新年度に向けて、新たな一歩を踏み出すための1足をご検討されている方も多いはず。 その候補として、まず思い浮かぶのはドレスシューズではないでしょうか。 ブリティッシュメイドでもジョセフ チーニーやチャーチを筆頭に、革靴の人気は健在。 シンプルかつエレガント、おまけに修理して長く使う文化が根付く由緒正しき英国製だからこそ、いずれも長く愛せる逸品として選ばれ続けています。 そこで今回は、定番デザインであるストレートチップとセミブローグを比較しながらご紹介していきます。
候補No.1のストレートチップ
日本でビジネスシューズというと、まず思い浮かぶのはストレートチップではないでしょうか。 ブリティッシュメイドでもジョセフ チーニーの「アルフレッド」やチャーチの「コンサル」といったモデルは毎年人気があります。 ビジネスシーンでは控えめな配色や装飾が好ましいとされていますが、ストレートチップは靴のデザインでいうと、まさにシンプル イズ ベスト、ビジネスにおいて絶対的な信頼感があるといえるでしょう。
新時代に支持されるセミブローグ
一方、ビジネスシーンのカジュアル化が進む中で人気を獲得しているのがセミブローグ。 ブリティッシュメイドではジョセフ チーニーの「ウィルフレッド」、チャーチの「ディプロマット」が人気です。 その理由は、適度な装飾感だといえるでしょう。 ストレートチップだと少々物足りないと迷われている方におすすめです。
2大デザインを比較!
ストレートチップ vs セミブローグ
次に、ストレートチップとセミブローグのディテールを見ていきましょう。
ストレートチップは、先端のトゥに配された、潔い横一文字のステッチワーク、甲周りはすっきりドレッシーな内羽根式。 柄のようなデザインはありませんが、これこそがストレートチップの個性といえます。 余計な装飾のない1足は、 はじめて揃えたダークスーツを着るビジネスシーンはもちろん、冠婚葬祭のようなフォーマルな場所にも、胸を張って出向けます。
それに対してセミブローグは、つま先と羽根周り、サイドに沿ってなだらかに描かれた美しい曲線に穴飾り(ブローグ)が施されており、エレガントな佇まいが特徴です。 しかし、華美になり過ぎない良い塩梅。 このことからダークスーツにはもちろんマッチしますし、さらにジャケパンスタイルのようなカジュアルな職場にもおすすめできる幅の広さが最大の魅力です。
初めての革靴の候補TOPを争う?!
ストレートチップの定番 vs プレーントゥの定番
最後に、ビジネスシーンで初めての1足を選ぶ方に向けて、ジョセフ チーニーのストレートチップとチャーチのプレーントゥの比較をご紹介。 ドレススタイルのマナーがよく分からないまま初めて革靴を選ぶ場合、おそらくこの2足で悩まれるのではないでしょうか(かくいう私もその一人でした) 早速、見比べてみましょう。 まず、羽根周りの違いから。 左の「アルフレッド」が内羽根、右の「シャノン」が外羽根です。内羽根はシューレース(靴紐)を通す甲部分の革が一体化した、すっきりしたルックス。一方、外羽根は甲部分の革が別パーツで覆われ、内羽根よりも装飾感があります。 このことから、内羽根はドレッシー、外羽根はカジュアル寄りのスタイルで着用されることが多いようです。
次はソールの厚みについて。右がシングルレザーソール、左がトリプルソール。この厚さの違いは木型そのもののボリュームが異なるというのも大きな理由ですが、ソールに注目してみると、それ自体の厚みにも違いが見受けられます。 ソールは薄くスタイリッシュなものがドレッシーとされますので、ここでも「アルフレッド」と「シャノン」の比較では、ドレス>カジュアルの図式であることが、一目瞭然でしょう。
これらを踏まえて、サイドビューの顔つきを見てみましょう。 やはりここでも、いかにアルフレッドがドレスであり、シャノンがカジュアルであるかが分かるはずです。 もちろん、内羽根のストレートチップじゃないから、外羽根のプレーントゥだからビジネスシーンではNGとは一概には言えませんが、スマートなダークスーツにより相応しいのはどちらか、その理想像を考えると、“内羽根の控えめなもの”が、まずは最適解といえるのではないでしょうか。
今回は、ブリティッシュメイドの年間TOPランキングに毎年ランクインする、人気の革靴デザインにフォーカスしました。
リモートワークやビジネスカジュアルの浸透からスニーカーをお選びになる方も多いと思いますが、やはり革靴がもたらす品格は別格。 テレワークやカジュアル化が進むビジネスシーンにおいても、なぜ革靴が根強い人気を誇るのかというと、その圧倒的存在感、信頼感、そしてビジネスパーソンに自信を与えてくれるアイテムだからでしょう。 これからのキャリアを足もとから支え、共に歩む革靴は、長く使えるものがベストです。だからこそ、実直なつくりの英国靴を選ぶ理由があるのです。
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