英国ビスポークの格調高いエッセンスを取り入れつつ、カジュアルにも着こなせるシャツを作りたい。 ファッション業界でも随一のクラシック服好きとして知られる人気スタイリスト 四方章敬さんがイメージする進化形ブリティッシュシャツを具現化し、昨年初夏に発売した「ブライトン」。 当初から大きな反響をいただき、しばらく品切れ状態が続いていましたが、今季は新たな生地を載せたアップデート版が登場!
「今回は第二弾のブライトンということもあり、前回よりも遊び心を効かせた生地をチョイスしました。 テーマは、“定番服を新鮮に見せるアクセントシャツ”。 ジャケットやアウターが主役になってくるこれからの季節ですが、そこに新鮮さを呼び込むスパイスとしてご活用いただけるシャツに仕上がったと思います」と四方さん。 今回もスタイリング例を織り交ぜながら、その魅力を語っていただきましょう。
「今回は第二弾のブライトンということもあり、前回よりも遊び心を効かせた生地をチョイスしました。 テーマは、“定番服を新鮮に見せるアクセントシャツ”。 ジャケットやアウターが主役になってくるこれからの季節ですが、そこに新鮮さを呼び込むスパイスとしてご活用いただけるシャツに仕上がったと思います」と四方さん。 今回もスタイリング例を織り交ぜながら、その魅力を語っていただきましょう。
伝統のビスポークテイストをカジュアルにアレンジ
英国伝統のビスポーク・ドレスシャツをインスピレーション源にしつつ、カジュアルシャツとして再構築しているのが「ブライトン」最大の特徴。 正統のセミワイドカラー、2本のステッチが縦に走る前立て、3連ボタンのカフスなど、今ではなかなか珍しい本格的ブリティッシュ・ディテールをふんだんに盛り込んでいます。 それでいて、襟やカフスの芯地を柔らかくして抜け感をプラスしたり、ゆったりとしたシルエットに設定してリラックス感を演出したりしているところがポイント。 これにより、裾をタックアウトした着こなしもサマになるエレガント・カジュアルな佇まいを叶えています。 もちろんスーツやジャケットのインナーとしても映えるため、シーンを選ばず着用できる汎用性抜群の一着に仕上がっています。
装いのアクセントに効く、3種類の新作
新作「ブライトン」のために四方さんがチョイスしたのは3種類の生地。 いずれもコーディネートしやすく、かつ装いに新鮮さを呼び込める色柄です。
左上は高級綿の代名詞であるスーピマコットンを原料とし、「タイプライタークロス」とよばれる平織りに仕上げた生地。 仕上げにウォッシュ加工を施すことで、柔らかな風合いもプラスしています。
「ブリティッシュミリタリーをイメージして選んだカーキ色です。 骨太なムードを色濃く感じさせる色なので、あえて素材は軽やかなタイプライターを選んでラギッドに見えすぎないよう意識しました。 軍モノのシャツよりもサラリと洗練された雰囲気で着こなしていただけると思います」 (四方さん)
中央下はライトベージュとオフホワイトの中間にあたるエクリュ色。 こちらは目の細やかなピンオックス(斜子織り)です。
「今回はブリティッシュメイドのお客様にとって馴染み深い、オックスフォード系の素材を提案したいという思いがありました。 ただ、どこにでも売っているような定番色だとやはり退屈。 そこで、うっすらとトーンのあるエクリュ色を選びました。 こういったニュートラルカラーのシャツは最近スタイリングでもよく活用しているのですが、色が濃すぎると少々合わせが難しい。なので、白シャツと同じ感覚で合わせられるエクリュカラーはとても使いやすいと思います」 (四方さん)
右のストライプ柄も、四方さんがかなり吟味を重ねて選び抜いたもの。
「実はこちら、ウィメンズ用の生地コレクションからセレクトしたものなんです。 最近、個人的に注目しているのが“レトロ柄”のシャツ。 ストライプ柄でも、ビビッドすぎずトーンを抑えた配色のものが気になっていて、そんなイメージのシャツを作りたいと思っていました。 ところが、メンズ用の生地をいくら探してもピンとくるものがない。 それでも粘ってリサーチを続けていたところ、たまたま目にしたウィメンズ生地コレクションのなかにこちらを発見したという次第です。 どこかパリ的なニュアンスも感じる色柄なので、結果的にブリティッシュとフレンチのミックステイストになりましたね」 (四方さん)
“秋のマンネリ”にこそ、シャツが重宝
長らく続いたTシャツブームも一段落し、再びシャツの人気が高まりつつある昨今。 春夏には軽快な“羽織りもの”として活用するスタイルが注目されましたが、実は秋にもシャツが重宝すると四方さんは話します。
「トップス一枚では肌寒さを感じる今の時期はジャケットや薄手のコートなどを着るとちょうどいいわけですが、ニットやスウェットの上からアウターを羽織るとさすがに蒸し暑い。 そこで重宝するのがシャツなんです。 コートを脱いでもスタイリングがさっぱりしすぎないため、外でも室内でも洒落感をキープできるメリットもありますね。 実は服装がマンネリ化しやすい秋にこそ、シャツを取り入れていただきたいと思います」 (四方さん)
四方さんが実践!新作「ブライトン」の着こなし実例
ブラウン&ベージュと合わせてグラデーションで装う
トラウザーズ:BRITISH MADE - オフィサーパンツ「ポーツマス」
モデル身長:178cm 着用サイズ:M
白シャツ感覚でベーシック服と合わせて
トラウザーズ:BRITISH MADE - オフィサーパンツ「ポーツマス」
シューズ:JOSEPH CHEANEY - ハドソン
モデル身長:178cm 着用サイズ:M
カーキ×ブラックで男らしく着こなす
シューズ:JOSEPH CHEANEY - ケンゴン Ⅱ R
モデル身長:178cm 着用サイズ:M
昨年発表した「ブライトン」第一弾に比べて、よりカジュアル使いしやすく遊びの効いた表情となった今季のラインナップ。 その魅力について、四方さんはこう締めくくります。
「ブリティッシュメイド オリジナルコレクションの企画ではいつも心がけていることなのですが、他のお店で簡単に見つかるものは避けて、オンリーワンな魅力を突き詰めることをテーマにしています。 今回の新作『ブライトン』もそんな目標のもと考案したのですが、それと同じくらい“スタイリングでの使いやすさ”も意識しています。 本業はスタイリストですから、やはり合わせにくい服は提案したくない。 なので、ベーシックな服と相性がよく、それらを引き立ててくれるスパイスになるようなシャツを目指しました。 旬な気分を盛り上げるアクセントとしてご活用いただけたら嬉しいですね」 (四方さん)
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