ブリティッシュメイドでは定番となったタイロッケンコート「ヨークシャー」に続く、新型コートのイメージソースとなったのはイギリスヴィンテージのショップコート。ポケットのデザインなど、ワークテイストな部分を残しながらもステッチや縫製、パターンなどに四方さんならではのこだわりを散りばめることで上品な雰囲気をプラス。さらに今回のコートは四方さんと親交の深いデザイナーの方と共作することで今までとは一味違うムードに仕上げました。
スタイリスト 四方章敬さん
「LEON」「MEN’S EX」「Men’s Precious」「THE RAKE JAPAN」など、ラグジュアリーメンズファッション誌で活躍中の四方章敬氏。イギリスの洋服に詳しいだけでなく、洋服が持つディテールとその背景を熟知し、現代のファッションにまで精通するスタイリストです。
「古着屋でかっこいいイギリスのショップコートを見た際に、ここ数年ショップコートを提案するお店があまりなかったのでありそうでないものが作れるのではと思い、開発コンセプトを考えました」
「古着のショップコートももちろんかっこいいのですが、ショップコートはワーカーのために作られたコートという背景からカジュアルな雰囲気に仕上がっているものが多いので自身が開発するにあたっては、やはりドレス感を取り入れたいなと思い、ステッチなどはなるべくドレス感のあるものにしてデザインイメージもチェスターコートとショップコートを足した雰囲気にしました」
「生地に関してもヴィンテージのショップコートはコットンドリルなどが多いですが、本作では経糸にウール、緯糸にコットンのものを選んでいます。こちらの生地はウールが入ることと高密度で織られているため、上質さを感じていただけるかと思います。また、コートの綺麗なAラインシルエットがエレガントさを演出してくれます」
ショップコートと考えると、見慣れないアイテムがゆえになかなかコーディネートは難しく感じるかもしれませんが、ステンカラーのような一般的なロングコートという感覚で着ていただければ割と簡単にコーデしやすいです。例えばグレースラックスとニット。またはデニムにスウェットなど綺麗めなスタイルからラフなスタイルまで幅広くマッチしてくれると思います。