2021年秋冬シーズンから、イギリスのアウターウェアブランド「Auchincoal(オーケンコール)」の取り扱いがブリティッシュメイドでスタートします。オーケンコールは、2020年に誕生したイギリスの最新ブランドで、“Revitalize British Artisanal Products”をコンセプトにモノづくりをしています。今シーズンは、クラシックなキルティングコートやジャケットなどを中心に展開。どの製品にも「修理しながら長く大切に使う」というイギリスに脈々と受け継がれる価値観が詰まっています。
「長く大切に使う」イギリスの価値観を後世に残すモノづくり
「オーケンコール」創業地はスコットランド中西部「Auchinleck(オーケンレック)」。 このエリアはかつて、炭鉱を基幹産業として発展し、その後、衣料や服飾雑貨など“モノづくり”で栄えてきました。当時、多くのファクトリーが点在することから、イギリス国内の小売市場を支えた職人たちも在籍していました。
しかし、生産拠点がアジアに移り始めると、イギリスのモノづくり産業は衰退していきます。オーケンレックのみならず、今ではイギリス国内にファクトリーがあること自体が希少となっています。それでも、時代を築き上げた職人たちの技術は、その土地土地で継承されています。
オーケンコールは、イギリスのモノづくりを継承し、再興に挑戦したいという想いからスタートしました。創業地であるオーケンレックと当時の代表的な産業である炭鉱(Coal)を組み合わせたブランド名が冠されました。
「修理をしながら長く大切に使う」そんなイギリスの製品に宿る価値観は、オーケンコールの製品にも確かに受け継がれています。
職人たちの愛情を感じさせるこだわりの生地選び
オーケンコールのこだわりの一つは、生地選び。OLMETEX(オルメテックス)s.p.a.社製の生地をメインマテリアルに採用しています。オルメテックスは、シルクやプリント生地の産地として知られる、イタリア北部は湖畔リゾート地としても有名なコモに創業した老舗テキスタイルメーカーです。
主にコートやジャケット用の生地を得意とする世界でも有数のメーカーで、その素材はコットンやシルク、リネン、ウールなど実にさまざま。クラシックからスポーティまで、あらゆるジャンルのコートやジャケットの表現を可能にするオルメテックス社は、多くの老舗英国ブランドやヨーロッパのラグジュアリーブランドを顧客に持ちます。
サステナブルな取り組みに積極的に力を入れていることも、オルメテックス社の魅力です。オーガニックコットンやリサイクルポリエステルなど環境負荷の低い再生素材を使った生地づくりをはじめ、工場の電力や熱エネルギーを自家生産できるインフラを整えるなど、生産背景まで環境に配慮しながら継続したモノづくりを行っていることは、世界的に評価されている理由の一つです。
このようにこだわり尽くされたオルメテックス社の生地を採用することは、“常に新しいことに挑戦していく”というオーケンコールの職人たちのメッセージでもあります。確かな技術力を持つ彼らの情熱は、オルメテックス社の生地を通して表現され、高品質の製品として着る人のもとへ届けられるのです。温故知新の新ブランド「オーケンコール」に、今後もぜひご注目ください。
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