大好評のオフィサーパンツ第二弾は、通年使える“生成り”が秘訣 | BRITISH MADE(ブリティッシュメイド)

大好評のオフィサーパンツ第二弾は、通年使える“生成り”が秘訣

2022.03.23

ブリティッシュメイド オリジナル オフィサーパンツ第二弾
昨年末に発売し、春の到来前から続々とお買い求めいただいているオフィサーパンツ「ポーツマス」。大人気スタイリスト四方章敬さん監修のもと、“最高のベーシックを突き詰める”というテーマを掲げて作り込んだ力作に、早くも第二弾が加わりました。第一弾はグレーのウールを採用しましたが、今回の生地は生成りのヴィンテージライクなコットン。真っ白ではなく、うっすらトーンがついているのがポイントです。

「定番アイテムとして知られるホワイトパンツですが、自分ではくのはちょっと抵抗があるという人が意外に多いもの。実は僕もそのひとりなのですが、このような生成りであればベージュパンツ感覚で取り入れられるため、とても使い勝手のいい一本に仕上がったと思います」と四方さん。意外な製作ウラ話も含め、今回も四方さんがこだわりのポイントをじっくり解説します。

ヴィンテージのミリタリーパンツと、本格テーラードの仕立てを融合

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 1960年代ロイヤルネイビー ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」
*好評につき第1弾は完売。最新作はこちらのTOPICSよりご覧ください。

シルエットやデザインは第一弾のグレーパンツと同様。1960年代にロイヤルネイビー(英国海軍)で採用されていたオフィサーパンツを参考にしつつ、プリーツの位置やヒップポケットの追加、サイドアジャスター位置の変更など、細部まで様々なモディファイを加えて現代的に作り込んでいます。こうしたアレンジに加え、生産背景にこだわったのも大きな特徴。本来はミリタリーパンツゆえ簡素な作りでしたが、本作「ポーツマス」はテーラードパンツの製作を得意とする「長野アルプス」社に生産を依頼しました。アイロンワークや手縫い工程など非常に手間ひまかけたパンツ作りで知られる実力派ゆえ、オフィサーパンツとしては破格なほどのハイクオリティで仕立てられています。

「普段の仕事では最高級のテーラードウェアにも触れているので、作りのよさは外せない条件でした。長野アルプスさんは50年間にわたって本格ドレスパンツを生産する名門ですので、全体のシルエットから細部の作り込みまで大満足の一本に仕上げていただきましたね。それから今回の生成りパンツに関しては、裾を最初からダブルに上げてもらったのもポイントです。裾上げの手間が要らず、買ってすぐ着用できるため便利ですよ」(四方さん)

シンプルに見えてこだわり満載の生成りコットン

ブリティシュメイド オフィサーパンツ「ポーツマス」  生成りコットン

ヴィンテージテイストを表現するため、生地は程よい厚みとハリ感のあるコットンツイルを採用しています。ライトベージュとオフホワイトの中間をゆく独特の色みは、特殊な染色方法を行うことで実現したもの。さらに、生地の表面をなめらかにする仕上げ加工をあえて行わないことで、ドライで膨らみ感のある武骨な風合いも演出しています。

「先ほどお話ししたとおり仕立ては本格テーラードなのですが、一方で生地は素朴でタフなものを採用することでミックス感を出しているのがポイントですね。ドレスパンツブランドではあまり見られない生地チョイスだと思います。一見ベーシックですが、実は非常にこだわった製法であることにも惹かれました。聞けば、複数の有名デザイナーズブランドにも採用された生地とのこと。このクオリティにもかかわらず2万円台前半の価格を実現できたのは自分でも驚きました」(笑)と四方さん。

モチーフとしたのは、1960年代の英国海軍パンツ

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 1960年代のオフィサーパンツと比較

ここで、「ポーツマス」のモチーフとなった1960年代のオフィサーパンツ(左)と比較してみましょう。四方さんが惚れ込んだ股上深めのストレートシルエットを活かしつつ、アクの強さを中和してコーディネートしやすくアレンジしています。

「昨今パンツのシルエットは多様化が進んでいますが、イタリア勢を中心とするテーラード系ブランドのものは概してスリムフィットが多く、ドメスティックのデザイナーズ系は逆に極端なリラックスフィットが主流。大人が無理なくはける、程よくワイドなパンツはありそうでないのです。そんな中で、このヴィンテージパンツのバランスが実にちょうどいいシルエットでした。とはいえ、こちらはグルカパンツのようにウエストバンドやフロントフライが太く、ディテールにも独特のクセがあったので、そのあたりはマイルドにしてはきやすくアレンジしています。シルエットもヴィンテージの雰囲気をキープしつつ、裾を少しだけ絞ったりヒップにダーツやいせ込みを入れて立体的に仕上げたりと、細部の調整を行なっています」(四方さん)

「ポーツマス」第二弾は、開発段階の偶然から生まれた!?

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 大人気スタイリスト四方章敬さん

実は本作、第一弾のグレーパンツを製作している過程で、「こういうパンツも作りたい!」と四方さんがひらめいたもの。その誕生ウラ話について、四方さんは次のように話します。

「グレーパンツの製作にあたっては、仕上がりをチェックするためにまずプロトタイプのサンプルを上げてもらい、そこに修正を加えていきました。このプロトタイプはいわば“たたき台”ゆえ、本番のウール地ではなく仮の生地で作られていたのですが、それがちょうど今回のような生成りのコットン地だったのです。で、プロトタイプを見ているうち“こういう生地で作ってみるのもいいかも”と思い立って、急遽ラインナップに追加してもらったという次第です。その際イメージしたのは、“色みや風合いはこの仮生地のような雰囲気で。ただし、クオリティはより高いものにしたい”ということでした。いくつか候補の生地をピックアップしてもらい、僕が選ばせていただいたのですが、ここでまたワガママを追加(笑)。コットンパンツなので、第一弾のウールパンツよりも価格を押さえたかったのです。雰囲気があって、クオリティも高く、それでいて高価すぎない生地を……という難題でしたが、結果として今回の生地を発掘することができ、とても満足しています」(四方さん)

四方さんが実践、「ポーツマス」の着回しスタイリング
ネイビーコートも、パンツの軽快さで春らしく

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 大人気スタイリスト四方章敬さん コーディネート ボトムス:BRITISH MADE ー オフィサーパンツ「ポーツマス」
コート:BRITISH MADE ー タイロッケンコート「ヨークシャー」
シューズ:JOSEPH CHEANEY ー CAIRNGORM H R

「まだ少しだけ肌寒さが残る春先をイメージしたスタイリングです。アウターは大好評をいただいているタイロッケンコート『ヨークシャー』。こちらも英国ミリタリーをモチーフにしているので、『ポーツマス』との相性は抜群ですね。ネイビーのコートを着ていますが、パンツが生成りになることで重苦しさを払拭し、春らしく軽快な印象になるところがポイントです。インナーには今季注目のダスティパステルカラーを差しました」(四方さん)

ライトグレーと合わせればノーブルな印象に

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 大人気スタイリスト四方章敬さん コーディネート ボトムス:BRITISH MADE ー オフィサーパンツ「ポーツマス」
シューズ:Drake’s ー Clifford Desert Boot

「こちらはイタリアン・ラグジュアリーをイメージしてコーディネートしました。ライトグレー×生成りという色合わせがキモで、上質なリラックス感を漂わせることができます。もうひとつお伝えしたいのが、ブルゾンと「ポーツマス」が非常によく合うこと。短丈のアウターはパンツのシルエットとバランスを取るのが意外と難しいのですが、太すぎず細すぎずのシルエットに仕上げた『ポーツマス』は簡単に決まるのです」(四方さん)

ニットジャケットと合わせてカジュアルエレガントに

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 大人気スタイリスト四方章敬さん コーディネート ボトムス:BRITISH MADE ー オフィサーパンツ「ポーツマス」
ジャケット:macalastair ー ニットジャケット
シューズ:JOSEPH CHEANEY ー FORESTER 2R

「こちらはドレステイストを意識して、きれいめにまとめました。ニットジャケットにグレースラックスを合わせるのは定番ですが、それを生成りの『ポーツマス』に変えることで、上品さはキープしつつ柔和な印象の装いに。カジュアルには見えても、ドレスダウンにならないところがポイントですね。今回はインナーに差し色を効かせていますが、もちろんベーシックカラーでまとめてもよし。ビジネスカジュアルにも活用できるコーディネートではないでしょうか」(四方さん)

ベージュシャツと合わせたトーン・オン・トーンも洒脱

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」 大人気スタイリスト四方章敬さん コーディネート ボトムス:BRITISH MADE ー オフィサーパンツ「ポーツマス」
シャツ:BRITISH MADE ー オフィサーシャツ「プリマス」
シューズ:Drake’s ー Clifford Desert Boot

「この生成り『ポーツマス』を思いついたとき、真っ先にイメージしたコーディネートがこちら。オフィサーシャツ『プリマス』のベージュと合わせた、ナチュラルカラーのトーン・オン・トーンです。パンツが真っ白の場合よりもトップスとボトムスに一体感が生まれて、調和の取れた印象にまとまるのが魅力ですね。シンプルなスタイリングではありますが、ベーシックスタイルとはひと味違う印象を楽しめると思います」(四方さん)

ブリティシュメイド オリジナルパンツ「ポーツマス」

生成りのスラックスという、ありそうでないアイテムに仕上がった「ポーツマス」第二弾。製作段階の偶然も手伝って生まれた一本ですが、完成したパンツを前にして四方さんは次のように振り返ります。

「数年前から続くフレンチトラッド、そして昨年あたりから再燃の兆しを見せているアイビースタイル。両者に共通するアイテムのひとつが生成りのパンツです。ショップやブランドの新作でもよく見かけるようになっていますが、それらの多くは5ポケットやワークテイストなパンツ。『ポーツマス』のようなスラックス型のものは非常に珍しく、稀に見かけてもシルエットが細すぎたり太すぎたり……という状況でした。“ありそうでない”もの作りは僕が監修するウェア共通のテーマになっていますが、今回もいいところを突けたのではないかなと思っています。それから繰り返しになりますが、本作のコストパフォーマンスには自分でも本当に驚きました。第一弾同様の本格テーラード仕立てで生地にもこだわって、2万円ちょっとの価格とは! これまでと同様、最大限のご協力をいただいた関係各所に大感謝です。僕のように白パンがどうも気恥ずかしくて手を出せない方、これまで白パンを愛用していて、次は変化球をお求めの方、春夏だけでなく秋にもはける淡色パンツをお探しの方、さまざまなニーズにお応えできる生成り『ポーツマス』。ワードローブに一本加えていただくと、コーディネートの幅がグッと広がりますよ」(四方さん)

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*リンクの製品は最新作となります。



Styling by Akihiro Shikata / 四方章敬
Text by Hiromitsu Kosone / 小曽根広光


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