スタイリスト四方さんが指南。“春の英国スタイル”を装う3つのポイント | BRITISH MADE

スタイリスト四方さんが指南。“春の英国スタイル”を装う3つのポイント

2025.03.21

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏
春の陽気に誘われて、思わず外へ出かけたくなるこれからの時期。そんな気分を盛り上げてくれるのが、軽やかさを楽しむ春の装いです。ブリティッシュメイドでは、英国らしい上品さを基調とした新作を今季も多彩に展開。その今どきな着こなしテクニックを、人気スタイリスト四方さんに伺いました。

【Point 1】
ジャケット代わりに“リネンサファリ”を

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏 ジャケット:サファリジャケット/サウサンプトン ¥51,700(BRITISH MADE)
パンツ:スウェットシャツ/レスター ¥20,900(BRITISH MADE)
パンツ:オフィサーパンツ/ポーツマス(ベルトループ付き) ¥38,500(BRITISH MADE)
シューズ:ハドソン ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)

羽織るだけで大人らしい上品さを演出できるジャケット。ネイビーブレザーなどがその代表格ですが、より春らしく軽快な装いに仕上げるなら、サファリジャケットをサラリと羽織るのがおすすめと四方さんは話します。

「テーラードジャケットと同じくラペルがあるためきちんとした印象にも見えつつ、シャツのように軽い仕立てのためリラックスして羽織れるのが魅力です。さらにミリタリーに由来する4ポケットやウエストベルトが効いて、適度なカジュアル感を演出できるところもいいですね。コットンが定番ですが、より上品に着こなすならリネンがおすすめ。華やかな光沢と清涼感ある風合いで、骨太になりすぎないところがポイントです。

こちらは、“ブレザー代わり”をテーマにスタイリングしました。ネイビーのスウェットにグレースラックス、足元はローファーというベーシックな合わせですが、上着がサファリジャケットになるだけでこなれた抜け感が生まれてきます。カフスボタンはあえて外して、手元もリラックスした雰囲気に仕上げました」

【Key Item】
Safari Jacket “SOUTHAMPTON”

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏

ブリティッシュメイド メンズコレクションの新モデルとして今季登場した「サウサンプトン」。1950年代の英国ブッシュジャケットに想を得つつ、現代的なエッセンスも加えています。大きな特徴は、優美なAラインを強調したシルエット。肩の傾斜を強めにして“なで肩”のラインを描きつつ、裾に向かって緩やかに広がるバランスにデザインしています。

素材はリネン100%。適度にウェイトのある生地を選んでクラシックな上質感を表現しつつ、柔らかな風合いに仕上げ加工を施すことで軽快さもキープしました。袖をまくって夏まで着られるのも特徴です。


四方章敬 ブリティッシュメイド britishmade2025春夏
四方章敬 ブリティッシュメイド britishmade2025春夏

ウエストに配したベルトもポイント。ボタンを留めてベルトを結べばメリハリの効いたXラインを演出することもできます。ベルトは身頃にボタンで留めることができるので、結んでいない状態でも落ちる心配がありません。

また、背中にあしらったアクションプリーツもアイコンに。トラディショナルな見た目に加えて、腕を動かしやすい機能性にもつながっています。

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【Point 2】
“コロニアル”な色使いで春夏ならではの優雅さを満喫

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏 ジャケット:サファリジャケット/サウサンプトン ¥51,700(BRITISH MADE)
ベルト:ロングリボンベルト ¥17,600(GLENROYAL)
パンツ:オフィサーパンツ / ポーツマス(コットンドリル / ベルトループ付き) ¥26,400(BRITISH MADE)
シューズ:ハドソン ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)

「春夏の英国スタイルといえば、“コロニアル”も定番です」と四方さん。カーキの『サウサンプトン』を主役にした、こんな装いもおすすめと話します。

「コロニアルスタイルとは、植民地時代、イギリス人がインドやアフリカなどを訪れる際にまとっていた服装のことで、サファリジャケットはその象徴的アイテム。クラシックリゾートにも通じるテイストのため、独特の優雅さが漂うところが魅力ですね。本来はベージュやオフホワイトといった淡いトーンを基調とするのが定番なのですが、今回は少しヒネリを加えてみました。オフホワイトのパンツで王道のコロニアルテイストを意識しつつ、カーキのサファリジャケットとブラウンのインナーで少々渋さもプラス。リゾート感が強くなりすぎないので、街にも馴染むコーディネートです」

【Point 3】
Tシャツのように気楽な“プルオーバーシャツ”が重宝

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏 シャツ:プルオーバーシャツブルゾン / ワイト ¥22,000(BRITISH MADE)
ベルト:ロングリボンベルト ¥17,600(GLENROYAL)
パンツ:ドレスワイドパンツ / セントアイヴス ¥39,600(BRITISH MADE)
シューズ:ハドソン ¥92,400(JOSEPH CHEANEY)

梅雨前から夏のような気候になることも珍しくなくなった近年。早々に上着を脱ぎ、軽装で過ごす方も増えています。とはいえ、カットソーやシャツ一枚では着こなしにマンネリを感じることも。そこで重宝するのが“プルオーバーシャツ”です。 「ポロシャツのように被って着られるのが特徴のプルオーバーシャツ。普通のシャツよりもリラックスした雰囲気に見えますが、襟周りはれっきとしたシャツのためカットソーやポロシャツよりも上品に着こなせるのが魅力です。シャツ×グレースラックスというシンプルなコーディネートですが、新鮮な印象になりますよね。襟元はボタンを2つ開けて開放感を演出しつつ、白Tシャツを重ねてトラッドな印象に。袖は無造作にロールアップして、清涼感も意識しました」


【Key Item】
Shirt Blouson “WIGHT”

ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏

今年は5種類のバリエーションを展開する「ワイト」。イタリアの定番リゾートシャツとして知られる“カプリシャツ”を英国的に表現したアイテムで、ゆったりとしたボックスシルエットにデザインしています。襟型は1960年代の英国ヴィンテージシャツを参考にしつつ、薄く柔らかい芯地を用いてリラックス感も意識しました。


ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏


イタリアの「テスタ」や「カンクリーニ」といった有名どころに加え、日本のメーカーからも厳選した生地を採用。いずれもドレスシャツ用のファブリックを選んでいるのがポイントで、カジュアルなデザインながらも上品な着姿を演出できるよう計算しています。真夏に映えるリネンもラインナップ。街着としてはもちろん、リゾートシーンにもぴったりな一着です。


ブリティッシュメイド 四方章敬 britishmade 2025春夏


プルオーバーのデザインと並ぶ「ワイト」の特徴が、ドローコードを仕込んだ裾。紐を絞るとふんわりと丸みのあるシルエットになり、装いの印象を変えることができます。スポーティテイストなウェアによく見られるゴム紐ではなく、シャツと同じ生地でドローコードを作っているのにも注目。ウールパンツなどドレッシーなアイテムとも合わせやすく仕上げています。


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■ 四方章敬さん

「LEON」「MEN’S EX」「Men’s Precious」「THE RAKE JAPAN」など、ラグジュアリーメンズファッション誌で活躍中の四方章敬さん。イギリスの洋服に詳しいだけでなく、洋服が持つディテールとその背景を熟知、現代のファッションにまで精通するスタイリストです。

■ BRITISH MADE ORIGINAL WEAR COLLECTION

[キーワードはモダンブリティッシュ]
「イギリスにルーツを持つアイテムを現代のライフスタイルに合うよう再構築する」をテーマに、オリジナルウェアを展開。クラシックの良さを生かしつつ時代に合わせてモディファイすることで、モダンブリティッシュなアイテムを提案していきます。メンズアイテムはスタイリスト四方章敬が監修。

Instagram:https://www.instagram.com/bm_britishmade_clothing/

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Text by Hiromitsu Kosone / 小曽根広光

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