1868年、ヴィクトリア女王の時代にロンドンで創業したフォックスアンブレラズは、今日の長傘の原型を作ったといわれる傘のパイオニアとして知られる老舗ブランドです。120以上もの工程を熟練職人たちがすべてハンドメイドで行っているため、年間15,000本ほどしか製造できません。そんな貴重な傘は、これまで英国王室や日本の皇室をはじめ、世界中の紳士淑女に愛されてきました。
今回は、そんなフォックスアンブレラズの名品より、ブリティッシュメイドで取り扱いのある折り畳み傘「テレスコピック」をフィーチャーし、その魅力をご紹介します。
今回は、そんなフォックスアンブレラズの名品より、ブリティッシュメイドで取り扱いのある折り畳み傘「テレスコピック」をフィーチャーし、その魅力をご紹介します。
折り畳み傘のサイズ感
FOX UMBRELLAS - テレスコピックアンブレラ(晴雨兼用)
傘を差したとき
フォックスアンブレラズの折り畳み傘は「テレスコピック(伸縮自在)」と名付けられているとおり、伸縮自在の長傘を持ち歩いているかのような傘面積の大きさが特徴です。テレスコピックを開いたときの直径は約100cmですが、これは大きめの婦人傘や標準の紳士傘と同じサイズ。また親骨も、日本の折り畳み傘で採用されているサイズと比較すると、大きめの約58cmです。傘を折り畳んだとき
折り畳んだときの全長は10本骨の傘で約45cm、8本骨の傘で約40cmになります。日本国内でよく見かける折り畳み傘ほどコンパクトではありませんが、トートバッグやリュックに十分収納できるサイズで、何より長傘のように使用できる安心感は魅力的です。頑丈な骨組みと機能的なディテール
強度の高い骨組み-8本骨と10本骨の2種類
かつて傘の骨組みはクジラの骨でできていましたが、1880年代にフォックスアンブレラズがスチール製のフレームを発明したことで、傘の製造工程に大きな変革が起きたといいます。現在、フォックスアンブレラズでは、エレガントさと重さのベストバランスを追求し、長傘に8本骨を採用していますが、テレスコピックの中には、より強度を高めるために10本骨を採用しているモデルもあります。撥水性が高く乾きやすいポリエステル生地
第二次世界大戦中、フォックスアンブレラズはパラシュート照明弾を製造していました。このとき、シルクの代わりにナイロン素材を使用する利点にいち早く気づき、終戦後にナイロン生地を使用した傘を製作しました。このナイロン製の傘は、1946年にロンドンのV&A博物館で開催された「Britain Can Make It」展で初めて一般公開されました。その後、ポリエステル素材が開発されると、撥水性が高く乾きやすいという特徴から、ポリエステルが傘の生地としてメジャーになっていきます。フォックスアンブレラズのテレスコピックにもポリエステル生地が使われています。さらにUV加工も施されているので、晴雨兼用で使用できます。
経年変化を楽しめるメープルの持ち手
テレスコピックは折り畳み傘でありながら、しっかりと握れる持ち手にもこだわりがあります。素材には高級感のあるメープル材を使用しており、ビジネスシーンにも相応しい気品が漂います。メープルは経年変化が現れる天然素材なので、長く使うほどに色味が濃くなり、重厚感までもが漂い始めるでしょう。傘の畳み方とケア方法
使用後は、傘を開いた状態で乾かしてください。傘に水滴がついたまま閉じると、生地が傷んだり、スチールフレームのサビの原因になります。傘が完全に乾いたら、上の動画のように閉じてください。
写真左のようにつゆ先が外側に飛び出した状態が正解です
テレスコピックでは、傘を閉じた際につゆ先が持ち手の外側に飛び出すのが正解となります(写真左)。そのため、傘を閉じる際は、シャフト(中心の棒)を縮め、カチッと音がするまで持ち手をはめ込んでください。その後、生地を巻くとキレイに折り畳めます。日本製の傘では、つゆ先が持ち手の内側に収まる仕様(写真右)が一般的なため、お客さまよりご質問をいただくことがありますが、商品の品質に問題はありませんのでご安心ください。