodland Trust)という、イギリスで最大の森林保護慈善団体により、管理、保護されています。 イギリスのカントリーサイドによくあるパブリック·フット·パス。
ウォーキングで出会った植物:フォックスクラブ。
森の中にも、メモリアル·ベンチが置かれていた。
最近はイギリスでも‘shinrin-yoku’という言葉が知られるようになってきた。
ウォーキングで出会った植物:コモンヘーゼル。
約90エーカー(36.4ヘクタール)の広さというグレイフィールド·ウッド。
犬の散歩や、よちよち歩きの幼子を連れて散歩している親子と、距離を保つように気をつけながら、緑のシャワーをたっぷりと浴びてきました。ただ歩くだけなのですが、その間、鳥のさえずりに耳をすまし、肌にふれる風を感じ、靴底から伝わる大地を感じると、なんだかエネルギーが充電されるような気がしました。イギリスには博物館やお城や劇場など、たくさんの見どころがありますが、今度、訪ねたときには、ぜひ、ただただ自然の中を歩くウォーキングにもチャレンジしてみてください。どうしてイギリスの人々がこんなにもウォーキング好きなのか、その謎がきっととけると思います。
チャリティー団体ウッドランド·トラストによって、イギリス国内にある原生林が保護されている。
*ウッドランド·トラスト(Woodland Trust) www.woodlandtrust.org.uk
マクギネス真美
英国在住20年のライフコーチ、ライター。オンラインのコーチングセッションで、人生の転換期にある方が「本当に生きたい人生」を生きることを日本語でサポート。イギリスの暮らし、文化、食べ物などについて書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演多数。
音声メディアVoicy「英国からの手紙『本当の自分で生きる ~ 明日はもっとやさしく、あたたかく』」にてイギリス情報発信中。
ロンドンで発行の情報誌『ニュースダイジェスト』にてコラム「英国の愛しきギャップを求めて」を連載中。
▶︎ mamimcguinness.com
▶︎ twitter
▶︎ Facebook
▶︎ Instagram
▶︎ note